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総員起シ 新装版 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2014/01/04 |
| JAN | 9784167900090 |
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総員起シ 新装版
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
戦争とひと言で言うても人の数だけ戦争体験があるわけで、本書はそれぞれ異なる立場の人が経験した戦争記録5篇が収録されている。 ただ全てにおいて共通しているものがある。みんな悲惨。 日本人同士での裏切り行為の描写があるが、こんな酷いことが出来るのかと思うと同時に、極限状態にはこうい...
戦争とひと言で言うても人の数だけ戦争体験があるわけで、本書はそれぞれ異なる立場の人が経験した戦争記録5篇が収録されている。 ただ全てにおいて共通しているものがある。みんな悲惨。 日本人同士での裏切り行為の描写があるが、こんな酷いことが出来るのかと思うと同時に、極限状態にはこういうことが起きても不思議ではないよな、とも思う。 だからこそ戦争は起きたらあかんのよ。 タイトルにもなった総員起シの章、潜水艦の中に閉じ込められて9年後に驚く姿で発見されるというエピソードなんやが、知的好奇心も刺激される話で、強烈に印象に残った。 それと同じぐらい印象に残ったのが、剃刀のエピソードのラスト。他人を巻き込む身勝手な軍上層部の行動に胸クソ悪くなる。
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昭和19年、訓練中の事故によって沈没した伊号第三十三潜水艦。 9年後、引揚げられた艦内の一室から発見された13名の遺体。 遺体は、まるで生きているような状態でした。 事故から命がけで脱出した生存者の証言などを基に書き上げた戦史小説です。 「海の柩」「手首の記憶」などの他の作品も、...
昭和19年、訓練中の事故によって沈没した伊号第三十三潜水艦。 9年後、引揚げられた艦内の一室から発見された13名の遺体。 遺体は、まるで生きているような状態でした。 事故から命がけで脱出した生存者の証言などを基に書き上げた戦史小説です。 「海の柩」「手首の記憶」などの他の作品も、戦争の悲惨さが描かれています。
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戦中戦後の恐怖、理不尽、悲哀を綴った短編5編。 「海の柩」が一番刺さったが、他にも三船殉難事件を扱った「烏の浜」、伊号第三十三潜水艦を扱った標題作など良作が鎮座。戦争という不気味な怪物が生み出した事象は、極限下での状況を踏まえた意思決定の在り様について考えさせられた。
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