1,800円以上の注文で送料無料

ゾウと旅した戦争の冬
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 児童書

ゾウと旅した戦争の冬

マイケルモーパーゴ【作】, 杉田七重【訳】

追加する に追加する

ゾウと旅した戦争の冬

定価 ¥1,650

990 定価より660円(40%)おトク

獲得ポイント9P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

10/4(金)~10/9(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2013/12/09
JAN 9784198637279

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

10/4(金)~10/9(水)

ゾウと旅した戦争の冬

¥990

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/05/10

老人養護施設にいる老女リジーは「むかし庭にゾウがいたのよ」と語るが、誰からも相手にされない。しかしその話に耳を傾けた親子に、リジーは過去の思い出を語り始めるのだった。 ドイツのドレスデンに暮らす16歳のエリーザベト(後のリジー)は、母(ムティ)と病弱な弟のカーリと暮らしていた。...

老人養護施設にいる老女リジーは「むかし庭にゾウがいたのよ」と語るが、誰からも相手にされない。しかしその話に耳を傾けた親子に、リジーは過去の思い出を語り始めるのだった。 ドイツのドレスデンに暮らす16歳のエリーザベト(後のリジー)は、母(ムティ)と病弱な弟のカーリと暮らしていた。父(パピ)は戦争に取られて帰ってこない。ムティは動物園で働き始めた。 ドイツの大きな都市であるケルンもベルリンもハンブルクも爆撃を受けていた。ドレスデンにも近いうちにかならず来るだろう。そうなったら動物園の猛獣たちは殺されることになっていた。ムティの世話している赤ちゃんゾウのマレーネも。 ムティは、マレーネを守るために自宅の裏庭に連れて帰る許可を得た。そしてある夜の散歩で、走り出したマレーネを追いかけるムティ、エリーザベト、カーリの背後で大きな爆音がする。自分たちがいた家、自分たちの住むドレスデンが空襲されたのだ。 帰る場所をなくした三人は、親戚の農場を頼ってひたすら前に進む。 たどり着いた農場だが、親戚は避難したあとで、納屋には連合国航空兵でカナダ人のペーターが隠れていた。 敵味方の憎しみを超えて、ペーターとリジーたちはともにアメリカ兵に保護を求めるために合流することにする。 こうして冬の森に、ゾウを連れたドイツ人家族と敵兵との旅が始まった。 === 戦争と動物園というと『かわいそうなゾウ』『ゾウ列車がやってくる』を思う。空襲の都市で猛獣を殺すというのは世界的で行われていた…(´・ω・`) 同じドイツ人でも政治思考や愛国の方向が違いから仲違いしすることもあるし、敵兵でも守ってくれる人もいる。国と国ではなく、人と人でわかり合えることもある。 父親が戦地から帰らない家庭、激しい空襲、空腹で食べ物を漁る様子など容赦ない現実と、家庭の庭にゾウがいた、ゾウと一緒に冬の森を旅する、という非日常の描写とが融合して、戦争の悲哀と人間の強さやユーモア、絆が書かれている。 しずかな語りを終えたリジーはいう。「こういう人生があったって、若い人たちに知ってほしいの。」

Posted by ブクログ

2022/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

老人ホームにいる主人公の思い出話という形で ストーリーが展開していきました。 戦時下では動物園の生き物が多く殺されてしまったという話は聞きましたので この象の話はありえなさそうで ありえるかもと 思いながら読みました。 戦争が進むにつれて 親戚同士でも 気持ちが異なり 仲違いしてしまう。 空襲によって 何も持たずに逃げてしまったけれど 家族と一緒という事が とっても大切。 家族プラス象だけど 助け合って 田舎に避難できた。 そして 敵兵との出会い。 敵も同じ人間という事を感じて 協力して逃げていく。 その先々で 色々な出会いもある。 最後に みんな離れてしまうのかと思ったけど それぞれ 再会できて 幸せになって 良かったです。 このお話は みんな助かったけど 実際の戦争はこうも上手くいかないでしょう。 戦争の事 語り繋ぐ大切さを このお話は訴えていると思いました。

Posted by ブクログ

2022/12/04

泣きました。寒さと飢えに耐えながらの逃避行。道々で手を差し伸べてくれる善意ある人たち。家族を守るため優しくも逞しいムティ。愛らしいマレーネとカーリ。そして誠実なペーター。お話の途中、窓の外から教会のやさしい鐘の音がきこえてきたのが印象的でした。パピが捕虜を解かれて帰宅し、リジーと...

泣きました。寒さと飢えに耐えながらの逃避行。道々で手を差し伸べてくれる善意ある人たち。家族を守るため優しくも逞しいムティ。愛らしいマレーネとカーリ。そして誠実なペーター。お話の途中、窓の外から教会のやさしい鐘の音がきこえてきたのが印象的でした。パピが捕虜を解かれて帰宅し、リジーとペーターがちゃんと結ばれる。生き別れになっていたマレーネとの再開。すべてを語り終えたリジーは、最後に「でもね、幸せだった。すばらしい人生だった。」と締め括ります。「こういう人生があったって、若い人たちに知ってほしいの。」いまもウクライナをはじめ世界各地で戦争や紛争が続いていますが、戦火にさらされている人たち一人ひとりに、それぞれの人生と幸せになる権利があることを忘れてはいけないと思いました

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品