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ユニクロ帝国の光と影 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/12/04 |
JAN | 9784167842017 |
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ユニクロ帝国の光と影
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ユニクロ帝国の光と影
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商品レビュー
3.7
33件のお客様レビュー
ユニクロでシームレスボクサーブリーフを買った帰りにブックオフにあったから読んでみた。そんなに興味のない柳井正について無駄に詳しくなってしまった。10年前の本なので今のユニクロの体質がこの時のままなのかには興味がある。この著者のアプローチは公平でなかなか好感が持てる。ZARAとの比...
ユニクロでシームレスボクサーブリーフを買った帰りにブックオフにあったから読んでみた。そんなに興味のない柳井正について無駄に詳しくなってしまった。10年前の本なので今のユニクロの体質がこの時のままなのかには興味がある。この著者のアプローチは公平でなかなか好感が持てる。ZARAとの比較の部分がめちゃくちゃ興味深くて良い切り口だと思う。ZARAは正社員にちゃんと人件費を払っててユニクロはそうじゃないってのはいいコントラストだよなあ。柳井氏から店長たちに対して慰労の気持ちが見えないのはなかなか残念だね。
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ユニクロ帝国の光と影 (文春文庫) 文庫 – 2013/12/4 5章、6章のユニクロで働くということは必見 2012年8月19日記述 横田増生さんによるユニクロ=柳井正を分析した本。 国内で働くユニクロ社員や中国の工場で働く出稼ぎ労働者へのインタビューも掲載されており勉強になる。 中国の出稼ぎ工はユニクロというブランドを知らないのには少々ショックだった。(ユニクロ以外に製作しているブランドも知らないのかもしれないが。そもそも沿岸部の中間層以上とは所得が違う・・・) いわゆる企業へのおべんちゃら本とは違う取材に基づいた仮設と事実の検証がなされており良い。 4章で明かされる柳井正の地元山口県宇部ではどんな少年時代を送ったのかや父、柳井等からの影響の大きさにも驚く。 ユニクロを少し知っていてもアパレル業界には疎い人も多いだろう。 本書の冒頭にその解説も兼ねたものがあり問題なく読める。 ZARAというスペインのSPA企業も紹介している。 新しいデザインの投入が2週間で出来るというのには驚く。 ZARAでは垂直統合型に経営している(スペイン国内で5割製造し物流センターもスペイン内にある) 垂直統合型の生産は水平分業に比べ問題があるという認識だった。 今回それを良い意味で改める必要があったのは収穫だ。 本書を読んでいる内にユニクロの影の部分に困惑したのも事実だが柳井正が耳の痛い情報にも目を向けより良い企業を創ってくれることを祈っているようにも思えた。
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経営の特徴と歴史、関係者の証言をもとに調べられた柳井正の来歴と人間性、国内外の労働者たちの目から見たユニクロなど、多方面からユニクロの在り方に迫ったルポルタージュ。巻末には単行本刊行後の本書への提訴とユニクロ側の完全敗訴を伝えるとともに、関係者への調査が追加されている。 タイト...
経営の特徴と歴史、関係者の証言をもとに調べられた柳井正の来歴と人間性、国内外の労働者たちの目から見たユニクロなど、多方面からユニクロの在り方に迫ったルポルタージュ。巻末には単行本刊行後の本書への提訴とユニクロ側の完全敗訴を伝えるとともに、関係者への調査が追加されている。 タイトルは「光と影」だが、主に「影」の部分を伝えることを目的としたルポといえる。そして本書によれば、その企業の性質からユニクロに迫るということは結果的に経営者として全ての権限を握る柳井正がどのような人間であるかを知ることに直結する。つまりは、経営者としての柳井氏の暗部を浮き彫りにすることが本書の骨子となっている。 一社で全行程を支配するSPAというビジネスモデルによって、それまでのアパレル業界の虚飾を剥がし大きな成果を上げたユニクロだが、その成功は労働者の人間性を無視することにも拠っていることを伝える。職場としてのユニクロはマニュアル万能で上意下達の軍隊的な組織によって成り立っており、長時間労働が常態化し、監視のプレッシャーが強い職場は、継続的に多くの従業員が入れ替わる。著者はそのような組織の原点を、柳井氏と亡父との峻厳な親子関係に求める。柳井氏が話したり、自著で書いていることが、その行動と一致しないことが多いことも印象に残る。そのほか、柳井氏へのインタビューをはじめ、中国の縫製工場労働者への聞き取りや、柳井氏がライバル視するZARAとユニクロとの違いなども紹介している。 序章で著者が紹介している、アマゾン物流センターでの「効率化を掲げるIT企業の舞台裏で行われている労働が砂を噛むように味気ないという現実」を考え合わせると、経営としての正解が労働環境としてのそれとは直接的に何の関係もないという事実を、改めて思い知らされる。
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