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開幕ベルは華やかに 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/12/04 |
JAN | 9784167137120 |
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開幕ベルは華やかに
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
かねてより読みたかったが、程度のよい古書を入手。主役の八重垣光子は初代水谷八重子がモデルなのだそうだ。なかなか面白い一冊。 読了の日に八千草薫逝去が報じられる。
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読みたい本がなくて、文庫本コーナーを見てたら見つけた。有吉佐和子さんの話は、悪女について以来だったから楽しかった。 脚本家が降りてしまった舞台に、女流作家の小野寺ハルが代わりに本を書くことになった。しかし、この本が実際にやると5時間近くかかる大作で、演出家でありハルの元夫の渡...
読みたい本がなくて、文庫本コーナーを見てたら見つけた。有吉佐和子さんの話は、悪女について以来だったから楽しかった。 脚本家が降りてしまった舞台に、女流作家の小野寺ハルが代わりに本を書くことになった。しかし、この本が実際にやると5時間近くかかる大作で、演出家でありハルの元夫の渡が大幅に削る。それだけでもハルは、大激怒だったのに主役の二人の老優がセリフを覚えてこない。こんなんで舞台は大丈夫かと心配するも幕は上がった。 そして、舞台の最中に劇場に脅迫電話がかかってくる。果たして、舞台の行方は。 大女優の八重垣光子…なんかすごい女優だった。カマトトぶるとはこのことか…!と実感したし、若い頃から蝶よ花よと育てられた女優というのは、きっとこんなかんじなんだろうとも思った。 セリフは年だから覚えられないのは仕方ない。だけど、若くて未来ある俳優を自分の都合で潰すのはね…付き人の波ちゃんも可哀想だったな。 『悪女について』もそうだったけど、有吉佐和子さんが書く女は、どこかイラッとさせるが女を最大の武器としてあざとく生きてるかんじがする… 八重垣光子は特に嫌いだな。 2016.11.6 読了
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舞台小説でありミステリ小説であり。 けっこうな長編だけどぐいぐい読ませる力があって一気に読んだ。 「二億円用意しろ。さもなくば大詰めで女優を撃ち殺す」という一本の電話が帝劇関係者に激震を起こす。 満員の観客が見守る中舞台は進み、バックステージでは緊迫した駆け引きが繰り広げられる...
舞台小説でありミステリ小説であり。 けっこうな長編だけどぐいぐい読ませる力があって一気に読んだ。 「二億円用意しろ。さもなくば大詰めで女優を撃ち殺す」という一本の電話が帝劇関係者に激震を起こす。 満員の観客が見守る中舞台は進み、バックステージでは緊迫した駆け引きが繰り広げられる。 全26章、章ごとに視点は変化してゆくのだけど、主にミステリ作家でひょんなことから舞台の演出を手掛けることになった渡紳一郎の視点で物語は進む。 著者の有吉佐和子さんは演劇界にも明るい方だったらしく、華やかな舞台の世界の裏側も事細かく描かれていて、主演の八重垣光子の女優然とした姿が「これぞまさに女優!」と思わせてくれる。世間知らずだし嫌な女なんだけど(笑)女優ならこうであって欲しい、というような。 妬みとか野心とかはたまた諦めとか、色んな感情が渦巻く世界。 プラス過去に起こったとある事件が絡んで、舞台を舞台にした事件が起きる。 ミステリの筋はもちろんだけど、人間の感情の動きやままならない想いなど、そういう描写に惹きつけられた。 犯人の気持ちも理解出来るものだった。 とても読み応えのある、個人的には新しい感覚の(作品自体は30年以上前のものだけど)小説でした。
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