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蜩ノ記 祥伝社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
| 発売年月日 | 2013/11/09 |
| JAN | 9784396338909 |

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蜩ノ記
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「10年後の切腹」という過酷な命を背負いながら、淡々と家譜を綴る男、戸田秋谷。 物語の序盤、向山村の四季と共に描かれるのは、驚くほど静かで、凛とした時間だ。だがその静寂の裏側には、藩の存亡を揺るがす巨大な闇が潜んでいる。 秋谷が向き合う「家譜の編纂」は、単なる歴史の整理ではない...
「10年後の切腹」という過酷な命を背負いながら、淡々と家譜を綴る男、戸田秋谷。 物語の序盤、向山村の四季と共に描かれるのは、驚くほど静かで、凛とした時間だ。だがその静寂の裏側には、藩の存亡を揺るがす巨大な闇が潜んでいる。 秋谷が向き合う「家譜の編纂」は、単なる歴史の整理ではない。過去をどう記し、何を伏せるか。その一筆一筆が、自分を陥れた権力への無言の抵抗であり、真実を後世に託すための緻密なミステリーとして機能している。 物語の中で、罪なき者が理不尽な運命に飲み込まれていく姿には、涙を禁じ得なかった。 源吉が捕らえられる際の様子には、『ベロ出しチョンマ』が重なる。幼い妹を怖がらせないために、死を目前にして「チョンマ」を演じて見せた長松のように、絶望的な不条理の中で、愛する者のためにあえて役割を演じ、運命を引き受ける。 全体を覆うのは、背筋が伸びるような静けさ。 でも、その抑制された描写があるからこそ、クライマックスで溢れ出す感情の熱量が際立つ。 不条理を呪うのではなく、あえてそれを引き受けることで己の矜持を貫き通す秋谷の姿は、悲劇的でありながら、どこまでも美しい。 「武士道」という言葉の重みを、理不尽な世を生きる一人の人間の「誠実さ」として描き切った作品。 ひぐらしの声が消えた後のような、深く、長く尾を引く読後感に包まれた。
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葉室麟の直木賞受賞作を原作とした映画『蜩ノ記』(2014年公開)は、NHK BSのプレミアムシネマなどで放送されており、役所広司と岡田准一が出演する時代劇です。 直木賞受賞 命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか―。幽閉中の武士・戸田秋谷の気高く凄絶な覚悟と矜持を、...
葉室麟の直木賞受賞作を原作とした映画『蜩ノ記』(2014年公開)は、NHK BSのプレミアムシネマなどで放送されており、役所広司と岡田准一が出演する時代劇です。 直木賞受賞 命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか―。幽閉中の武士・戸田秋谷の気高く凄絶な覚悟と矜持を、九州豊後の穏やかな山間の風景の中に謳い上げる感涙の時代小説!平成23年度下半期・第146回直木賞受賞作!2014年、待望の映画化!
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3年後に切腹を命じられている秋谷と、処分を免れる代わりに切腹を見届けにきた庄三郎の2人を軸に進むストーリー。あわせて、同じ場所に住む武士と農民という2つの世界が混じり合う。 最後の最後、どうなるのかが気になりつつ、そこまでは非常に綺麗にストーリーが進んでいく。 葉室さんというと、...
3年後に切腹を命じられている秋谷と、処分を免れる代わりに切腹を見届けにきた庄三郎の2人を軸に進むストーリー。あわせて、同じ場所に住む武士と農民という2つの世界が混じり合う。 最後の最後、どうなるのかが気になりつつ、そこまでは非常に綺麗にストーリーが進んでいく。 葉室さんというと、これまでモデルのいる伝記しか読んでこなかったので、こういう自由な作品を読むのは新鮮だった。そして、想像していた以上に読みやすい本だった(但し、登場人物一覧、あるいは主家の家系図はあったほうが助かる)。 綺麗なストーリーなので、予想を大きく超える事象はそこまで発生しないが、郁太郎や薫など、脇を固めるこどもたちの成長物語としても楽しめる、すてきな長編小説だと思う。
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