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蜩ノ記 祥伝社文庫
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蜩ノ記 祥伝社文庫

葉室麟(著者)

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蜩ノ記 祥伝社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2013/11/09
JAN 9784396338909

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商品レビュー

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2026/02/16

3年後に切腹を命じられている秋谷と、処分を免れる代わりに切腹を見届けにきた庄三郎の2人を軸に進むストーリー。あわせて、同じ場所に住む武士と農民という2つの世界が混じり合う。 最後の最後、どうなるのかが気になりつつ、そこまでは非常に綺麗にストーリーが進んでいく。 葉室さんというと、...

3年後に切腹を命じられている秋谷と、処分を免れる代わりに切腹を見届けにきた庄三郎の2人を軸に進むストーリー。あわせて、同じ場所に住む武士と農民という2つの世界が混じり合う。 最後の最後、どうなるのかが気になりつつ、そこまでは非常に綺麗にストーリーが進んでいく。 葉室さんというと、これまでモデルのいる伝記しか読んでこなかったので、こういう自由な作品を読むのは新鮮だった。そして、想像していた以上に読みやすい本だった(但し、登場人物一覧、あるいは主家の家系図はあったほうが助かる)。 綺麗なストーリーなので、予想を大きく超える事象はそこまで発生しないが、郁太郎や薫など、脇を固めるこどもたちの成長物語としても楽しめる、すてきな長編小説だと思う。

Posted by ブクログ

2026/02/10

 静寂に包まれるたような読後間であった。  前藩主の側室と密通したとのことで、三浦家譜の編纂と十年後の切腹を命じられて幽閉されている戸田秋谷の元に、友人に対する刃傷沙汰を犯したため、秋谷の監視と編纂の清書を命じられた檀野庄三郎の二人を軸に物語は進んでいく。  真実は密通ではなく、...

 静寂に包まれるたような読後間であった。  前藩主の側室と密通したとのことで、三浦家譜の編纂と十年後の切腹を命じられて幽閉されている戸田秋谷の元に、友人に対する刃傷沙汰を犯したため、秋谷の監視と編纂の清書を命じられた檀野庄三郎の二人を軸に物語は進んでいく。  真実は密通ではなく、また単にそれは現代で言う自らの行った罪に服する死刑と異なるものであるため、そもそも十年後に切腹をしなければならない心境とは如何なるものか、この辺の難しい生き様としての武士を描くことに成功しているため名作になったのであろう。  またこの作品は三浦家のお家騒動などの真実を少しずつ暴いていくというミステリーという側面も併せ持っているものであることから、多様な評価を得ているのであろう。  今回が葉室麟作品を初めて読んでみたが、こういった時代小説もありなのと素直に思えた。

Posted by ブクログ

2026/02/08

限られた命を生きる心意気に、武士というものの潔さ、雄々しさや剛さを感じ、さわやかな読後感だった。 戸田秋谷は、将軍家側室(お由の方)との不義密通の罪で十年後に切腹という沙汰が下る。その間 向山村に幽閉され、三浦家の家譜編纂を命じられる。 限りある命を感じながら、自然に恵まれた静...

限られた命を生きる心意気に、武士というものの潔さ、雄々しさや剛さを感じ、さわやかな読後感だった。 戸田秋谷は、将軍家側室(お由の方)との不義密通の罪で十年後に切腹という沙汰が下る。その間 向山村に幽閉され、三浦家の家譜編纂を命じられる。 限りある命を感じながら、自然に恵まれた静かな地で日々を送っていた。 秋谷は以前、豊後、羽根藩の郡奉行を務めていた。この村を検分し、副業に莚を編むことを奨励し、無欲で清廉な勤めぶりで、村の行き方についてよく指導し、村人に慕われていた。幽閉中であったが何事か起きると村の相談役にもなっていた。 壇野庄三郎は、奥祐筆であったが、文机で書き物をしていたとき筆の墨が飛んだ。隣にいた親友の信吾の顔にかかり裃の「拝領紋」を汚した。怒った信吾と争いになり、その末に庄三郎の居合いで放った脇差で信吾の足が切れ、彼は歩くのが不自由になった。庄三郎は切腹のはずが許され、秋谷の下に赴くことになる。事実上は三年後の秋谷の切腹までの監視役であった。 庄三郎は秋谷の書いている日記「蜩ノ記」を見せられる。それは家譜の進捗状況と簡単な秋谷の日常の覚書だった。 秋谷の死に向かう潔さと、私利私欲を離れた静かな生き方を見ていると、あの事件はもしかして冤罪では有るまいか、という考えが浮かぶ。 郡奉行の悪辣さ、飢饉の年の年貢の取立てなど、秋谷に持ち込まれる相談事も多い。 また秋谷の罪の源になった側室のお由の方は、昔、秋谷の実家で働いていた。 正室お美代の方側との、お家騒動に巻き込まれお由の方が毒を飲まされた。秋谷は危ういところで助け、秋谷は逃げた先で護衛として一夜をともにし、それを不義と誤解されたのだった。だがそれを無言で受け入れている。 お家騒動の源は家老、中根の策謀だった。彼はお美代の方を正室にしたが、これには曰くがあり、その経緯の解明はお美代の方の「御由緒書」を見ることであった。 これを巡っての命がけの攻防戦がある。 郡奉行に殺された、親友の百姓のために、秋谷の息子郁太郎は庄三郎を供にして家老に直談判に行く。そこで捕らえられ牢につながれる。 秋谷は「御由緒書」と引き換えに二人を助け出す。 秋谷は家譜の原本を懇意な名刹の和尚に渡すが、この幕切れは余韻がある。 百姓、郡奉行などの殺人事件の犯人は誰か。 秋谷の罪の真相は。 「御由緒書」の行方とその内容、過去の使い途は 秋谷とお由(出家して松吟尼)とのかかわりは 10年目のその日が来たとき、秋谷は、庄三郎は、家族は ミステリの要素もあり家族愛、お家騒動、権力争いに関わる策謀有り、読むのは楽しかったが、お家騒動と家老の成功譚と一族の系譜などは少し煩雑で、将軍の来歴もあまり関心を持てなかった。 郁太郎が家老宅に入るときなどは、「蝉しくれ」で明かりを消して船で逃げるシーンのような緊迫感がある。あそこはやっぱり名場面だったな。 家老も最後の場面ではなぜかいい人になる。 親友の信吾との確執も解けて、信吾は協力者になっていく。 秋谷の人となりも誇りもなぜか気高い。私淑していく庄三郎の心境も感動的だった。 重いテーマで始まるが、読後はほっとして、当時の武士の心意気、めでたし。

Posted by ブクログ