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冬虫夏草
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冬虫夏草

梨木香歩(著者)

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冬虫夏草

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/10/31
JAN 9784104299096

冬虫夏草

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商品レビュー

4.2

197件のお客様レビュー

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2026/02/26

登ったこともある、遠く見ることもある鈴鹿の山に、こんな話も埋ずもれていたのか。ほっと今を忘れ、時の流れに埋もれそうな物語が生まれる山でもある。 これの前編のような 家守奇譚は、綿貫征四郎が住んでいる家の周りで起きた話だった。手入れのされていない、いわば野趣のある庭の草木が醸し出...

登ったこともある、遠く見ることもある鈴鹿の山に、こんな話も埋ずもれていたのか。ほっと今を忘れ、時の流れに埋もれそうな物語が生まれる山でもある。 これの前編のような 家守奇譚は、綿貫征四郎が住んでいる家の周りで起きた話だった。手入れのされていない、いわば野趣のある庭の草木が醸し出す夢と現実の境を見るような風景が、描かれていた。 この「冬虫夏草」は、長く帰ってこない犬のゴローを探して、鈴鹿の山並を歩く話で、やはりこの世のものでない様々な出来事に出会う。 征四郎の自然体が、呼ぶというのか引き寄せるというのか、人間には「妖かし」に見える事柄も、彼には不思議ではなく、かえってそれらに親しまれ、宿を与えられて歓待される。本当に何かほのぼのとした読後感だった。 ゴローがいなくなったのも、それなりの仕事があったらしいのだが、山には邪気も住んでいて、何かあったのではないかと心配でならない。 そのうえ、イワナの夫婦の宿というのにも泊まってみたいと思う。 そんな征四郎の好奇心と一緒に鈴鹿の山を歩くのは楽しかった。 鈴鹿の峰を源にするいく筋もの流れは清らかに澄んでいるし、雨の後の落ち葉の匂いや、山霧の立つ様子などは、不思議な古代の気配があってもおかしくない気がする。 そこには、川に沿って山奥の集落が点在し、古代からの習わしのように自然の神々が敬われ祭りの行事も伝わっている。 ――それはついこの間、ほんの百年少し前の物語―― と帯にある。

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2025/10/23

一読するとなんでもない話なのだ。異形のいる森に入り、いなくなった犬を探す。これが梨木の筆にかかると独自の世界観になってしまうから不思議である。梨木以外の作家が書けばサスペンスなどの要素が山盛りのエンタメ本になる。それが悪いわけではない。ただ、この人の本は頁を開いたらそこの世界に入...

一読するとなんでもない話なのだ。異形のいる森に入り、いなくなった犬を探す。これが梨木の筆にかかると独自の世界観になってしまうから不思議である。梨木以外の作家が書けばサスペンスなどの要素が山盛りのエンタメ本になる。それが悪いわけではない。ただ、この人の本は頁を開いたらそこの世界に入っているから不思議だ。 異形の者たちがいる世界は不思議ではあるが、どういうわけか怖くはない。その中でふわりと進んでいく物語がじわりと胸にしみる。子供の頃知らない森を歩いて家に帰った、そんな思い出のように。

Posted by ブクログ

2025/10/03

(借.新宿区立図書館) 山科の屋敷での時々異類との交流を描いた前作『家守綺譚』の世界はまだ序の口。犬のゴローを探しに入った鈴鹿山中。そこは異類が普通に存在する場所。

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