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冬虫夏草
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冬虫夏草

梨木香歩(著者)

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冬虫夏草

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/10/31
JAN 9784104299096

冬虫夏草

¥1,650

商品レビュー

4.2

196件のお客様レビュー

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2026/08/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

かけだし物書きの綿貫、友である高堂の生家を任され、自然と戯れる日々。飼い犬ゴローの不在が長引き、ゴローを探しに鈴鹿の山奥深くを目指す。 序盤のほのぼのした生活譚が私の琴線に触れて、なんだかよく分からない話だけどすごく好きだなあと思いながら、毎日少しずつ読み進めました。綿貫と南川のやり取りも思わずふふふと笑ってしまうくらい小気味よく、このままこんな感じで終わりまでいくのかなあとのんびり構えていました。綿貫の物事の捉え方が面白く、ゴローの評し方が一番グッときました。そこから、ゴローを探すべく徐々に山奥へと入り込んでいき、時にホラー要素も含めながら、奇妙な旅が続いていきました。このまま山に取り込まれてしまうのではないかとハラハラする面持ちが頭の片隅に少しあり、それが膨らんだ時は、出会う人(人?)出会う人を恐ろしく感じてしまいましたが、綿貫が終始一貫して起こったこと目にしたことを淡々と受け入れ語るので、大半はなんとなく大丈夫という気持ちで読むことができました。 高堂は亡き友と書かれていたので死人だと分かっていましたが、それもハッキリとはせず、もしかしたらどこかで生きているのかも?と思わせる節があり、私は読んでいてどの人も、南川もダァリヤも山内も皆、この世の者ではないような気もするし、いや生きているし人だと思う気もする、そんなぼやっとした読み方をしていました。最後まで読んで、南川は片足突っ込んでるやないかとまた少し笑ってしまいました。一体どういう人間なんだ南川。 読み終えてすぐの感想は、優しく狂うドグラマグラ(夢野久作)みたいだなという印象でした。 読みながら頭の中で映像化する癖があるのですが。 綿貫くんは朝ドラ「風、薫る」のシマケンさん、南川は響きから芸人のみなみかわや、動物のお医者さんの漆原教授のイメージで読んでいました。

Posted by ブクログ

2026/06/23

今回は友人の高堂と愛犬ゴローの出番が少なくちょっと物足りなかったものの、道中出会う三兄弟や、河童族の少年が健気でかわいらしく印象に残った。 どちらかと言えば一作目の「家守綺譚」の方が好き。

Posted by ブクログ

2026/02/26

登ったこともある、遠く見ることもある鈴鹿の山に、こんな話も埋ずもれていたのか。ほっと今を忘れ、時の流れに埋もれそうな物語が生まれる山でもある。 これの前編のような 家守奇譚は、綿貫征四郎が住んでいる家の周りで起きた話だった。手入れのされていない、いわば野趣のある庭の草木が醸し出...

登ったこともある、遠く見ることもある鈴鹿の山に、こんな話も埋ずもれていたのか。ほっと今を忘れ、時の流れに埋もれそうな物語が生まれる山でもある。 これの前編のような 家守奇譚は、綿貫征四郎が住んでいる家の周りで起きた話だった。手入れのされていない、いわば野趣のある庭の草木が醸し出す夢と現実の境を見るような風景が、描かれていた。 この「冬虫夏草」は、長く帰ってこない犬のゴローを探して、鈴鹿の山並を歩く話で、やはりこの世のものでない様々な出来事に出会う。 征四郎の自然体が、呼ぶというのか引き寄せるというのか、人間には「妖かし」に見える事柄も、彼には不思議ではなく、かえってそれらに親しまれ、宿を与えられて歓待される。本当に何かほのぼのとした読後感だった。 ゴローがいなくなったのも、それなりの仕事があったらしいのだが、山には邪気も住んでいて、何かあったのではないかと心配でならない。 そのうえ、イワナの夫婦の宿というのにも泊まってみたいと思う。 そんな征四郎の好奇心と一緒に鈴鹿の山を歩くのは楽しかった。 鈴鹿の峰を源にするいく筋もの流れは清らかに澄んでいるし、雨の後の落ち葉の匂いや、山霧の立つ様子などは、不思議な古代の気配があってもおかしくない気がする。 そこには、川に沿って山奥の集落が点在し、古代からの習わしのように自然の神々が敬われ祭りの行事も伝わっている。 ――それはついこの間、ほんの百年少し前の物語―― と帯にある。

Posted by ブクログ

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