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病の皇帝「がん」に挑む(下) 人類4000年の苦闘
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2013/08/24 |
JAN | 9784152093967 |
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病の皇帝「がん」に挑む(下)
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病の皇帝「がん」に挑む(下)
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商品レビュー
4.5
19件のお客様レビュー
上巻同様の感想になりますが、患者さんや医師や研究者を交えたドラマとしても、科学医学の進化の歴史という話としてもとても興味深いものでした。やや難解さを伴うと感じることがあったので星3にしましたがほとんど星4の素晴らしい作品です。ゆっくりなようでやはりこの百年くらいの医学の進歩は凄い...
上巻同様の感想になりますが、患者さんや医師や研究者を交えたドラマとしても、科学医学の進化の歴史という話としてもとても興味深いものでした。やや難解さを伴うと感じることがあったので星3にしましたがほとんど星4の素晴らしい作品です。ゆっくりなようでやはりこの百年くらいの医学の進歩は凄いのだと気づかされます。一方でここに来て、他の科学もそうですが、本当の難題にぶち当たっていることは気がかりなことです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
がんの分子標的薬は、がん遺伝子を直せく不活性化するものと、がん遺伝子によって活性化されるシグナル経路を標的とするものがある。 現在は、がんゲノム解析プロジェクトが進んでいる。 がんゲノムの変異には、ドライバー変異とパッセンジャー変異がある。ドライバー変異はがんの増殖を直接誘発しており、当該がんの標本上で繰り返し起きている。パッセンジャー変異はランダムで無害だ。 また、これらの変異による繋がりを「がん細胞の活性化経路」として分類し直すと、11~15(平均13)種類の経路となる。 今後がんのメカニズムが明らかになると、がん医療には三つの大きな方向性がもたらされる。 一つめは治療の方向性で、13種類の経路のうちいくつかを標的とした阻害剤は既に臨床で利用されている。 二つめはがん予防の新たな方向性で、活性化経路への影響を調べることで新たな発がん物質の検出方法が発見される可能性がある。 三つめはがんの挙動全体の説明で、異常遺伝子と経路に関する知識を統合することで新たな知識と発見ひいては治療的介入のサイクルを一新させる可能性がある。具体的には、がんの不死性は造血幹細胞のような正常な生体の再生を真似ているという説がある。
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一通り読むことでがんの歴史の概要がつかめる良書である。医師である著者の個人的な体験とからめながら書かれており、現実味が増している。翻訳も素晴らしく、医学系の本にありがちな不自然な訳語は見られなかった。翻訳家は現役の医師とのことであり、納得した。繰り返し読んで知識を定着させたい。
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