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ワニと恐竜の共存 巨大ワニと恐竜の世界

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 北海道大学出版会 |
発売年月日 | 2013/07/31 |
JAN | 9784832913981 |
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ワニと恐竜の共存
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北海道大学出版会の絶版でオンライン中古市場では8倍〜20倍という強気な価格が付いているレアな書物だが、2時間かからず読めるので最寄の図書館で所蔵を検索して見つけるのがよい。日本を代表する恐竜博士である小林快次先生が執筆。ワニと恐竜の共通祖先から始まり、いかに多様化し進化していった...
北海道大学出版会の絶版でオンライン中古市場では8倍〜20倍という強気な価格が付いているレアな書物だが、2時間かからず読めるので最寄の図書館で所蔵を検索して見つけるのがよい。日本を代表する恐竜博士である小林快次先生が執筆。ワニと恐竜の共通祖先から始まり、いかに多様化し進化していったかを現生ワニまで追う。まず爬虫類から、ワニと恐竜の共通祖先である動物を考えるが、これはヘタするとペルム紀まで遡る。その後、クルロタルシ類がワニ類へ、アヴェメタタルサリア類が恐竜類へ分岐していく。まずこの2種類が名前からしてややこしく、前者は偽鰐類だったり後者は鳥中足骨類と表記される場合もある。大量絶滅を越えた空白は歩行生に優れていた恐竜ではなくクルロタルシ類が支配することになる。多様化するのが早かったからと推測される。ラウイスクス類とティラノサウルス類は収斂進化で頭骨がそっくり。どちらも直立歩行で素人が骨格を見ても恐竜と見分けがつかないが、プロ相手でも過去の研究でワニ類と恐竜が混同されてしまうケースも多かった模様。そして三畳紀までにクルロタルシ類は絶滅し、恐竜が台頭することになるが原因は謎で、おそらくは生態系の変化。クルロタルシ類のうちワニ型類のみが生き残って命脈を継いでいく。その後の多様化は非常に面白く、植物食のものや、ゴンドワナには哺乳類のように多種の歯をもつものもいた。ローレンシアには小型哺乳類がいたからこれも収斂進化の模様。さらに海棲に適応したメトリオリンクスやダコサウルスはモササウルスそっくりでこれも収斂進化。現代型のワニ、正鰐類は白亜紀後期に出現し、姿を変えることなく今に至り、白亜紀の大量絶滅を乗り越えている。恐竜や大型の海棲爬虫類が絶滅し、ワニ形類が生き延びたかはまだまだ謎。このとき、完全陸棲のセベクスクスや、完全海棲のディロサウルスも生き延びている。ワニ類の方が代謝がゆっくりで食料が少なくて済んだからでは、と素人的に思ってみたり。
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