タイム・アフター・タイム

マルコム・マクダウェル, デヴィッド・ワーナー, メアリー・スティーンバージェン, ニコラス・メイヤー(監督、脚本), カール・アレクサンダー(原作), スティーヴ・ヘイズ(原作), ミクロス・ローザ(音楽)

• 内容紹介: ロンドン、1893年。執筆家、発明家、未来学者として活躍中の若きH.G.ウェルズが新発明のタイムマシンを友人たちに披露しようとしていた。その中には、チェスの手ごわいパートナーでもあるスチーブンソン医師もいた。誰もがタイムマシンの性能を信じきれずに機会を眺めていると、家政婦が警察の訪問を告げにきた。近所で娼婦が切り裂きジャックの犠牲者となったため、一軒一軒見回りをしているのだという。スチーブンソン医師の往診カバンから血だらけの手袋を見つけた警官は、彼こそロンドン中を震え上がらせている切り裂きジャックに違いないと確信した。が、彼の姿はどこにも見つからない。家中大騒ぎの中、ウェルズだけはスチーブンソンがタイムマシンで未来世界-1979年のサンフランシスコに行ったことを知り、後を追う決心をした。未来のユートピアを信じてきた社会主義者ウェルズだが実際、20世紀後半の社会に足を踏み入れてみて、社会主義が実現されていないことや、あわただしい世界、犯罪のなくならない世界に失望するのだった。ただ、通貨の両替にいった銀行で知り合ったキャリア・ウーマン、エミー・ロビンスだけは彼の質問に答えてくれた。そのためにやがて切り裂き魔スチーブンソンに狙われることになるとは
• 販売会社／発売会社: ワーナーエンターテイメントジャパン(株)(ワーナーエンターテイメントジャパン(株))
• 発売年月日: 2013/09/04
• JAN: 4548967013023
• 規格品番: 1000419012
• 組数: 1枚組
• 出演: マルコム・マクダウェル,デヴィッド・ワーナー,メアリー・スティーンバージェン,チャールズ・チオッフィ,ケント・ウィリアムズ
• 監督／脚本／音楽: ニコラス・メイヤー 【監督】,ニコラス・メイヤー 【脚本】,ミクロス・ローザ 【音楽】

チャプター番号／チャプター名

DISC 1

1.タイム・アフター・タイム

1.監督ニコラス・メイヤー、マルコム・マクドウェル、デイビッド・ワーナーによる音声解説

商品レビュー

2020/01/26

タイムトラベル映画、初期の傑作！

[左衛門佐]

実は、Ｋ・グリムウッドの名作SF小説｢リプレイ｣をレビューしようと思ったのですが(これはこれで必読!!)、そちらは既に沢山の方々が書き込んでらっしゃったので、
それなら同じタイムトラベル物でも、余り知られていない映画をと思い、この作品を選びました。

『｢タイムマシン｣の著者、H.G.ウェルズは、実際にタイムマシンを製造していた！』と言う楽しい設定のもとに、SFやスリラー、ラブストーリーの要素まで詰め込んだ、まだCGの概念すら無い時代(1979年)に制作された｢タイムトラベル物｣の逸品です。

19世紀の作家H.G.ウェルズが、ある歴史上有名な危険人物を追って、現代のサン・フランシスコに現れたら…という想定のもと、進んだ現代文明に戸惑いながらも、素敵な女性と出逢ったりしつつ、犯人を追い詰める物語です。

この映画の素晴らしい所は、全て脚本に尽きると思います。
その着想、ストーリー展開の上手さ、タイムトラベル故のタブーやパラドックスの使い方、追跡するサスペンスのハラハラ感…等、非常に巧妙な作りをしています。根っからのSF小説家なので、一々自分なりの未来予想図と、20世紀の現代社会とを突合させるシーン等は笑いを誘います。

そして｢ローマの休日｣を思わせるような、恋愛パートの展開も胸をキュンとさせてくれ、意外なラストにニヤリとさせられます。

お暇な休日の午後、のんびりしている時に楽しんでいただきたい、素敵な映画です。