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丕緒の鳥 十二国記 新潮文庫
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丕緒の鳥 十二国記 新潮文庫

小野不由美【著】

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丕緒の鳥 十二国記 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2013/06/27
JAN 9784101240589

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丕緒の鳥

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商品レビュー

4.1

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2024/11/07

241107*読了 今回は本編から離れて、ひと息つける短編集。 4つのストーリーを堪能した。 それぞれの話の中に、国が衰えていく時代が織りこまれているから、そこには人との別れや死がつきまとっていて、それぞれの主人公の気持ちを思うとつらく切なくなった。 こんな風に身近な人をなく...

241107*読了 今回は本編から離れて、ひと息つける短編集。 4つのストーリーを堪能した。 それぞれの話の中に、国が衰えていく時代が織りこまれているから、そこには人との別れや死がつきまとっていて、それぞれの主人公の気持ちを思うとつらく切なくなった。 こんな風に身近な人をなくしたことはないから、想像するしかないのだけど、できるだけこんな思いはしたくない。 どの話も、光がそこには確かなあって、悲しいばかりではないのが救い。 「丕緒の鳥」は慶国が舞台。鳥の形をした陶器を打ち落とし、その砕け方を見て楽しむ行事があり、その演出を担う役職を持った男性が主人公。 過去を振り返りながら、鬱屈とした気持ちを抱えながら今を過ごし、新たに王が立った後の行事として、どんな願いをどんな風に表現するかを考える。 脳内に浮かんだラストシーンの美しさが印象的だった。4つのお話の中で1番好き。 極悪人をどう裁くか、頭を悩ませる役人の心理を延々と描いた「落照の獄」。 死刑が廃止されていた国で、死刑を復活させるか否か。民の声、身近な人たちの声、あらゆる声を聞きながら、どう決断を下すのか。 それは一筋縄ではいかない。 この役職でなければ、感情のままに選びとれることを何度も議論を繰り返し、思考し、へとへとになるまで考え続ける。 これは現実の裁判官にも置き換えられる大変さだと思う。 「青条の蘭」は山毛欅林が病にかかり、それによって人々の暮らしもおびやかされている時を描く。 どうすれば病を治せるのか、文字の通りに東奔西走し、試行錯誤し、やっと見つけた一条の光。その希望を王に届けるべく、身を割くつらさを乗り越えようと走るひとりの役人。 これもまた、役割、使命を背負っているからこその苦悩と苦労を見つめ続けた、 家族を失い、廬から逃げ、暦をつくる役人のもとで暮らし働くことになった少女の視点から描かれる「風信」。 暦をつくるためにじっと靄の様子を見たり、自然の移ろいを眺めたり、その様子は側から見ればなんとものんきに見える。 世の中はこんなにも波乱に満ちているというのに…。 わたしがその少女でもそう思うに違いない。 でも、暦をつくる役目を持った彼らには、彼らの意志と熱意がある。 王ではない、剣士でもない、フォーカスされにくいような一人ひとりの心情を描いた4作。 どれも小野不由美さんの手腕を感じさせられた。 読み終わって、そういえばと思い当たったのだけれど、役人と民の対比がどのストーリーにも描かれていた。 特殊な仕事を生業としている、それこそ今の日本よりも職を変えることが困難な時代に、その役目を負う人ならではの悩みやつらさ。 王が前面に出るのではなく、役人には役人の、民には民の生きる道がある。 この短編集が存在することで、十二国記に登場する、王ではない人たちにより一層の愛おしさを感じるだろう。

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2024/11/06

これまで読んだ十二国記の作品がより味わい深く思い出されました。   「青条の蘭」はこれはどこの国の話なんだろうと読み進め どこの国かわかった瞬間、胸が熱くなりじんわり涙が…   短編集だからって他の十二国記の作品にまったく劣りません。   そして辻真先先生の解説もとてもよかったで...

これまで読んだ十二国記の作品がより味わい深く思い出されました。   「青条の蘭」はこれはどこの国の話なんだろうと読み進め どこの国かわかった瞬間、胸が熱くなりじんわり涙が…   短編集だからって他の十二国記の作品にまったく劣りません。   そして辻真先先生の解説もとてもよかったです。

Posted by ブクログ

2024/10/29

羅氏、司刑、国官など裏で自分の仕事と向き合い苦悩する男達は本編とは目線も内容も違った4編からなる番外編。とても好きなシリーズだけど正直こちらは入り込めず淡々と読むに終わった。大射の、陶器の鳥が射られ新たな鳥が飛びたち花弁に変じる描写には情景が浮かぶようで美しさすら感じとてもよかっ...

羅氏、司刑、国官など裏で自分の仕事と向き合い苦悩する男達は本編とは目線も内容も違った4編からなる番外編。とても好きなシリーズだけど正直こちらは入り込めず淡々と読むに終わった。大射の、陶器の鳥が射られ新たな鳥が飛びたち花弁に変じる描写には情景が浮かぶようで美しさすら感じとてもよかった

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