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ゴーン・ガール(上) 小学館文庫
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ゴーン・ガール(上) 小学館文庫

ギリアン・フリン(著者), 中谷友紀子(訳者)

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ゴーン・ガール(上) 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2013/06/06
JAN 9784094087925

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商品レビュー

3.7

52件のお客様レビュー

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2026/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻 この本は「イヤミス」と呼ばれているらしい。そういえばいや~な感じの言葉満載。放送禁止用語、それも飛びっきりの下品な言葉で埋まっている。上巻だけ読んでいたが、今回下巻まで読了。 ゴーン・ガール(上下) 厭な言葉も読んでいるうちに慣れるとは恐ろしい、そのうちストーリーに気を取られ気にならなくなってくる。 やはり、言いにくい言葉は最初の一言に気をつけて我慢することだ、何事につけても。 言い慣れるとスルリと出るようになる。読書は役に立つ(自戒のひとこと) 上巻の帯「虚栄、裏切り、復讐、憎悪、そして嘘、読んだ後まで、あなたの心は操られ続ける」 下巻の帯「誰もが持っていて、隠しておきたい嫌な感情が、これでもかというほど濃密に描き出される」 このコピーは誰が考えたのだろう、これを読むと気の弱い人は伸ばした手を引っ込めるかもしれない。 私は、もうこのくらいで驚かない、ホラーでもスリラーでも、気の毒な主人公が崖っぷちに追い詰められようと切り刻まれようと、登場するのが、ハンニバルでもドラキュラでも食人種でも、読ませていただきますと、血も涙もないミステリ好きの読書欲には負けてしまって、何でもあり、面白ければいいと開き直る。 というわけで、特別というわけではないが普通には面白かった。一過性の、エンタメミステリだった。 夫ニックはニューヨークでライターをしていたが失業、副業に性格診断クイズを作っていた妻も職を失った。 ニックの母親が病気に、父が認知症になったので、二人はニックの故郷に帰ってくる。 そして結婚5年目の記念日に妻が失踪した。ふっと消えてしまった。 キッチンに大量の血痕があり、部屋は荒らされていた。アリバイが無いニックは警察の取調べを受ける。 妻のエイミーは両親が書いた小説のモデルで、その本は成長記録のように続いて出版され、初版はベストセラーになり、印税で裕福な暮らしをしてきたが、最近は売れ行きもさっぱり、両親は借金がかさんでいる。 二人は会った途端に恋をして結婚したが、今では憎みあうまでになっている。 嫌疑のかかったニックは無実を証明出来ない。妻の日記は無邪気で真実味があふれ、いまだに冷めないニックへの溢れるような愛情が綴られていて、ニックの容疑が深まるばかり。マスコミは、「あの小説のモデルが失踪!!」と騒ぐ。 夫婦が書いたそれぞれ別の日記には、真実ウラの顔が書いてある。妻はまさに虚栄と自己欺瞞に満ちているが、これまた浮気までしていた夫は事件後の心境が悩ましく生々しい。 下巻は 真の恐ろしい迷宮があるとすれば、それは合わせ鏡のようなものだろう。出口のない世界のなかで、ひとつに解け合い映しあう現実と虚像。底深くに映し出されているのは、自分なのか、相手なのか。交錯する視線の中に浮かび上がる真実とは。虚栄心、嫉妬、保身、裏切り、敗北感、復讐心、欺瞞、執着、支配欲、憎悪、そしてそこから生まれる嘘、嘘、嘘・・・・。誰もが持っていて、そして出来れば蓋をして隠しておきたいと思うありとあらゆる嫌な感情がこれでもかというほど濃密に描き出される これでもかこれでもかというような。 訳者あとがきより 帯とダブル部分があるが、上巻は多少ほほえましい結婚の経緯や暮らしぶりも書かれていて、平坦な日常が進んでいく。下巻で様相が変わり、意外な構成に嵌められる。それもストーリーの何気ない進行がやがて不気味さを見せ始め、緊張感が高まる。ベストセラーになり映画化もされるという、もう少し短く出来るかなと思う部分もあるが、読みやすく、嫌で、嫌味で、今はイヤミスと纏められるようになった事もこの小説の売り文句らしいと感じるくらいだが、慣れるとそれほど気にもならなくなった。 この本は結果にふれるような予備知識があると面白くない。 あとがきも、本編を読んでから読んでください、というほど。 映画化され、ニックはベン・アフレックとか。女優さんは知らない人だ。ただ映画化に際して結末が書き換えられているそうだ。なるほど。 結末は驚かされたが、どんでん返しの佳作に小泉喜美子さんの「弁護側の証人」がある、これは歴史に残る名作だと思ったが、そんな作品は結末を覚えている間再読無理かなと思っている、忘れるのもそんなに長い時間はかからないと思うけれど。

Posted by ブクログ

2026/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻と下巻で、エイミーの人格が全く違う。 なぜなら、上巻はニックを陥れるために書かれた日記だから、作られた人格なのだ。 エイミーは徹底的に腹の中がどす黒い。自分の物語を守るために人殺しもするし、夫の人生もコントロールする。しかし、それにニックが合わせることによって表面上は幸せな夫婦関係になっていってるのが皮肉だ。 とにかく、読者をぐいぐい引っ張っていく構成が素晴らしかった!

Posted by ブクログ

2025/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと読みたかった一作。 図書館にあるのは認識していたけど、「さて」と思った時にはいつも誰かが読んでいて、予約するほどでもないかなと次の機会に回していたけど、最近アリス・フィーニーやピーター・スワンソン読んだ後にやっぱり読みたくなって予約して借りた。 相思相愛、順風満帆な交際、結婚だったはずの大都会ニューヨークでライターの職に就いていたニックとエイミー。 不況の煽りを受けた失業とニックの母の病気を機にニックが育った中西部ミズーリ州に引っ越すことに。 結婚5周年を迎えた「その日」、ニックはこの地で始めたバーに出勤後間もなく、近所の知り合いから自宅の不審な様子を知らされる。 急いで帰ってみると、リビングは散乱し妻のエイミーは居ない。何者かに連れ去られた!? 過去から現在に向かうエイミーの日記パートと「その日」からの経過を追うニックのパート。 2つの視点からのずれを巧みに使い、拗れた夫婦関係を浮き上がらせつつ進むサスペンスはまさに『彼は彼女の顔が見えない』のよう。 しかもこの語り手は割と序盤の方である意味暴露、ある意味挑戦を仕掛けてくる。 ほー、それ言う。 それでもなんか全部じゃない、なんか食い違ってるっていうところに惹き込まれてどんどん読まされる。 ただ2人の関係の破綻への道がありきたりなのと、ちょっとやり過ぎなくらいなニックの愚かでクズ男な立ち回りがエイミーに対して痛々しいし、「ほんと男ってバカだなー」って気にしかならなくて、そこがなんかげんなりする。 唯一、ニックの双子の妹マーゴが良いキャラしてて精神的にはそこに救われる。 このままの路線で突き進むのか、一波乱あるのか。 「嘘だ嘘だ嘘だ」で切れる上巻。 後者の予感。

Posted by ブクログ