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神、さもなくば残念。 2000年代アニメ思想批評
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2013/04/27 |
JAN | 9784861824371 |
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神、さもなくば残念。
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2000年代のアニメを語る上で必携の批評集。あくまで学術的に書いているため、用語が一部難解な部分もあるが、アニメという共通言語を持つ者ならすんなりと読み解くことができる。単なる感想に留まらない、とても論理的な教養になりうる一冊。アニメを嗜む人なら誰でも楽しめる一冊だろう。逆にここ...
2000年代のアニメを語る上で必携の批評集。あくまで学術的に書いているため、用語が一部難解な部分もあるが、アニメという共通言語を持つ者ならすんなりと読み解くことができる。単なる感想に留まらない、とても論理的な教養になりうる一冊。アニメを嗜む人なら誰でも楽しめる一冊だろう。逆にここから未見のアニメを探すのも面白い。潤いを与える非常に貴重な切り口の素晴らしい一冊です。
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主に『涼宮ハルヒの憂鬱』から『魔法少女まどか☆マギカ』まで、「セカイ系」と「空気系」という2つの基軸を持つゼロ年代のアニメについて、哲学や思想の道具立てを借りて考察している本です。 目次を見たとき、本書の「第壱部」が原理論、「第弐部」以降が作品論という構成になっているのかと思っ...
主に『涼宮ハルヒの憂鬱』から『魔法少女まどか☆マギカ』まで、「セカイ系」と「空気系」という2つの基軸を持つゼロ年代のアニメについて、哲学や思想の道具立てを借りて考察している本です。 目次を見たとき、本書の「第壱部」が原理論、「第弐部」以降が作品論という構成になっているのかと思ったのですが、実際には「第壱部」が宙に浮いてしまっているような印象を受けます。 「第壱部」の議論は、「萌え」を志向性として捉えなおし、フッサール現象学の用語をもじって「モエシス」と「モエマ」といった概念を持ち出すなど、単純におもしろさを狙ったものだと思えるのですが、これらの議論が後に続く作品論のための枠組みといった役割を果たしておらず、「萌えの現象学」もけっきょくのところ単なる印象批評への回帰に終わってしまうのではないかという疑問を感じました。 個々の作品論については興味深く読めました。ただ個人的には、著者の本領は印象批評よりも『探偵小説の論理学』『探偵小説の様相論理学』(ともに南雲堂)で提示されたような、作品解釈の理論的枠組みを構築するところにあると思っているので、正直に言って、本書は片手間になされた仕事といった印象を受けてしまいました。
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アニメ評論集。セカイ系やミステリ論も面白かったが、興味を引かれたのは3点。 「萌えの現象学」 俺という自己に於いては萌えという経験がないことが自覚された。他にも、筆者とは嗜好がずいぶん異なる。 「モナドロギーからみた『図書館戦争』」 実に同感。大の大人が抱く戦争観ではないと感じて...
アニメ評論集。セカイ系やミステリ論も面白かったが、興味を引かれたのは3点。 「萌えの現象学」 俺という自己に於いては萌えという経験がないことが自覚された。他にも、筆者とは嗜好がずいぶん異なる。 「モナドロギーからみた『図書館戦争』」 実に同感。大の大人が抱く戦争観ではないと感じていた。でもそれは子供向け(さらに言うと女子向け)だからだろう。 「ウスペンスキー思想に基づく《魔法少女まどか☆マギカ》の次元論の解明」 まどかが高次元の存在になった理屈がまだよくわからず、そこが自分にとってこの作品の最も不可解な部分であることが今回新たに認識できた。
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