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気候変動を理学する 古気候学が変える地球環境観
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2013/04/03 |
| JAN | 9784622077497 |
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気候変動を理学する
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商品レビュー
5
5件のお客様レビュー
24:お友達さんに譲っていただいたもの。二酸化炭素調節のためのポンプの話とか、緻密でダイナミックで、もうすごいとしか言葉が出ない。自分では手に取らなかっただろうから、ご縁に感謝。創作に役立つといいな……!
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「環境サイエンスカフェ」での5回の講義内容をまとめたもので、テーマは気候変動。地球環境問題は誰にとっても重要で、それがゆえに最近ではとても身近な話題のひとつだろう。それどころか身近すぎるとさえ言えるかも知れないくらい多くの情報や言説に囲まれている。しかし、そういった言説の真偽を判...
「環境サイエンスカフェ」での5回の講義内容をまとめたもので、テーマは気候変動。地球環境問題は誰にとっても重要で、それがゆえに最近ではとても身近な話題のひとつだろう。それどころか身近すぎるとさえ言えるかも知れないくらい多くの情報や言説に囲まれている。しかし、そういった言説の真偽を判断するための基礎的な概念を一般の人が持っているかというと、少し疑わしいかも知れない。「情報のとらえ方について、古気候学者の立場から伝えるべきこと」(270ページ)を伝えようというのが講義のきっかけだ。 本書では気候変動がなぜ起きるのかを軸として、5つのテーマが扱われている。内容は必ずしも易しくないものの、気候変動の原理の本質がとても分かりやすく説明されていてとても勉強になる。現代の必須リテラシーを養う上で読んでおくべき本の一冊。
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この本は、地球温暖化に関する諸説の真偽を素人でもジャッジできるようにしてくれた物差しです。 内容は、古気候学者が素人向けに気候のメカニズムを解説したサイエンスカフェをまとめたものです。 地球の気候の構成要素を大づかみに捉えてから、それぞれの構成要素がどのように影響しているかを...
この本は、地球温暖化に関する諸説の真偽を素人でもジャッジできるようにしてくれた物差しです。 内容は、古気候学者が素人向けに気候のメカニズムを解説したサイエンスカフェをまとめたものです。 地球の気候の構成要素を大づかみに捉えてから、それぞれの構成要素がどのように影響しているかを理解できるように書かれています。 そこから紐解かれる気候ジャンプ(ある気候モードから別の気候モードに不可逆的にシフトすること)の解説が秀逸で、「地球温暖化=地球の気温が段々上がっていくイメージ」という我々素人の勘違いをわかりやすく覆してくれます。 個人的に印象的だったのは、過去のCO2濃度の急増は6000年で100ppmのペースであったということ。 このサイエンスカフェは2007年のものですが、人類史上初の400ppmに達した2015年時点では、300ppmだった1955年から60年で100ppmも増加していることを、我々は知っています。 つまり、地球温暖化を信じていようがいまいが、地球史上類を見ない異常のハイペースのCO2濃度急増である事実は、受け入れざるをえません。 最後に、地球温暖化懐疑論者が反論に使う「太陽活動の影響」についても冷静な知見を与えてくれます。 この本のよいところは、地球の気候メカニズムに関する最新の知見を解説するもので、地球温暖化懐疑論者への反論ではなく、素人にフェアな物差しを提供してくれる点にあります。
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