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漁業と震災
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2013/03/11 |
JAN | 9784622077527 |
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
岩手・宮城・福島の漁業、漁協のこと、水産業にまつわる水産復興政策のこと、宮城県の水産特区のこと…大いに学ばせていただきました。少し固い本ですが良書です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
濱田武士『漁業と震災』みすず書房、読了。漁業は高齢化と担い手不足、そして漁業資源の減少により根こぎ。震災は東北に限らない日本の漁業の今をえぐり出すことになった。震災後の復興論で最も振り回されたのは漁業かも知れない。本書は経緯を無視したそのプロセスを浮かび上がらせる。 例えばこうだ。震災後、宮城県は水産復興特区という企業参画を打ち出した。これは漁業組合の独占に対抗するもの。しかし、漁民が「自治・参加・責任」の精神で漁場を共同管理するのは近世からの知恵でもある。現場を無視した机上論が横行する。 漁業は地域コミュニティーの文化と伝統と深く関わった産業。その相関的複合構造を無視した「惨事便乗」型の変革が第二の「人災」といってよい。なお本書は国と各県の復興方針とプロセス、関連事業が集約されている。防災・減災計画を考える資料としても貴重な一冊。
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