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資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか NHK出版新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NHK出版 |
| 発売年月日 | 2013/02/08 |
| JAN | 9784140884003 |

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資本主義という謎
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商品レビュー
4
31件のお客様レビュー
経済学者・水野和夫による対談本。 資本主義について構造的に解き明かそうとしているのが面白かった。
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高校生の娘が、ある日「模試の国語の問題文が面白かった」と言って見せてくれたのが、大澤真幸の文章だった。人が未来のために、あるいは他人のために努力するのはなぜか、というテーマの文章だった。それではと、大澤真幸の本を買ってみたのであった。 しかし、読んでみて気付いたのだが、僕は経済...
高校生の娘が、ある日「模試の国語の問題文が面白かった」と言って見せてくれたのが、大澤真幸の文章だった。人が未来のために、あるいは他人のために努力するのはなぜか、というテーマの文章だった。それではと、大澤真幸の本を買ってみたのであった。 しかし、読んでみて気付いたのだが、僕は経済にとんと興味がなく、内容にはなかなか夢中になれなかった(買う前に気付け)。 それでも、グッとくる部分はあった。 あるパラグラフのタイトルが、「桐島なき世界をいかに生きるか」だったのだ。 もちろん、桐島とは、映画「桐島、部活やめるってよ」の、桐島である。 運動神経抜群で、勝ち組の代表だった桐島が、突如僕たちの世界から姿を消す。あんなに頑張っていた部活も辞めるという。親しい友人の誰ひとり、桐島から直接事情を聞いたものはいない。そのことで、桐島の彼女や友達だけでなく、あまり親しくなかった者たちまで、それも、桐島とは正反対の負け組の者にまで、広く動揺が広がっていく。 つまるところ、全ての人たちが、多かれ少なかれ、桐島の存在に勇気づけられ、むしろ依存していたのだ。 桐島に近しい者たちは、桐島に近しいことで自分の優位性を確認したし、桐島から遠い者たちは、自分が桐島に近づけないにも関わらず、少なくとも「成功」というものがこの世に存在することを確認した。 その桐島が、姿を消したのである。 いや、別に映画の感想を書いているのではない。 つまり、アメリカが、桐島なのだという話だ。 資本主義の限界は、早晩やってくる。 資本主義社会における桐島は、姿を消す。 その時、桐島に憧れた友人(子分?)は、どうするのか。 映画ではその時、誰が、なにをしたのか。 僕は見てないので、知らないのである。(知らんのかい)
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「資本主義」の根源的な発生にまで遡って対談する本書の内容には、ちょっと衝撃を覚えた。果たして「資本主義の終焉」が来るのだろうか。 本書は歴史解釈の本かとも思うが、こう言う視点もあるのかと新鮮に思える。 「資本主義は限られた割合の人にしか成立し得ない」「15%対85%」とは驚きつつ...
「資本主義」の根源的な発生にまで遡って対談する本書の内容には、ちょっと衝撃を覚えた。果たして「資本主義の終焉」が来るのだろうか。 本書は歴史解釈の本かとも思うが、こう言う視点もあるのかと新鮮に思える。 「資本主義は限られた割合の人にしか成立し得ない」「15%対85%」とは驚きつつも納得の思いも持つ。確かに世界中のすべての国が先進国に到達する風景は想像し難い。そもそもエネルギーも環境も持たないだろう。 16世紀のイギリスの歴史から「新興国が先進国に追いつくとデフレが始まる」とは衝撃、これは法則として成立するのだろうか。いろいろと考えさせられた。 本書は2013年の発行だが、時が過ぎた現在でこそ説得力をもつ内容だと思えた。
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