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資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか NHK出版新書
946円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2013/02/08 |
JAN | 9784140884003 |
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資本主義という謎
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資本主義という謎
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商品レビュー
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高校生の娘が、ある日「模試の国語の問題文が面白かった」と言って見せてくれたのが、大澤真幸の文章だった。人が未来のために、あるいは他人のために努力するのはなぜか、というテーマの文章だった。それではと、大澤真幸の本を買ってみたのであった。 しかし、読んでみて気付いたのだが、僕は経済...
高校生の娘が、ある日「模試の国語の問題文が面白かった」と言って見せてくれたのが、大澤真幸の文章だった。人が未来のために、あるいは他人のために努力するのはなぜか、というテーマの文章だった。それではと、大澤真幸の本を買ってみたのであった。 しかし、読んでみて気付いたのだが、僕は経済にとんと興味がなく、内容にはなかなか夢中になれなかった(買う前に気付け)。 それでも、グッとくる部分はあった。 あるパラグラフのタイトルが、「桐島なき世界をいかに生きるか」だったのだ。 もちろん、桐島とは、映画「桐島、部活やめるってよ」の、桐島である。 運動神経抜群で、勝ち組の代表だった桐島が、突如僕たちの世界から姿を消す。あんなに頑張っていた部活も辞めるという。親しい友人の誰ひとり、桐島から直接事情を聞いたものはいない。そのことで、桐島の彼女や友達だけでなく、あまり親しくなかった者たちまで、それも、桐島とは正反対の負け組の者にまで、広く動揺が広がっていく。 つまるところ、全ての人たちが、多かれ少なかれ、桐島の存在に勇気づけられ、むしろ依存していたのだ。 桐島に近しい者たちは、桐島に近しいことで自分の優位性を確認したし、桐島から遠い者たちは、自分が桐島に近づけないにも関わらず、少なくとも「成功」というものがこの世に存在することを確認した。 その桐島が、姿を消したのである。 いや、別に映画の感想を書いているのではない。 つまり、アメリカが、桐島なのだという話だ。 資本主義の限界は、早晩やってくる。 資本主義社会における桐島は、姿を消す。 その時、桐島に憧れた友人(子分?)は、どうするのか。 映画ではその時、誰が、なにをしたのか。 僕は見てないので、知らないのである。(知らんのかい)
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「資本主義」の根源的な発生にまで遡って対談する本書の内容には、ちょっと衝撃を覚えた。果たして「資本主義の終焉」が来るのだろうか。 本書は歴史解釈の本かとも思うが、こう言う視点もあるのかと新鮮に思える。 「資本主義は限られた割合の人にしか成立し得ない」「15%対85%」とは驚きつつ...
「資本主義」の根源的な発生にまで遡って対談する本書の内容には、ちょっと衝撃を覚えた。果たして「資本主義の終焉」が来るのだろうか。 本書は歴史解釈の本かとも思うが、こう言う視点もあるのかと新鮮に思える。 「資本主義は限られた割合の人にしか成立し得ない」「15%対85%」とは驚きつつも納得の思いも持つ。確かに世界中のすべての国が先進国に到達する風景は想像し難い。そもそもエネルギーも環境も持たないだろう。 16世紀のイギリスの歴史から「新興国が先進国に追いつくとデフレが始まる」とは衝撃、これは法則として成立するのだろうか。いろいろと考えさせられた。 本書は2013年の発行だが、時が過ぎた現在でこそ説得力をもつ内容だと思えた。
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資本主義という謎 (NHK出版新書 400) (和書)2013年10月14日 00:37 水野 和夫, 大澤 真幸 NHK出版 2013年2月7日 格差を絶えず付け続ける運動が資本主義である。 それに対し格差を解消することを目指す平等と平和の哲学がある。 資本主義の中から...
資本主義という謎 (NHK出版新書 400) (和書)2013年10月14日 00:37 水野 和夫, 大澤 真幸 NHK出版 2013年2月7日 格差を絶えず付け続ける運動が資本主義である。 それに対し格差を解消することを目指す平等と平和の哲学がある。 資本主義の中から格差を解消する対抗運動が生まれることは考えづらい。それは資本主義自体が格差をつくる永久運動としてしか存在意義がないからである。やはり理念を明確に持つことが不可欠であると思う。 〈理念)=〈格差の解消としての平等と平和の運動又はシステム〉 柄谷行人さんの交換様式がカール・ポランニーから来ていることを知った。互酬性、再分配、商品交換である。第四象限は格差の解消を目指すものである。そしてこういった象限による様式はプルードンから来ていることは知っていた。柄谷さんはこういったことを踏まえた上で格差の論理である〈資本主義=国家=ネーション〉に対し明確にそれらのつくる格差を解消しようとする平等であり平和の理念を示している。 この本の資本主義への対抗運動の論理には物足りなさを感じたがそれを補う意味でノーム・チョムスキーや柄谷行人が有益でした。
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