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戦前日本の安全保障 講談社現代新書
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戦前日本の安全保障 講談社現代新書

川田稔【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/01/19
JAN 9784062881906

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戦前日本の安全保障

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みんなの感想まとめ
  • 戦前日本
  • 外交構想
  • 日露同盟
  • 日米提携
  • 集団的安全保障
  • 大戦間期
  • 指導者の視点
  • 国際情勢の変遷
  • 平和的外交戦略
  • パワーポリティクス

安全保障政策の変遷を、戦前日本の主要指導者たちの視点から深く掘り下げた一冊です。山県有朋から永田鉄山まで、彼らの外交構想がどのように形成され、また時代背景の中でどのように影響を受けたのかが詳しく分析されています。日露同盟や日米提携、さらには集団的相互安全保障といったテーマを通じて、当時の国際情勢や日本の立ち位置が浮き彫りにされます。特に、原敬や浜口雄幸の平和的外交戦略は、侵略的行動とは一線を画し、経済的な利益を重視したアプローチが印象的です。これに対し、永田鉄山の考え方はパワーポリティクスを強く打ち出し、時代の変化に対する適応と抵抗が描かれています。現代の安全保障を考える上でも、多くの示唆を与える内容となっています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2014/07/15

戦前、特に両大戦間期の日本の安全保障構想はどうだったかってのを山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山の四人をあげて検討する。 全体の説明がくどいぐらいのところがあって、そこはおつむのそんなよくないおれには理解するのにありがたい。 明治末の山県有朋は欧米列強による中国分割を避けて保全し...

戦前、特に両大戦間期の日本の安全保障構想はどうだったかってのを山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山の四人をあげて検討する。 全体の説明がくどいぐらいのところがあって、そこはおつむのそんなよくないおれには理解するのにありがたい。 明治末の山県有朋は欧米列強による中国分割を避けて保全しつつ、日本の影響化におこうと目論んでいた。また、日英同盟が空洞化し日米関係が悪化するにつれて日露同盟の道を模索する。1916年の第四次日露協約では開戦した場合の軍事援助の密約があった。しかしロシア革命で帝政ロシアが崩壊し、日露協約は破棄され密約が公表されると日本は国際的に孤立した。 第一次大戦期、山県有朋ら藩閥官僚勢力と対抗した原敬は、米国の国力や中国への影響力を考慮して、多少の犠牲を払っても米国と協調すべきと考えていた。また、大隈内閣の二十一カ条要求やら何やらで中国のみならず列強からも野心を疑われ孤立していたところ、援段政策をやめ、新四国借款団へ加入するなど対米英協調に切り替えた。また、米のなすがままにならないようアジアにおいて米英のキャスティングボートになろうとの構想を持っていた。米のなすがままにならないようにという点では集団安全保障機関としての国際連盟にも期待をしていて、強制手段としての武力行使ができるよう兵力分担に応える義務があると考えていた。 昭和初期の浜口雄幸は、原内閣以来の国際協調を重視しつつ、満蒙政策については国民政府による統一を容認する姿勢だった。九カ国条約などに示すような多国間協調のもと統一された中国が発展すれば日本の発展にもつながるとの考えからだった。また、戦争を違法とした国際連盟の次期大戦防止、東アジアの平和のために重視し、軍縮にも積極的に対応しようとしていた。自国の軍事力による抑止よりも国際連盟、ワシントン軍縮条約、九カ国条約、不戦条約などの多層的多重的な条約網による戦争抑止システムを重視した。 これも昭和初期の永田鉄山は一夕会のメンバーで、統制派の指導者となる。彼はヨーロッパ滞在中の第一次大戦の経験から戦争が総力戦になり、政治経済関係の複雑化から世界大戦が誘発されると考えていた。そこから総動員態勢の構築、資源の自給、工業の発展、軍備の近代化を目指した。それが満州事変、華北分離工作へと繋がった。 戦前日本の指導者たちの世界戦略から現代日本が学べることは多いと思う。

Posted by ブクログ

2013/05/20

山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山の安全保障構想についてそれぞれ述べられ、比較している。 比較が適切かと言われれば、なかなか難しいが、この手の切り口で、わが国の戦前の安全保障について、歴史を元に述べられているのは珍しい。個人的には、面白かった。

Posted by ブクログ

2013/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

川田稔『戦前日本の安全保障』講談社現代新書、読了。戦前日本の歩みとは、日露戦争での辛勝を例証するまでもなく、国際社会における安全保障と切っても切り離せない。本書は、山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山を取り上げ、主として戦間期における安全保障構想と国際秩序認識を考察する。 当時国是は、大陸権益を維持しつつその拡大が一貫。しかしそのアプローチは多様で驚く。山形はロシア協調、原は軍事協同から経済へシフトすることで協調外交を模索するが、国力の差が濱口の課題として重く立ちはだかる。多国間軍縮もその一つ。 著者は本書で取りあげるキーパーソンについて個別に論じており、本書はその入門的概観といってよい。外交・安全保障について戦前・戦後と「分断」の認識と捉えがちだが、今日に通底する側面も存在する。現在を考える上で押さえてべき一冊か。

Posted by ブクログ

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