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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2013/01/19 |
JAN | 9784334928643 |
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和菓子のアンソロジー
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商品レビュー
3.6
120件のお客様レビュー
「空の春告鳥 / 坂木 司」 答えを知りながら尋ねる人。 出店している店に関わりが全くない赤の他人だったとしても、知識も何もかもが微妙な状態で接客を続ける姿を見ていていたら口を出さずにはいられなくなったのだろうな。 「トマどら / 日明 恩」 甘やかされて育った子供は。 こんな...
「空の春告鳥 / 坂木 司」 答えを知りながら尋ねる人。 出店している店に関わりが全くない赤の他人だったとしても、知識も何もかもが微妙な状態で接客を続ける姿を見ていていたら口を出さずにはいられなくなったのだろうな。 「トマどら / 日明 恩」 甘やかされて育った子供は。 こんなことになってしまったのは散々甘やかして育ててきた結果とも言えるだろうが、二人に対して違う想いがあったからこそ明らかに分かる接し方をしてしまったのかもな。 「チチとクズの国 / 牧野 修」 騙され続けて何も残らない。 昔からの友人だったからこそ疑うこともなく信じてしまったのだろうが、手元に少しでも財産が残っているうちに家族に打ち明けて今後の対策を取るのが一番だったのかもな。 「迷宮の松露 / 近藤 史恵」 せめて同じようにありたい。 心の限界に気付いて壊れてしまう前に逃げることが出来たのは良かったが、その後も思い出の姿に捕われてたからこそ前に進もうにも一歩が踏み出せなかったのかもしれない。 「融雪 / 柴田 よしき」 故郷に帰りたくなったのは。 他人からしてみれば羨ましいぐらい成功した人生を歩んでいるように見えたとしても、当人が今の暮らしは違うと一度思ってしまったら素晴らしいものすらも捨てるのかもな。 「糖質な彼女 / 木地 雅映子」 自分のことなのに話せない。 いくら親子とはいえ子供だって大人になっていくのだから、その年齢に合わせて自身も少しずつ距離の取り方を考えて接していかなければ変わることなど一生そのままだろう。 「時じくの実の宮古へ / 小川 一水」 二人で歩いて目指した先は。 道中で見た想い出を菓子に閉じ込めることによって、あの時のと思い出すことにより話題にもなるだろうし互いに違う場面の捉え方を知ることにより勉強にもなりそうだよな。 「古入道きたりて / 恒川 光太郎」 気配を悟られてはいけない。 偶然が重なったとはいえ生き延びて帰ることが出来たのも運のうちであり、苦しく思い出したくないことであったとしても忘れてしまっては絶対にいけないことなのだろうな。 「しりとり / 北村 薫」 言葉遊びを解いたら分かる。 何度も考えた末に思い浮かんだ句というよりも、ふとした瞬間に思い出した景色を書き留めて答えに気付くと同時に懐かしい二人の出会いを心の中で描いて欲しかったのかも。 「甘き織姫 / 畠中 恵」 和菓子に込めた想いと返事。 想像通り聡明な方だったからこそ意図を理解したうえで答えを同じように返してきたのだろうが、突然こんなことをされたら普通ならば何事か分からず困惑して終わりそうだ。
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好きな作家さんである坂木司さんと近藤史恵さんの作品は既読だった。それ以外は…和菓子?と思う様な驚きの設定あり、謎解きあり、びっくりした方が多かった。アンソロジーってこんなもんなのかも。 「しりとり」が好きかな。 近藤史恵さんがお願いしたペットのアンソロジーを読んでみたくなりまし...
好きな作家さんである坂木司さんと近藤史恵さんの作品は既読だった。それ以外は…和菓子?と思う様な驚きの設定あり、謎解きあり、びっくりした方が多かった。アンソロジーってこんなもんなのかも。 「しりとり」が好きかな。 近藤史恵さんがお願いしたペットのアンソロジーを読んでみたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み応えのある短編集だった。 作家によってこんなにもとらえ方が違うのかととても面白かった。 和菓子のアンを先に読んでいて、その続編だけ読もうと思ったのに、次の話も面白くて、つぎは?次は?と読み進めてしまった。 空の春告鳥 トマどら チチとグスの国 迷宮と松露 融雪 糖質な彼女 時じくの実の宮古へ 古入道きたりて しりとり 甘きおりひめ 迷宮と松露、古入道きたりて、甘き織姫 が心に残った。 迷宮と松露 現実逃避でやってきた外国で、子どものころに親しんだ和菓子に出会う 古入道きたりて 山奥で出会う怪異その話を聞いた男が時を経て約束の地へ向かう 甘き織姫 お菓子による高度な心理戦。ネットの時代だから行きつくが、昔だったらもろに育ちを問われる試験だった。
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