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「ワタクシハ」 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2013/01/16 |
| JAN | 9784062774468 |

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商品レビュー
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高校の時にギターコンテストで優勝し、バンドでのCDを30万枚売った太郎。大学の途中でバンドは自然消滅し、ギターでの稼ぎはわずか。大学3年となり就職活動を始めるも目的が定まらず、アナウンサー、テレビ局、マスコミと受けども受けども内定はもらえない日々が続く。うっすらとギターで生きてい...
高校の時にギターコンテストで優勝し、バンドでのCDを30万枚売った太郎。大学の途中でバンドは自然消滅し、ギターでの稼ぎはわずか。大学3年となり就職活動を始めるも目的が定まらず、アナウンサー、テレビ局、マスコミと受けども受けども内定はもらえない日々が続く。うっすらとギターで生きていけるか、バンドの復活は意思が揺らいでいく。しかし、内定を貰えない日々が続くと太郎の焦燥は募っていく…。 ありそうであんまり無いシューカツ小説。朝井リョウ『何者』のようなジリジリしたつぶしあいが有るのかと思いきや、そこまでもなく、モデルとドロドロになるかと思いきやそれもなく、ヤクザが出てきてここからかと思いきやそうでもない。 タモリ倶楽部などにも出演していた、この作者の小説は実は始めてだが、直木賞系ではなく芥川賞系ということで、いくらでも波風立つ話題でも、ぬるーい、文庫の表紙の目が死んだイラストのような登場人物たちで終始する作品だ。 微妙に心情が動いていったり、何も無いようで情景は変化していくあたりは読めるものの、これと言った特徴のない作品であった。 ところで、この作者の文章のクセなのであろうが、興味のあるものと興味のないものの解像度が極端なのは、全体に気になった。興味のあるハードロック・ヘヴィメタル、楽器や録音に関する知識に対し、モデルやアイドルの歌う曲などへの興味の無さ、ノリで生きている同級生など、興味のないものを無意識に嫌う書き方をしてしまうのはどうなのか。 こと「ブス山さん」という人物の扱いはひどく、興味のないものの最たるものという描き方をされており、どこかでブス山さんのフォローか反撃があるのかとやや期待していたが、ひたすらダメな人、理解できない人でしかなかった。 全体に、もう少し丁寧に書いてもいいんじゃないのかなという作品だ。そこそこ長い作品なんだから。 内容とは関係ない追記。 表紙のイラストを描いている人が、ギターに関する知識と興味がなさすぎる。作中に出てきたのでレスポールを描いたのだろうが、ヘッドとネックの間の違和感、ストラップを掛けているのにストラップピンに入っていない、ストラップはねじれているなど、本当に資料を見て描いたのか?という表紙である。まあ、興味のないものはひたすら雑という、本作の内容を表している表紙である。
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自分の就活を思い出すと、絶対ここに行きたいという強い思いはなかった。周りと同じように自己分析をして、まあこれには興味があるかなあレベルであちこち受けた結果、なんとなく流されながらも就職したという感じ。でも、その偶然出会った場所で全力を尽くして今があり、それなりに幸せに仕事ができて...
自分の就活を思い出すと、絶対ここに行きたいという強い思いはなかった。周りと同じように自己分析をして、まあこれには興味があるかなあレベルであちこち受けた結果、なんとなく流されながらも就職したという感じ。でも、その偶然出会った場所で全力を尽くして今があり、それなりに幸せに仕事ができている。 と、書いてみて、太郎や恵、その周囲の人たち、考えてみれば20年以上前の自分の就活の頃とさほど変わっていないかもしれない。そうなんだけれど、今一つ感情移入できず、なんだかイライラしてしまって、ダラダラした展開に感じたのは、年を取ったからなのか。 ブス山さんや誰だったか忘れたけれど、脇役の思いがけない言葉が割と真実味を帯びてささってきた。 就活ものは朝井リョウの「何者」のほうがグッときたな。
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