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フランス白粉の秘密 角川文庫
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フランス白粉の秘密 角川文庫

エラリークイーン【著】, 越前敏弥, 下村純子【訳】

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フランス白粉の秘密 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2012/12/25
JAN 9784041003442

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商品レビュー

3.9

33件のお客様レビュー

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2025/10/03

エラリー・クイーンの国名シリーズ次は何を読もうかなあ、と考えるのも面倒になったので順番で行きます!シリーズで言えばローマ帽子に継いで二作目。この表紙の老紳士はリチャード・クイーン警視ですか!?クイーン警視はもうちょっと頑丈そうな現場感ある印象でした。しかし本文のリチャード・クイン...

エラリー・クイーンの国名シリーズ次は何を読もうかなあ、と考えるのも面倒になったので順番で行きます!シリーズで言えばローマ帽子に継いで二作目。この表紙の老紳士はリチャード・クイーン警視ですか!?クイーン警視はもうちょっと頑丈そうな現場感ある印象でした。しかし本文のリチャード・クイン警視は「小柄で垢抜けた頭の白い小鳥のよう」(P59)と書かれているのでこの挿絵が正しいのか。 === フレンチ百貨店では家具展示会を行っている。だがその日、壁収納のベッドを引き出したときに女性の死体が転がり出てきたのだ。 被害者は百貨店の会長、サイラス・フレンチの後妻ウィニフレッド・フレンチだった。 リチャード・クイーン警視と息子で推理作家(あまり熱心に書いてないみたい)のエラリーの捜査により、殺人現場は百貨店の他の階にあるフレンチ会長の私室だと分かる。 今回も作者による「おもな登場人物」が面白いです。ある登場人物を「太鼓腹、不満の固まり。」だとか。リチャード・クイーン警視の紹介は「今回の事件では本領を発揮できず、いつになく苦悩する」。彼がなんで捜査どころでなかったかと言うと、NYで大々的な麻薬売買組織が動いているということ、そして新任してきた警察委員長により警察組織が引っ掻き回されているからだ! 話の本筋とは関係ないのですが、外部からトップとして就任してきた人が人事を弄くり倒そうとするのをずっといる部下が羽交い締めで止めようとするけれども止められず組織シッチャカメッチャカ、って社会人なら味わったことあるよねえ(^_^;) そのため今回の捜査は主にエラリーの役目。でもリチャード父さんも出番もたくさんあるし、エラリーによる最後の「皆を集めて”さて”と言い」の場面では、その新任警察委員長の前で「僕はあくまでもお父さんの代理です」としてトリックや犯人指名します。おお、孝行息子じゃないか!(^^) さて、事件はどうやらNYを騒がしている麻薬組織につながっているらしい。これが皮肉めいているのは、サイラス・フレンチ会長は「悪習撲滅協会会長」として麻薬撲滅に務めていたこと。それなのにフレンチ百貨店が麻薬組織に利用され、ウィニフレッドの連れ子である娘も麻薬中毒者だった。会長のお膝元でそりゃーやりきれんな。 今回面白かったのは、エラリー・クイーンが「犯罪捜査のための携帯道具箱」を取り出したことです。なんでもなんでも「ドイツ中央捜査局協力者にくれた特別あつらえ品」だそうで、拡大鏡、試験薬、ナイフ、時計などなど一流品なのだそうだ。自慢そうなエラリーが少年のようだ笑 事件の真相は、今回私はかなり当たりました(^o^) 殺人現場が詳しく何度も書かれているので「その場にあるもの」、そして「あの場所にいた人」を考えたらある登場人物が怪しい。 私は基本的には推理小説は読むことが楽しいのでそこまで真剣に犯人探しとかしないし、犯人を当てたときも「一番怪しくない人が犯人という推理小説のお約束に則って」「この著者の特徴」など小説として当てたのですが、今回はちゃんと事件現場の状況で犯人分かったぞーー、わーい、作者の言うことを読み取れてうれしーーい!(殺人動機だとかその後したこととかは分からなかったけど) 題名の「フランス白粉」ってなんだろう フランスっぽいもの ・百貨店の名前が「フレンチ百貨店」。でもサイラス・フレンチ会長はアメリカ人。 ・家具デザイナーがフランス人 白粉っぽいもの ・殺人現場の指紋検査の粉 ・被害者がもっていた口紅に隠されていた麻薬 ・殺人の背景に麻薬取引がある

Posted by ブクログ

2025/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラストの解決編が、理想のミステリ解決編すぎる。 名探偵が事件の関係者全員を部屋に集め、座らせて、自分一人は立って推理を披露する…白熱する推理、最後の一文で犯人の名前が出る…ミステリの楽しくて大好きなところがこの解決編につまっている。読み終えた時はこの理想的すぎる解決編にしばらく呆然としてしまった… 解説はいろいろな話題に触れていて面白かった。まず、消去法による犯人の特定については、なるほど面白い!と思った。多くのミステリはあらゆる手がかりが一人の犯人を指し示しているけど、今回エラリーがとった方法が、あらゆる手がかりから事件関係者を無罪だと断定していき、最後に残った一人が犯人だ、と結論づける方法。 『ローマ帽子の秘密』のように、あるはずの帽子がなくなった、という一つの証拠をもとに論理的に犯人を特定していくのに対し、今回は多くの手がかりが出てくるのも面白い。 たしかに指紋検出用の粉という一点の証拠で犯人が特定できるじゃないか、という批判も納得できるけど、事件の俎上に上がった全てのものを徹底的に検証するのがクイーンの手法だと理解しているし、そこが読みたくて読んでいるので、文句も不満もない…一点だけ不満があるとすれば、エラリーたちが犯人の自殺を止められなかったことかな…たしかに劇的なラストになるけど、死なせてしまうのはどうなんだろう…と思ってしまった。 前作でクイーン父子の魅力にすっかりハマり、読者にはうかがいしれぬところで息がぴったりあった二人の捜査を見るのが好きだったんだけど、冒頭にあったように今回は警視の活躍が少なくて、そこはちょっと残念だった。 警察として完璧な働きをする警視に対して、ブラブラとついてくるだけにみえるエラリーという対比がよかったんだけど…でもそこも、今回は警視が新しく就任した委員長の横暴で自由に動けない、という事情をエラリーが察して、今回は意欲的に捜査しようという心づかいだと思えばほっこりする。 まあそのぶん、父子の会話もだいぶ少ないけど…でも最後の警視の「神よ、息子を与えてくれて感謝します…」という一文で、これこれ!!クイーン父子ここがいい!と思えて満足。 あと今回は前作とはあえて違う出版社から出ている違う翻訳者の方のものを読んでみたけど、どっちにも捨て難い魅力があるな〜と思った。 解説で触れているように、わたしが前作で読んだ警視の一人称は「わし」で、今作は「わたし」だったけど、警視においては後者の方が好きかな…バリバリに働いている警視が好きなので。 エラリーについては前作の方が好きかな…「お父さん」という呼び方や敬語が好き。 次はどの翻訳で読むか迷うな〜やっぱりクイーンは期待を裏切らない!

Posted by ブクログ

2025/08/10

  自分は捜査をしたいのに上司が横やりばっかり入れてくる!と、その急先鋒であるウェルズ委員長に文句を言うリチャードをはじめとする警察の面々。その横で、警察組織の人間ではないため、飄々としているエラリー。そんな時、有名デパートでショーウィンドー展示のためにベッドを動かしたら、中から...

  自分は捜査をしたいのに上司が横やりばっかり入れてくる!と、その急先鋒であるウェルズ委員長に文句を言うリチャードをはじめとする警察の面々。その横で、警察組織の人間ではないため、飄々としているエラリー。そんな時、有名デパートでショーウィンドー展示のためにベッドを動かしたら、中から女性の刺殺体がごろごろごろっ!死体はデパートのオーナーサイラス・フレンチのの妻だった。サイラスの娘マリオンには、エラリーの友人でサイラスの秘書のウェストリー・ウィ―ヴァーという恋人がいた。マリオンが疑われてしまい、エラリーも捜査に加わることに。  エラリーの父子関係がいい。伊達眼鏡っぽい、全てにおいてクールで超越しているかのような鼻眼鏡の息子と、警察組織をまとめながら、息子を信頼しイケオジちらかしてる父。父がやっかいな警察上層部を捌いている間に何の権限もない息子がひょいひょい現場に赴いて事件を解決するチームワークのよさ。息子の才能を父親が妬むこともない。エラリーが拡大鏡を取り出すと「お前、ホームズみたいだぞ」と言われるシーンあり。最後の最後に犯人の名が明かされる、大変に溜めのきいた作品。

Posted by ブクログ