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茜色の空 哲人政治家・大平正芳の生涯 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/01/04 |
JAN | 9784167851019 |
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茜色の空
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
大平総理の一生 政治家にはいろんな種類の人がいるといいと思った。 貧農の出、田舎出身、クリスチャン、一橋から大蔵省と当時の政治家にない特徴や経験を持っていたからこそ哲人と言われるようになったのではと思った
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辻井喬さんは西武グループ総帥である堤清二さんのペンネーム。 大平さんは三木武夫の後に総理大臣になった人で、任期中の参院選途中で亡くなった。 幼い頃からの生い立ちや総理大臣になる前からなった後の苦悩などがよく理解できた。 中国でとても評価されているとは、今の状況を思えば、奇跡に近い...
辻井喬さんは西武グループ総帥である堤清二さんのペンネーム。 大平さんは三木武夫の後に総理大臣になった人で、任期中の参院選途中で亡くなった。 幼い頃からの生い立ちや総理大臣になる前からなった後の苦悩などがよく理解できた。 中国でとても評価されているとは、今の状況を思えば、奇跡に近い。 辻井喬さんの著作は初めて読んだが、とてもしっかりとした文章を書かれていると感じた。レベルは高い。
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四国の貧しい農家の生まれから財務官僚、政治家になった昭和のながれを辿ることができました。 実家で読んでいたら父が「大平さんは、やっぱり骨のある人だったのか?関西は大学への考え方が東北と違って進んでる(父は宮城の農家生まれ)。次男三男で大学に行かすんだもんなあ。」とぱらぱら眺めてい...
四国の貧しい農家の生まれから財務官僚、政治家になった昭和のながれを辿ることができました。 実家で読んでいたら父が「大平さんは、やっぱり骨のある人だったのか?関西は大学への考え方が東北と違って進んでる(父は宮城の農家生まれ)。次男三男で大学に行かすんだもんなあ。」とぱらぱら眺めていました。 永田町にいて、世間の空気が分からなくなる時の定点観測と名付けた方法が面白かった。 “この選挙で自由民主党は過半数を大きく上回る議席を獲得したが、岸内閣は警察官職務執行法の改正案上程といい、日米安全保障条約改正案の進め方といい、敗戦以前の警察国家の感覚で政治を動かしているという印象を社会に与えるような運営が度重なった。 この傾向は安全保障条約改定問題の院内での取扱いの拙劣さによって院外の反政府活動を刺戟した。それは国会内の議席数だけで物事を決する訳にはいかない時代になっていることを正芳たちにも教えた。 新聞などが「新憲法感覚の大衆への浸透」と呼んだような社会の変質は、正芳にとっても経験したことがなかった。まして、院外の大衆運動は共産主義者が煽動しているのだと即断する岸首相の時代認識と大衆社会の正義感との間の溝は、日一日と広がっていくようで正芳は不安だった。 そこで正芳は、彼がひどかに定点観測と名付けている方法を取ることにした。彼は通信社の記者の田島英吉と、駒込時代、同じ屋根の下に住んでいた山村丈次郎に「会いたい」と連絡をとった。” 他にもいくつかハッとする箴言を時折見つけられます。 昭和史を味わう事のできる本でした。 ・「本当は新しい憲法を決めた時、憲法に依拠する集団としての政治勢力を編成すべきだったんだ。保守も革新もそれを怠った。 民主的な独立国の政治の問題なんだ。新しい政治集団が、自主的にせよ、半ば強制的にせよ作られたいくつかの制度や機構の推進力を発揮する力を持たない限り、それは官僚主義の砦になり、民主主義は形骸化する。ワイマール体制の危機についてウェーバーが言っているとおりだ。」(上田辰之助教授) ・三木武吉は民主党と自由党という二つの保守政党が、「小さな鍔迫り合いや、揚げ足取りを繰返している時ではない」と前置きして、話は憲法改正から再軍備にまで拡がったが、一息つくと、「しかしこれはわしの考えだ。政党の集合離散というのは、必ずしも考え方や政策によって決まるものではない。おそらく、池田君はわしとは違う意見だろう。それはそれでいいんだ。社会党の奴等はイデオロギーで統一しようとするから、いつも闘争と分裂を繰り返す。彼らには日本の政治は、たぶんいつまで経っても分からんだろう。わしらは大義名分と心意気で一緒になるんだ」 ・その日も吉田茂は要所要所で、短い感想のような意見を述べた。会合が終わった時も、「鳩山は人がいい、岸は頭がいい。善良な人間も他人を傷つけるが、頭のいい者の害の方が要注意だな」と謎のようなことを言った。 ・会談の冒頭、韓国代表の金鐘泌中央情報部長が、「わが国は、共産主義の脅威から日本を守る楯になっていることをお忘れなく」と言った時、正芳は珍しく喰ってかかった。 「韓国の防衛力は韓国のためのものでしょう。日本の楯などとおっしゃるあなたの発言は韓国民の誇りを傷つけるものではありませんか」
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