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終わりの感覚 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2012/12/21 |
| JAN | 9784105900991 |
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終わりの感覚
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商品レビュー
3.6
67件のお客様レビュー
老いた男のもとに、昔の彼女の母親が男宛に遺品を残したとの連絡が入る。彼と別れたあと友人の恋人となった彼女との、そして友人との思い出を巡るうち、自覚なく書き換えていた記憶の奥から苦い事実が甦る。柔らかくも鋭い言葉が読み手にも突き刺さる一冊。
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思い出すたび、どこかの穴に逃げ込みたくなる負の記憶はいくつもあります。でも本当になかったことにしたいほどおぞましい記憶は、脳が消し去っているかもしれません。 人生も終盤にさしかかって、消し去った記憶と対峙しなければならなくなったら…… ああ、恐ろしい。
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びっくりするほど読んでいて心地いい! 本人がどう語るかも含めて意図的であろうとなかろうと表出した時点で解釈済み、加工済みだということが度々念押しされる。 その時点でそう解釈したかもしれない、と推論の割合が大きな追憶をしているだけ。 記憶や歴史は、生き続けた人が、ほんの少しの事実か...
びっくりするほど読んでいて心地いい! 本人がどう語るかも含めて意図的であろうとなかろうと表出した時点で解釈済み、加工済みだということが度々念押しされる。 その時点でそう解釈したかもしれない、と推論の割合が大きな追憶をしているだけ。 記憶や歴史は、生き続けた人が、ほんの少しの事実からそれらしく一貫性と説明可能性に重きを置いて作り上げた創作物 歴史では出来事から背景にある心のありかたを推測し、実生活ではその人に抱くイメージから出来事を推測する。時間の中を解釈、再解釈、捏造を交えて行き来するうちに時間を逆転して事実を変えられると無意識のレベルで思い込むこともある。 連鎖は明らかにしきれないんじゃないかなあ 符号で結ぼうにも、式において符号で関係を表せる対象としての数はみな式に組み込んだ時点で性質として同列だが、そんなことないから(鎖において環のもろさが皆違うかもしれないように106 受動的な姿勢が劣っているわけではないのでは 一貫性を好む性質、そして自分の在り方を考えるということは能動的であることを自ずと善としているのに生そのものが受動的であるという矛盾、これがあわさったときに求めずして与えられた生を手放すのが最適解だと感じるだけ。 人生の中でその都度何をすべきか学ぶのすら、与えられるがままの人生を受け入れる受動性の一部 主人公が過去に侮蔑的な手紙を送り、その手紙の中での恨みつらみと実際の彼らの人生に被るところがあるとして、その手紙が本当に連鎖の中核をなすような大きな環だったのかは不明では 「エイドリアンの死は結局のところ安易な退場方法だった、道徳的勇気とはもっと関係がなかった、玄関先の乳母車が怖かっただけだ」と結論づけるところに、やはり血の流れの逆転(無意識下での時間の巻き戻しとストーリーの再構成)を感じる 何度でも曖昧な過去を振り返ってドラマを編集、再生、その流れで出演しては、また振り返って再編集。そんな自作自演の観劇会を繰り返すのが、時間、それに基づく記憶といった掌握困難なものとの自然な付き合い方なのではないか といいつつも最後の結末には、そういうこと?!とシンプルに話のうまさにしてやられた これも自分に都合のいいナラティブの一部かもしれないが騙され生きるのすらエンタメで楽しいと思わされる 久しぶりに面白い本に出会えた!
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