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リア家の人々 新潮文庫
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リア家の人々 新潮文庫

橋本治【著】

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リア家の人々 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/12/25
JAN 9784101054186

リア家の人々

¥220

商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

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2021/11/17

文部省の官僚だった砺波文三は、終戦後に公職追放の憂き目に遭います。妻のくが子と環、織江、静の三人の娘を抱えて職をうしなった彼は酒に溺れた日々をすごします。やがて新たな職を得て、一家にふたたび平穏が訪れたかと思ったものの、くが子が病に倒れ、この世を去ります。病床にある妻を気遣いなが...

文部省の官僚だった砺波文三は、終戦後に公職追放の憂き目に遭います。妻のくが子と環、織江、静の三人の娘を抱えて職をうしなった彼は酒に溺れた日々をすごします。やがて新たな職を得て、一家にふたたび平穏が訪れたかと思ったものの、くが子が病に倒れ、この世を去ります。病床にある妻を気遣いながらも、同僚の未亡人である窪園千鶴子の経営する小料理屋を訪れた彼は、彼女と関係を結びます。 妻が亡くなり、文三は千鶴子との再婚を考えますが、妻の一周忌でその話をもちだしたところ娘の環は猛然と反対し、文三は娘たちとともに妻のいない家で戦後という時代を生きていくことになります。やがて環や織江は結婚し、砺波家には文三の甥で東大受験をめざす高校生の秀和がやってきていっしょに暮らすようになります。文三は、娘たちや若い秀和の熱中する戦後の文化の隆盛に戸惑いながら、家のなかにも起こりつつある変化を横目でながめつつ老いていきます。 シェイクスピアのリア王の孤独に、戦後という時代を生きた文三のすがたをかさねあわせた作品です。この時代の世相にくわしく立ち入り、登場人物のそのときどきの心理が形成されていくロジックについて分析的なことばを書きつらねていく著者のスタイルは本作でも健在です。その一方で、孤独のなかへと沈んでいく文三と、恋人の石原と別れて家を出ていく静の将来に、著者がなにほどかの希望を託しているようにも思えて、興味深く読みました。

Posted by ブクログ

2021/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「橋」「巡礼」に続けて読みました。橋本治さんのエッセイ(評論)は、読んだことあるけれど、小説は初めて。評論も独自視点で思考の渦に巻き込まれるけど、小説も独自な設定で(ゴミ屋敷の主人、犯罪者、元戦犯の官僚と娘)昭和を描いていた。誰かに何かを話したくなるけど、それが簡単にまとまらない、橋本ワールド。

Posted by ブクログ

2020/11/06

どこの家庭もそうとは言えないと思うけど 女を子供に持つ父親の葛藤を 見事に表していると思う 少なくとも私の父親も同じように考えたであろな、 というところが多々あった

Posted by ブクログ

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