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宦官 改版 側近政治の構造 中公新書
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宦官 改版 側近政治の構造 中公新書

三田村泰助【著】

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宦官 改版 側近政治の構造 中公新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2012/10/01
JAN 9784121800077

宦官 改版

¥550

商品レビュー

3.4

13件のお客様レビュー

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2024/03/24

中国史好きの年寄りの蘊蓄話を延々グダグダと聞かされているような本。宦官が中心に語られるのは精々が第一章くらいで、第二章から大きく逸脱し始め、第三章以降はもはや「10秒でわかる中国史」の雰囲気が濃くなり、皇帝を一人一人順繰りに紹介していると気づいた時には興味もほとんど冷めていた。 ...

中国史好きの年寄りの蘊蓄話を延々グダグダと聞かされているような本。宦官が中心に語られるのは精々が第一章くらいで、第二章から大きく逸脱し始め、第三章以降はもはや「10秒でわかる中国史」の雰囲気が濃くなり、皇帝を一人一人順繰りに紹介していると気づいた時には興味もほとんど冷めていた。 近世史が専門の自分にとっては古代中世の歴史は未知なのでその意味では面白かったが、控えめに言っても中国史は同じこと延々と繰り返しているだけなので、さすがに途中から欠伸が止まらなかった。「年年歲歲花相似,歲歲年年人不同」は見知った馴染みの顔が一人また一人と亡くなっていくことを歌ったものだが、王朝かわって、皇帝かわって、その度に登場人物の名前だけがかわってパターンはかわっていないのをみると、中国史の単調さを歌っているのではないかと思ってしまうほど。中公新書の担当者ももう注意して少し軌道修正うながすべきだったのでは。 ただ、終盤になるとまた宦官に焦点が合うようになってきた。宦官に焦点があっている序盤と終盤、どちらも明清が中心なので、つまるところ、それより古い時代の宦官のことはよくわからず、かと言って知っていることだけ書くと数頁にもならない分量でおわってしまうから、関係のないところにまで木の枝をひろげていったのが中盤、ということなのだろうと勝手に推測した。正直、それならそれで中盤は省いてしまってよかったのでは。薄くなったって別に誰かに咎められるわけでなし。内容が凝縮されて却ってよいと思う。残念な本。 --- p.41 「……別の男と不義をむすぶことを意味する『  』という奇妙な文字が……」 鉤括弧の中が抜けているので中公新書に問い合わせたところ、 「㚻」 という文字が脱落しているらしい。 --- 序盤より。宦官の製造工程がおもしろかった。 「手術を受けるものは、炕(オンドル)に半臥の姿勢ですわる。……一人が腰を、他の二人が足を……押さえる。ここで刀をもった執刀者が自宮志願者の前に立ち、『後悔不後悔』……と念をおす。……承諾の意がしめされると、刀は一閃して、そこに宦官が出現する。」 直後に詳しい手術の方法は説明されているものの、この突然宦官がジャジャーンと現れるかのような書き方に数分間、抱腹絶倒した。 いやしかし、出だしからイエス・キリストも宦官反対ではなかったとあり、中国特産だと信じきっていた人間としては寝耳に水で唖然とした。しかも紀元前14世紀には既に中国に宦官が存在していて、清朝の滅亡が1912年、つまり20世紀だから、たすと34世紀、3400年はすくなくとも中国で活躍していたと。背筋が寒い。

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2024/03/09

タイトルにある『宦官』よりは、サブタイトルの『側近政治の構造』が主眼にあるようで、どうにも隔靴掻痒な感がいなめない。『宦官』自体に関しての基礎知識的なものは前半部で紹介されているのであるが、整理されているものではなく、実例を無作為に並べてあるだけのように感じる。後半は漢時代以降の...

タイトルにある『宦官』よりは、サブタイトルの『側近政治の構造』が主眼にあるようで、どうにも隔靴掻痒な感がいなめない。『宦官』自体に関しての基礎知識的なものは前半部で紹介されているのであるが、整理されているものではなく、実例を無作為に並べてあるだけのように感じる。後半は漢時代以降の中国史を政治史を扱っているのだけれども、その時代についての『基礎知識がある』という前提であるならば、説明が浅いように思うし、『基礎知識がない』という前提ならばあまりにも不親切で、歴史を学ぶにあたって大切な『時代の流れ』に対して無頓着であるように感じた。 総じて、この時代にあった宦官の雑学が散見する本という感じで、中途半端であるように思う。 日本には宦官という制度がなかったわけだが、この件に関しては『日本史は専門外だ』と前置きした上での記載で類推を記載するだけだったので、トータルとして『なんか思ってたんと違う』という感想になる本だった。

Posted by ブクログ

2021/11/23

古い時代の著作なので時々ひっかかる表現はあるものの読みやすかった。 中国にける宦官の成り立ちと役割の変遷、漢や唐でどのように歴史に絡んできたのか。 司馬遷も宦官になっていたとは知らなかった。 中国からいろいろな制度を参考に国造りをした日本だが、宦官が根付かなかったのも興味深い。

Posted by ブクログ

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