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キオスクのキリオ
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キオスクのキリオ

東直子【著】

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キオスクのキリオ

定価 ¥1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/10/12
JAN 9784480804433

キオスクのキリオ

¥385

商品レビュー

2.7

16件のお客様レビュー

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2024/01/05

☆4寄りの3。 これはあれだな、ファンタジーとか、おとぎ話として読めれば楽しめる。 リアリティを求めてはいけない。 キオスクで働く50代のおっちゃん"キリオ"を巡る短編集だったのだけど、このキリオがどんな人物なのか、とうとう私は思い浮かべることができずに読...

☆4寄りの3。 これはあれだな、ファンタジーとか、おとぎ話として読めれば楽しめる。 リアリティを求めてはいけない。 キオスクで働く50代のおっちゃん"キリオ"を巡る短編集だったのだけど、このキリオがどんな人物なのか、とうとう私は思い浮かべることができずに読了してしまった。 それは前述の通り、ファンタジー度が強いのにこてこての関西人であったり、可愛くて手にとったカバーイラストのキリオの印象が、想像の邪魔をしてしまったが故。 結構わくわくしながら読み進められたけど、特に『アジサイコーラ』はお気に入り。 P.125 -わたくしね、このアジサイを見つけたときに、これはわたくしの魂だって、直感したんです。 アジサイの君の目が据わっている。 -アジサイが、魂? -ええ。ずっとね、封印して、世の中に出ていかないようにしていたのに、今ごろになってバカみたいに咲いちゃった、間抜けな魂ですよ。 P.129 -これ、持って帰りなはれ。これをつくづく見とったら、つくづく今までのこと考えたり、思い出したりできるんやろ。あんたの部屋に、置いとくべきやわ。 -そんなことだけして毎日が過ぎていくのは、怖いです。抜け出せなくなりそうです。 -大丈夫やで。いくらあったかいとこで大事にしたげても、そんなにはもたへんやろ、花。 アジサイの君が顎を引き、上目遣いでキリオの目を見ておずおずと話す。 -捨て、るのですか。花が枯れたら、捨てる、のですか。 -そりゃあまあ、そうやな。花なんてそんなもんやで。 -だけど、こういう花って、いつ枯れたのかわかりにくいですよね。花びらがぽろぽろこぼれ落ちるわけじゃないし。 -そりゃ、こっちが決めてやらなあかんのやろな。花に向かって、あんた枯れてるで、終わりやでって。 -…わたくしね、嫌なんだと思います。お葬式に行って「この人が死んだとき」をみんなで決めるのが、嫌なんだと思います。 -一方的に決めつけたくないんやな。

Posted by ブクログ

2022/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

キオスクで働くキリオの日常。 ミイコ好かれて同棲の喜びと不安を感じながらの生活と別れ。 同僚のヨシノさんの冷静で気の利く対応。 ミイコとの再会と誓いと別れ。 キリオと同じ名前の男の子とその子の亡くなった母との再会。 女子中学生の悩みとキオスクには売っていいない絵の具。 お葬式に行けない女性の悩み。 キリオのそばにやってくる不思議な人たちとの交流と日常。

Posted by ブクログ

2018/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いまひとつよくわからない話だったけれど、私も人生のどこかでキリオに会いに行きたくなるかも、そんな気がしてきた。

Posted by ブクログ