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キオスクのキリオ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2012/10/12 |
JAN | 9784480804433 |
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キオスクのキリオ
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商品レビュー
2.7
16件のお客様レビュー
☆4寄りの3。 これはあれだな、ファンタジーとか、おとぎ話として読めれば楽しめる。 リアリティを求めてはいけない。 キオスクで働く50代のおっちゃん"キリオ"を巡る短編集だったのだけど、このキリオがどんな人物なのか、とうとう私は思い浮かべることができずに読...
☆4寄りの3。 これはあれだな、ファンタジーとか、おとぎ話として読めれば楽しめる。 リアリティを求めてはいけない。 キオスクで働く50代のおっちゃん"キリオ"を巡る短編集だったのだけど、このキリオがどんな人物なのか、とうとう私は思い浮かべることができずに読了してしまった。 それは前述の通り、ファンタジー度が強いのにこてこての関西人であったり、可愛くて手にとったカバーイラストのキリオの印象が、想像の邪魔をしてしまったが故。 結構わくわくしながら読み進められたけど、特に『アジサイコーラ』はお気に入り。 P.125 -わたくしね、このアジサイを見つけたときに、これはわたくしの魂だって、直感したんです。 アジサイの君の目が据わっている。 -アジサイが、魂? -ええ。ずっとね、封印して、世の中に出ていかないようにしていたのに、今ごろになってバカみたいに咲いちゃった、間抜けな魂ですよ。 P.129 -これ、持って帰りなはれ。これをつくづく見とったら、つくづく今までのこと考えたり、思い出したりできるんやろ。あんたの部屋に、置いとくべきやわ。 -そんなことだけして毎日が過ぎていくのは、怖いです。抜け出せなくなりそうです。 -大丈夫やで。いくらあったかいとこで大事にしたげても、そんなにはもたへんやろ、花。 アジサイの君が顎を引き、上目遣いでキリオの目を見ておずおずと話す。 -捨て、るのですか。花が枯れたら、捨てる、のですか。 -そりゃあまあ、そうやな。花なんてそんなもんやで。 -だけど、こういう花って、いつ枯れたのかわかりにくいですよね。花びらがぽろぽろこぼれ落ちるわけじゃないし。 -そりゃ、こっちが決めてやらなあかんのやろな。花に向かって、あんた枯れてるで、終わりやでって。 -…わたくしね、嫌なんだと思います。お葬式に行って「この人が死んだとき」をみんなで決めるのが、嫌なんだと思います。 -一方的に決めつけたくないんやな。
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キオスクで働くキリオの日常。 ミイコ好かれて同棲の喜びと不安を感じながらの生活と別れ。 同僚のヨシノさんの冷静で気の利く対応。 ミイコとの再会と誓いと別れ。 キリオと同じ名前の男の子とその子の亡くなった母との再会。 女子中学生の悩みとキオスクには売っていいない絵の具。 お葬式に行けない女性の悩み。 キリオのそばにやってくる不思議な人たちとの交流と日常。
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