ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か？ 決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば

横井軍平【著】

• 販売会社／発売会社: Pヴァインブックス/スペースシャワーネットワーク
• 発売年月日: 2012/09/28
• JAN: 9784906700479

商品レビュー

2024/11/04

職場の人から勧められた1冊。

横井軍平さんの事は、この本を勧められた時に初めて知りました。任天堂のゲームは小さい頃から現在もよく遊んでいて、任天堂のレジェンド的存在とお聞きし、興味を惹かれました。

読み進める中で何度も出てくる「枯れた技術の水平思考」。特に印象的だったのは、ゲームボーイをあえて白黒で発売した話です。カラーで発売する技術があったのに、あえて白黒で販売する。カラーにすることは必要ない。というのは驚きました。ゲームは今出せる最先端の技術を詰め込んで、市場に勝負していたと思ってたからです。売れてなんぼなら、他社より優れた技術でアピールするものだと思ってました。

カラーにすることがゲームじゃない。ゲームは競い合うことだ、マニアが楽しむのではなく、おじいちゃんおばあちゃんも遊べることだ、など目から鱗が落ちるようでした。
新しいゲームを探す時に、つい見た目が良いものを選んでいて、ゲームそのものを見れていなかったとはっとしました。これから探す時はそのゲームでどんな新しい事ができるかに注目したいです。

また、枯れた技術の水平思考は、仕事にも活かせる考え方だと思いました。新しいアイディアを出す時に、うちにはお金がないから、こう言うシステムがあればいいのに、などと考えがちでした。
使い古された技術を新たなやり方で活かす、そういう思考の仕方を学ぶことができました。

2022/02/27

「失われた技術に付加価値を探る」ビジネスモデルは金言のように、 現代のクリエイター達に受け継がれている
横井軍平が提唱し、いままさに再評価著しい 「枯れた技術の水平思考」の可能性を、貴重な横井氏の発言原稿や、
影響を受けた現代のクリエイターの寄稿などを集め追及
☆特別寄稿 加藤隆生(SCRAP代表) 川田十夢(AR三兄弟)
真鍋大度(メディアアーティスト) 「この人がいなければ日本はもっとつまらない国だったでしょう。」 塚田正晃 (株)アスキー・メディアワークス 代表取締役社長
「ゲームの世界では、りんごが赤であろうが青であろうが関係無いんですよ。 それはりんごの絵を描けば 殆どの人が赤に感じてくれるわけですから」(横井軍平)本文より 人間の本能がゲームの原点
第１章　横井軍平の「ものづくり」
第２章　“バーチャルボーイ”とは何だったのか
第３章　偉大なる「すきま産業」 特別付録横井軍平関連資料集

2021/10/26

まさしく、究極の洗練
突き詰めて本質を見極める。
現実の凄さ。

たしかに子供のおもちゃはおもしろいし、飽きない。何より子供も熱中している。頭だけではなく、手を動かすことが大事だなと。綺麗なもので早く本心から出てくる欲求をカタチにする。