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歴史人口学の世界 岩波現代文庫 学術272
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/10/18 |
JAN | 9784006002725 |
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歴史人口学の世界
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
すごい気の遠くなるような作業を経て、過去の社会状況が復元されていく過程はすごい。人の出入りを何家族分、何年分もまとめていくだなんて、どれだけの時間がかかるのだろう。現在は技術も進んでいるから、この本がまとめられた当時よりは作業効率は上がっているのだろうか? 記録をとり続けてきた...
すごい気の遠くなるような作業を経て、過去の社会状況が復元されていく過程はすごい。人の出入りを何家族分、何年分もまとめていくだなんて、どれだけの時間がかかるのだろう。現在は技術も進んでいるから、この本がまとめられた当時よりは作業効率は上がっているのだろうか? 記録をとり続けてきた藩や村の役人たちは、当初の目的とは違うとはいえ、後世に多大な貢献をしている。こんな膨大な資料を、当時の人はどれだけ有効に活用できていたのか少し疑問。 少子化による人口減が叫ばれて久しいが、過去にも人口減はあり、地方から都市への人口流出も普通にあり、かなりの割合の人が都市に流れた。これは現代も同じか?そして、都市は死亡率が高い。西国では土地の売買も盛んで、家計や収穫量次第で家族の規模が可変的だった。地方は、家計に関わらず多産多死。現代とどこが同じで、どこが違うのか、比較するような本があれば読んでみたい。歴史人口学の成果が見てみたいと思った。
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「武士の家計簿」という映画があった。こんなことを丹念に調べてる物好きな人もいるのだなあと思っていた。本書については何の予備知識もないまま、タイトルだけに引かれて買って読んでみた。国勢調査をはじめ、統計資料から読み解くということはわかる。あまり細かい年齢にこだわらない地域や時代の調...
「武士の家計簿」という映画があった。こんなことを丹念に調べてる物好きな人もいるのだなあと思っていた。本書については何の予備知識もないまま、タイトルだけに引かれて買って読んでみた。国勢調査をはじめ、統計資料から読み解くということはわかる。あまり細かい年齢にこだわらない地域や時代の調査では、一の位が0か5の年齢が多くなるという話はよく納得できる。しかし本書のすごさはその後の章からである。古文書を読み解いて、一つの家族の歴史まで読み取っていく。ミクロデータから読み起こした家族史の記述はすごいとしか言いようがない。いまはパソコンの威力をふんだんに使っているのだろうけれど、それまでのカードによる整理など考えただけで気が遠くなる。こういうことが何かの役に立つのかという議論は横に置くとして、こういう研究にお金(税金)をかけることができるというのは、日本が幸せな国だからなのだろうと思える。
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タイトル通り、歴史人口学についての入門書として適している。 江戸時代のミクロ世界である庶民の家族形態について、宗門改帳を分析して浮かび上がらせるという手法によって、成心を去らせることが出来、また分析段階において多大な労力がなされていることが理解できた。 著者の速水融氏は正に、日...
タイトル通り、歴史人口学についての入門書として適している。 江戸時代のミクロ世界である庶民の家族形態について、宗門改帳を分析して浮かび上がらせるという手法によって、成心を去らせることが出来、また分析段階において多大な労力がなされていることが理解できた。 著者の速水融氏は正に、日本歴史人口学の先駆者である。彼の功績を称賛したい。
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