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去年はいい年になるだろう(上) PHP文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2012/09/19 |
JAN | 9784569678870 |
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
久しぶりのSF小説。タイムパラドックスやアンドロイドといったSF作品における王道な題材でかなり読みやすく楽しめる。続きも気になるので早く下巻も読みたい。
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読み始めて、ガーディアンがいるのなら、東日本大震災やコロナ関係、今のウクライナ状況をどうにかしてくれーって思った。 結構途中までは面白かったんだけどな~パラレルワールドが複雑すぎてついていけなくなっちゃった(^-^;。 最後の方は「とんでも」本って感じだった。
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タイムマシンがあったらどう使うかという話は語り尽くされた感があって、過去の過ちを正すとか、ギャンブルの結果をあらかじめ調べておいて、大穴を当てるとかは陳腐な例である。もっとも、過去に戻ってやり直したいと思うことが多々にあるのが人間なのであって、もう少し大局的にみると、正したい歴...
タイムマシンがあったらどう使うかという話は語り尽くされた感があって、過去の過ちを正すとか、ギャンブルの結果をあらかじめ調べておいて、大穴を当てるとかは陳腐な例である。もっとも、過去に戻ってやり直したいと思うことが多々にあるのが人間なのであって、もう少し大局的にみると、正したい歴史が無数にあるのが人類である。それでは歴史を遡って世直ししましょう、というのが本書のメイン・アイディアである。 そういうSFはこれまであまりなかったかも知れない。そんなことすれば歴史が変わってしまうし、世直ししてめでたしめでたしだけでは小説にならない。むしろ歴史を変えようとする時間犯罪者を取り締まるタイムパトロール物語のほうが主流となってきたわけである。 「僕」、すなわちSF作家の山本弘は2001年9月12日の朝、衝撃的なニュースを見る。いうまでもなく9・11のテロである。しかし、さらに驚いたことに、この大事件は阻止されたという放送が、ガーディアンと名乗る、未来から来たロボットたちによって宣言されるのだ。世界中の兵器はガーディアンによってすみやかに無効化され、人類は否応なくガーディアンの支配下にはいる。とはいえ彼らは強引なことはしない。おおむねアジモフのロボット工学の三原則によって設計されたガーディアンは、「ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない」という原則に則って、歴史的危険を看過せず、天才による被害、事故、犯罪などを未然に防ぎに来たのだ。なおかつ、国際紛争をなくし、独裁国家を解体し、公衆衛生を向上し、技術革新をもたらしていく。 そうやって2009年に降りたって、そこから10年間「世直し」をすると、歴史の流れは変わり、ガーディアンたちにも未来のことはわからなくなってくるので、あとは人類に任せ、それから2008年に移動して、同じことを繰り返し、ということを24世紀から続けて、ついに2001年に到達したのである。 これだけではまったく何のテンションもなくて物語にならない。ガーディアンには、実は隠された恐るべき意図があったのだ。というのがありそうなお話なのだが、どうもそうではないらしい。人間にそっくりな美男美女の姿をし、礼儀正しく、忍耐強く、問われれば情報も開示するオープンなガーディアンたちには「人間に及ぶ危害を取り除く」という善意しかないようにみえる。 こうしたガーディアンたちの活動を知ってもらうため、適当な人間を選んでガーディアン一体が定期的に接触するのだが、「僕」のもとにもカイラという名の女性型ガーディアンが接触してくる。実は2009年からの10年間、2008年からの10年間……と、もう80年の付き合いになっているのだという。 これだけ大それたことが起こりながら、ガーディアンは世界をよくしていくだけなので、差し当たってSF私小説みたいに話は淡々と進む。実在の人物も多数出てくる。「僕」の妻と娘の名前まで本当かどうか知らないが。 そういう「僕」の日常では、未来からロボットたちが来るということが現実に起こっては、SF作家もすっかり作品が書きにくくなってしまい、収入が減り、個人的にうまくないことが次第に起こってくる。去年はいい年になるだろうが、これから先は真っ暗。下巻に続く。
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