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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2012/09/04 |
| JAN | 9784167502126 |

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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
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商品レビュー
4
75件のお客様レビュー
仕事の関係でこちらの本の引用を目にして、気になったので購入。通勤電車内で読み始めたら止まらずいっきに読んでしまいました。村上春樹さんの作品は大学生のときに一冊読んだきりで当時はあまり響かなかったのですが、この本はとてもよかった。いま何を指針にすればいいのか、誰のことばに耳を傾けれ...
仕事の関係でこちらの本の引用を目にして、気になったので購入。通勤電車内で読み始めたら止まらずいっきに読んでしまいました。村上春樹さんの作品は大学生のときに一冊読んだきりで当時はあまり響かなかったのですが、この本はとてもよかった。いま何を指針にすればいいのか、誰のことばに耳を傾ければいいのか、迷うことが多いけれど、しばらく心の指針になってくれそうなことばをたくさん受け取ることができました。 一番印象に残っているのは(さまざまに表現を変えて何度も繰り返されていたけれど)、住む場所とは関係なく誰もが心の中に物語という暗く豊かで同質な世界を抱えている、ということ、そしてそれは注意深くたどっていくとたしかにつながっているのだ、ということです。 私も感じたことを受け止めて書きとめたいと思えたのもこの作品がきっかけなので、一番最初に感想を書きました。今後村上春樹さんのほかの作品も読んでみたいと思います。
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586ページもある分厚い文庫本だ。熱心に読むと疲れる。その中で僕が気に入った言葉は、「お金で買うことができるもっとも素晴らしいものは、時間と自由である」。 70歳を超えて僕にあるのは「時間と自由」だ。村上春樹はお金で時間と自由を買っている。僕はお金がなくても「時間と自由」を手に入れている。そう思うとなんだか金持ちのような気になる。これは錯覚だけど少しだけ幸福だ。
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長編のインタビュー集。作品自体/作品の創り方等に関するインタビュアーの質問を通じながら、著者の現在地を知ることができ(当然だが、年数を経るごとに著者も何かを発見し続けていることを認識できる)、その分、心に残る文章も多い。 半ば異次元/ファンタジーな要素を含む著者の作品は多いが、それが現実世界(或いは自身が知覚している世界)と呼応しているように感じるから不思議である。それが「自分の自我を物語に沈める」ということかもしれないが。 引用箇所には書いていないが、著者が当初は第一人称しか用いていなかった(例:風の歌を聴けなどの初期作品)ことは非常に興味深い。確かに初期作品は、一人称で語られることにより、これが著者の経験したことなのか、或いは読者目線なのか、何となく視点が揺らぐ感覚がある。著者も徐々に文体を進化?させ、第三者視点での小説を書けるようになっていったというプロセスは、まさにインタビューの中で記載されている通り、「手探りで進んでいった」ことを示しており、このような著者自身の変化を追体験することができた。 特に印象に残った箇所は以下 ・僕も、自分を表現しようと思っていない。自分の考えていること、たとえば自我の在り方みたいなものを表現しようとは思っていなくて、僕の自我がもしあれば、それを物語に沈めるんですよ。僕の自我がそこに沈んだときに物語がどういう言葉を発するかというのが大事なんです(p.116) ・僕の考える物語というのは、まず人に読みたいと思わせ、人が読んで楽しいと感じるかたち、そういう中でとにかく人を深い暗闇の領域に引きずり込んでいける力を持ったものです(p.152) ・いちばん重要なことは、お金があってもなくても、自分の魂をどこまで「飢えた状態」に置いておけるかということだと思います(p.184) ・事物は近くに寄れば寄るほどリアルさを失っていく。カフカの作品を読めばそれがよくわかります。それが僕のひとつのスタイルになっています(p.249~250) ・僕の小説には現実の世界と、現実ではない世界の間を行き来する部分がよく出てきますが、そのとき人は一度自分の組成をすっかり壊さなくちゃいけない。質量を失って、ひとつの原理にならないといけない(p.324) ・小説に関しても、他のことに関してもそうだけど、「誤解の総体が本当の理解なんだ」と僕は考えるようになりました(p.338) ・小説を書く苦しみについてはよく語られるけれど、苦しいのは当たり前のことでしょう。僕はそう思う。ゼロから何かを生み出して立ち上げることが、苦しくないわけがないんです。そんなこといちいちことわるまでもない。僕にとって大事なのは、それがいかに楽しいかということです(p.428) ・井戸が示しているのは、たとえとても深い穴の中に落ちてしまったとしても、全力を振り絞って臨めば堅い壁を通り抜け、再び光のもとに帰れるということです。語っている物語が力を備えさえすれば、主人公と書き手と読者は共に「ここではない世界」へと到達できる。そこは元の世界でありながら、旧来とは何かが違う世界です(p.457) ・欲はあるべきなんです。恥ずかしいことじゃない。せっかくここまで来たんだから、もっと突っ込んでやりたいという気持ちは持って当然です。だって、普通の人がなりたいと思っても、そうそう簡単に小説家になれるわけじゃないんだもの。せっかくプロとしてものを書ける状況にあるんだから、あらゆる力を振り絞って書かないと、それは人生に対する冒瀆だろうと僕は思う(p.537~538) ・でも僕は読者のみなさんに、できることならわかっていただきたいのだ。僕はかろうじて発展してきたのだということを。プランを作り、それに沿って前進してきたのではなく、手探りで進んでいきながら、「なるほど、そういう成り立ちだったのか」とあとになって認識し、納得してきたのだということを(p.578)
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