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厭な小説 文庫版 祥伝社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2012/09/03 |
JAN | 9784396337834 |
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厭な小説 文庫版
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商品レビュー
3.6
55件のお客様レビュー
とにかく厭な事が起こりまくる全7篇からなる小説。初めのうちは「ふうん、こんなものか」っと軽い気持ちで読み進めるのだが、この後どんな厭な展開が待っているのだろう、次の話はどんな厭な事が起こるのだろうと思っていると、ふと、身の回りに普段なら気にならない様な小さい厭な事が目につく様にな...
とにかく厭な事が起こりまくる全7篇からなる小説。初めのうちは「ふうん、こんなものか」っと軽い気持ちで読み進めるのだが、この後どんな厭な展開が待っているのだろう、次の話はどんな厭な事が起こるのだろうと思っていると、ふと、身の回りに普段なら気にならない様な小さい厭な事が目につく様になる。 電車で隣に座った奴の貧乏ゆすりが気になる、前を歩いている奴のコロンの臭いがきつい、声のでかい奴が話している内容が下らない、等々。 厭な事に敏感になってしまう。 ここまで計算して書いているのかなぁ?京極マジックだ。 実に厭な小説である。 因みに僕はこの本をたまたま見つけた近所の古本屋で買ったのだが、最後の話でドキッとした。 実に厭な小説だ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「厭だ。」で始まり、「厭だ。」で終わる、厭なことをテーマに綴られた短編集。 読み始め主人公に感情移入してしまうと、厭なことから早く抜け出したいあまりどんどんページをめくってしまう。途中、次の短編まで残りのページ数を数え「まだこんなに厭なことが続くのかよ……」と絶望しながら読み進めると、厭なことはどんどんエスカレートし、最後まで救いがないまま物語は果ててゆく。 ああ……なんて厭な読書体験だろう。げんなりする。 全くお勧めしない。読書を始める1冊目の人になんて特にお勧めしない。 ただ怖いもの見たさ、いや、厭なもの見たさがある人は肝試し感覚でぜひ挑戦してほしい。 主人公は身に降りかかる厭なことの原因を何とか解明しようとする。または、法則性を見つけるために四苦八苦する。それが人間の自然な反応なのだろう。しかし答えはないし、逃れられないほど不条理に襲ってくる厭なことは制御不可能。そして読み終わった頃には、厭なこともこんなに色々と種類があるのだと感じられる。全てパターンが違う「厭」なのだ。三章くらいまで読み進めると、次はどんな厭を体験させてくれるだろうと、不思議と興味が湧いてくる。 その「厭さ」も絶妙なラインを突いてくる。最悪ではなくただただ不快で、生理的に受け付けない。 例えば天気についての記述があるが、暑すぎるでもなく、寒すぎるでもなく、大雨でもない。 「まるで霧吹きで吹かれたかのように全身均一に濡れた。濡れたというより湿った。(中略)汗とも雨ともつかぬ湿気でワイシャツが肌に貼りつき、もの凄く不快だった」と書かれている。梅雨の時期の、あれだ。厭だ。 最後まで読んだ自分を褒めたい。 ———紹介(公式より)——— 「厭だ。厭だ。厭だ――」 同期深谷の呪詛のような繰り言。パワハラ部長亀井に対する愚痴を聞かされ、うんざりして帰宅した“私"を出迎えたのは、見知らぬ子供だった。 巨大な顔。山羊のような瞳。左右に離れた眼。 見るからに不気味な子供がなぜ? しかし、妻は自分たち以外に家には誰もいないと言う。幻覚か? だが、それが悪夢の日々の始まりだった。 一読、後悔必至の怪作!
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世にも奇妙な物語の原作があって個人的にアガった(「厭な扉」)。 最後の空白で、自分の頭の中にある厭な展開が次々映し出されていくのがとても厭だった。
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