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怖い俳句 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2012/07/28 |
JAN | 9784344982697 |
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商品レビュー
4.3
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ぼんぼん彩句」のあとがきで、 宮部みゆきがこの本を読んで俳句の世界に魅せられたと書いてあったので。 面白かった。 俳句と言えば学校で習った有名どころしか知らなかったので、 こんな俳句もあるんだ、というのが正直な感想。 だが、紹介されている俳句の数が多く、 怖くて不気味で意味不明なこともあって、かなりの消化不良。 それと、著者がたとえにちょくちょく絵画を出してきて、 それを調べるのに忙しい。 私が怖かったのは、 稲妻に道きく女はだしかな 泉鏡花 夕焼けや みな殺されて 歩きだす 岩片仁次 実際に溺れた同僚を助けて水死した河本緑石の俳句も怖かった。 死んで俺が水の中にすんでる夢だつた あと面白かったのは、 府中の猫はこれは嘘だがぜんぶ片目 前島篤志
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超多面体である俳句の中で怖い俳句というのは一面でしかない、という言葉が後書きにあったけど、その「怖い」も多面的であると感じた。写実的であったりシュールレアリスムであったり、SFめいていたりする「怖さ」。それらは俳句という最短の文学ととても相性がいい。
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先日読んだ「怖い短歌」の姉妹書で、著者である倉阪鬼一郎基準で選ばれた古今の怖い俳句を集めたアンソロジー。(刊行はこちらの方が先) 読み比べてみると短歌に比べて文字数が少ない分、描写がよりタイトで読み手の想像の入り込む余地が多く「怖い」。 収録されている句では渡辺白泉の「戦争が廊下...
先日読んだ「怖い短歌」の姉妹書で、著者である倉阪鬼一郎基準で選ばれた古今の怖い俳句を集めたアンソロジー。(刊行はこちらの方が先) 読み比べてみると短歌に比べて文字数が少ない分、描写がよりタイトで読み手の想像の入り込む余地が多く「怖い」。 収録されている句では渡辺白泉の「戦争が廊下の奥に立つている」や高柳重信「六つで死んでいまも押入れで泣く弟」、津田清子「ホントニ死ヌトキハデンワヲカケマセン」などが良い。 しかし川柳の方が季語などの成約がない分、「怖い文章」という意味では有利なのかもしれない。草地豊子「蛇口からしばらく誰も出ていない」「解体は終わり頭が売れ残る」、樋口由紀子「三角形のどの角からも死が匂う」
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