1,800円以上の注文で送料無料
もしもし下北沢 幻冬舎文庫
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-01-08

もしもし下北沢 幻冬舎文庫

よしもとばなな【著】

追加する に追加する

もしもし下北沢 幻冬舎文庫

定価 ¥586

110 定価より476円(81%)おトク

獲得ポイント1P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品【送料無料】

店舗到着予定:6/7(日)~6/12(金)

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

6/7(日)~6/12(金)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2012/08/02
JAN 9784344419094

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

6/7(日)~6/12(金)

もしもし下北沢

¥110

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.8

125件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/03/26

父親を失った娘の悲しみと、夫を失った妻の悲しみ。 大切に思う同じ人を亡くしたはずなのに、その悲しみはピタリと重なることはない。 父親の心中という思いテーマを描く本作は、ばななさんの軽やかな文体と、登場人物たちのチャーミングな人物像とが混ざり合い、闇や孤独の中にも穏やかな光が照らさ...

父親を失った娘の悲しみと、夫を失った妻の悲しみ。 大切に思う同じ人を亡くしたはずなのに、その悲しみはピタリと重なることはない。 父親の心中という思いテーマを描く本作は、ばななさんの軽やかな文体と、登場人物たちのチャーミングな人物像とが混ざり合い、闇や孤独の中にも穏やかな光が照らされる一冊だ。 近しい人の死というのは、その人の不在を考えなくてよくなるまでに時間がかかる。 受け入れることができたとしても、ともかくいったんすべてを白紙にして、意味のないことに自分を捧げたくなる時がある。 大人だということを忘れたい。 先のことなんて考えたくない。 人はきれいできちんとした理由のためだけに生きているわけではないのだ。 割り切るふりをして、かろうじて自分を保っている。その危うさが大人だとも思う。 「私は(人生を)やり直してる。それだけが復讐であり、供養だから」 母親の言葉に胸を衝かれた。 悔やんで、悔やんで、悔やみ直して生きていく。これはきっとこれからも変わらない。 これでもかというほど考え抜いて、そしてまた後悔をする。 大切な人の死は、心が落ち着き日常が動き出そうとも、容易く立ち止まるきっかけとなってしまう。 その場にいつまでも取り残されてしまう、生き場のない思いを抱えなくてはならないしんどさは計り知れない。 けれど精神のなかに深く沈み込みながらも、息をするために水面から顔を出す、その瞬間の彼女たちの美しさが眩しかった。 玄関に並ぶ靴を見て家族の歴史を思い、春も冬も関係なく桜の木の幹に触れ、命あるものを口にしながら一日一日を生きていく。 その健やかさに胸を打たれるのだと思う。 娘であるよしえの暮らす下北沢の街の景色は、闇の中でぽっかりと光が見えてくる瞬間を教えてくれる。 光が急に現れるのではない。変わらずに存在する闇との振幅の美しさを理解できるようになった時、静かに営まれていくものの美しさを感じることができるのだ。 おそらくは一生振り切れず、どうやっても割り切れずにいるもののどうしょうもなさと、人知れずともそこにある素晴らしいものたち。 闇と光との美しさを、ばななさんは見つけていたんだろうなと思う。 人にはだめなところがしっかりとあって、そんなには頑張れない。つまずく度に前へ前へと急ぎすぎてしまう私たちだけれど、もう少しだけおろおろしたり、胸を張れるほど悔やんだり、情けない思いをしてみるのもいい。 人と人との会話は、言葉のやりとりだけがあるわけではないのだなとしみじみと思う。 気安さや安心感、信頼。そういうものがすべて詰まった、なんてことのない会話に救われてきた夜が誰しもにあるのだろうと思う。 いつまでも残る心細さや不穏なものの中に確かに存在する安心感は、私たちを確実に生かしていく。 あまりにも一方的な別れから残された者が、今を楽しもうとする姿に嬉しくなる。 誰にも奪い取れないものが確かにあるのだと気付かされる。 少しも寂しくなく、帰ってこられたことが嬉しくなるような場所がある人間は強い。 立ち上がっていく人間のたくましさは、キレイな部分だけでは到底描けないけれど、手の内に戻ってきた現実はきっと何より美しい。 自分たちの時間を、人生を今やっと取り戻した気持ちになるのだと思う。 何もないように見えても、実はもたらされている闇や、降ってくる幸福。 名前はつけられなくとも清々しく満たされ、育まれていくものの大きさを知る。 下北沢の街を舞台に描かれる再生の物語。

Posted by ブクログ

2026/02/23

知らない女の無理心中に巻き込まれた父が亡くなり、ボロボロの主人公が、下北沢という街で暮らし働いていく中で、少しずつ人生を取り戻していく愛と再生の物語。 何度も読み返している。愛している一冊。 「愛されている自分に誇り高くあれと彼らが行動で教えてくれていた気が、なぜかするのだ」こ...

知らない女の無理心中に巻き込まれた父が亡くなり、ボロボロの主人公が、下北沢という街で暮らし働いていく中で、少しずつ人生を取り戻していく愛と再生の物語。 何度も読み返している。愛している一冊。 「愛されている自分に誇り高くあれと彼らが行動で教えてくれていた気が、なぜかするのだ」この一文に、ずっと心を奪われている。呪いのような言葉ではあるけれど、私をダメにしないで繋ぎとめてくれる言葉でもある。 良い街ほど、街を構成する個人の力の大きさを、ひしひしと実感する。街の良さを表現しすぎるあまり、ちょっとクサいところもあるが。 ふわふわの美味しいサラダが食べたくなった。

Posted by ブクログ

2026/02/04

バンドマンだった父が無理心中に巻き込まれて亡くなって残された妻と娘のお話 父が亡くなって1年、母と二人暮らしの中でお互いに呆然と日々を過ごしながら 娘のよっちゃん(よしえ)は下北沢で一人暮らしを始める そんな矢先、母が転がり込んできて、結局前の家と同じように二人で暮らす事になる...

バンドマンだった父が無理心中に巻き込まれて亡くなって残された妻と娘のお話 父が亡くなって1年、母と二人暮らしの中でお互いに呆然と日々を過ごしながら 娘のよっちゃん(よしえ)は下北沢で一人暮らしを始める そんな矢先、母が転がり込んできて、結局前の家と同じように二人で暮らす事になる しかし、目黒マダムだった母は生活スタイルを変え、下北沢を満喫している様子 そんな、母との新たな関係性と、父の喪失からの回復のお話 夫・父の喪失で呆然と日々を過ごす中 サラダを食べることで元気を取り戻すことができたビストロ「レ・リヤン」 実在していたお店らしい 他にも実在の人物やお店や本などが登場する 下北沢という場所と時代を描いた作品でもある 下北沢を舞台にした小説と言えば、「下北サンデーズ」を思い浮かべる あと、よしもとばななだと「デッドエンドの思い出」にも下北沢で暮らす人の話もあった気がする 東京の地理的な違いをよく知らないのだけど、下北沢は文化的オシャレ系サブカルチャーの街なのでしょうね 「もしもし下北沢」というタイトルだけあって、電話がキーアイテムになっている 父親が亡くなる事になる日、電話を忘れていった経緯がある そのため、よっちゃんは父が最期に電話をしようとしていたという夢を見る事になる もしあの日、電話を忘れていっていなければ助かっていたのでは?という疑問 父が自分に残したかった言葉 色々と考えてしまうでしょうねぇ よっちゃんがお付き合いする事になる新谷 食べ方に魅了された事がきっかけだけど、どんな食べっぷりだったのだろうな? 今まで、食べ方を見て不快になったりシた事はあっても、好意を抱いたことはないかもしれない 私自身、気を遣っているようで、他の人から見たら同じようなものかもしれないけどね だからこそ、どんな食べ方だったのか気にはなる それにしても、終盤の展開 そっちに行くか…… 何と言うか、若い女性と親子ほど年上の男性となると どうしても若干の違和感を覚えてしまう 昔は援助交際、今はパパ活という俗な風潮があったり、フェミニストが気持ち悪いと非難したりね まぁ、私自身に娘がいる事も違和感の要因なのかもね よしもとばななさんは以前にも「まぼろしハワイ」でそんなシチュエーションを描いていたのだけど、彼女にとってはありふれたテーマなのだろうか? ---------------------- 父を喪い1年後、よしえは下北沢に引っ越し、ビストロ修行に励んでいた。父のにおいはもうかげないし、言いたかった言葉は届かない。泣いても叫んでも時は進んでいく。だが、母が淹れる濃くて熱々のコーヒーにほっとし、父の友人の言葉で体と心がゆるむ瞬間も、確かにある――。殺伐とした日々の深い癒しと救済を描いた、愛に溢れる傑作長編。 ----------------------

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品

履歴をすべて削除しました