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1からのリテール・マネジメント
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1からのリテール・マネジメント

清水信年, 坂田隆文【編著】

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1からのリテール・マネジメント

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 碩学舎/中央経済社
発売年月日 2012/07/23
JAN 9784502697906

1からのリテール・マネジメント

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2014/02/24

【目的】 学生や小売業の社会人向けに、様々なスーパーマーケットの事例を用いて、小売業のビジネスの取り組みや変遷を解説する。 【収穫】 地方のスーパーなども含めた様々な事例があり、集客のための独自の取り組み等に関して理解できた。 【概要】 ■顧客起点の小売経営: アメリカのトレ...

【目的】 学生や小売業の社会人向けに、様々なスーパーマーケットの事例を用いて、小売業のビジネスの取り組みや変遷を解説する。 【収穫】 地方のスーパーなども含めた様々な事例があり、集客のための独自の取り組み等に関して理解できた。 【概要】 ■顧客起点の小売経営: アメリカのトレーダージョーというスーパーは、教師をターゲット顧客として、全体の80%の品目を占めるPBなど良質で手頃な商品を提供。単位面積当たりの売上が最も多い食品スーパー。日本の成城石井は、ここでしか買えないオリジナル商品を中心した加工食品、酒類を多めに揃え、なおかつ接客時に商品の魅力を伝えるようにしている。それにより、経常利益率7%、粗利益率33%と業界平均よりも高い。 ■顧客が喜ぶ売り場の5つの要件: ①買いたい商品がある(品揃え)、②買いたい商品が目立つ(陳列方法)、③買いたい商品の在庫がある、④顧客との会話を通じた働きかけがある、⑤クリンリネスと元気な挨拶 ■品揃えと売り場デザイン: 高知県のスーパーであるサンシャインは、「食はファッション」、「高質スーパー」といったコンセプトで、独自の品揃えと売り場デザインを実践。①野菜や果物の立体感のあるボリューム陳列、②品目を価値高・価格高のこだわり商品を20%、価値高・価格低の売れ筋商品を60%、価値低・価格低の価格訴求商品を20%で構成する品揃え、③地元農家と連携した産直市、商品も価格も紹介も農家自身で設定、④来店客が知りたい情報や徹底した鮮度管理を伝える独自のPOP活用、⑤豊富な試食とライブ販売 ■PBによる費用削減: ①既にあるNBを模倣する形で開発すること、および自社のPBに優先的に棚割りを行なえることによるマーケティング費用の削減。②(大手でない限り)製造業者の持つ生産能力の余剰分を利用して生産することによる生産費用の削減。 ■西友によるEDLPの仕組み: ①1品大量陳列や効率化された什器による「ローコスト・オペレーション」。②取引先への情報連携によって過剰在庫や欠品を減らす「リテールリンク」。同時にEDLPそのものがオペレーションの無駄や在庫リスクを減らすことに繋がるため、相乗効果によって低価格を実現できる。 ■オギノのFSP活用: 「顧客クラスター分析」→購買履歴から顧客を好みやライフスタイルによって約20種類に分類、同時に商品1つ1つに対して、「経済的な商品」、「健康的な商品」などのコード(商品DNA)を複数ふっている。これにより、効果的な商品提案が行え、他社との差別化となっている。 ■ネットスーパーの顧客構成: エブリデイフレスタの場合、30代、40代、50代で計77%。共働きや育児をしている層が中心。5割以上は実店舗をほとんど利用しないため、カニバリズムにはならない。 【感想】 小売業のITシステムに関わることが多いため、勉強のために読了。大学の講義で使われるテキストのような印象だが、固すぎず、事例も豊富なため比較的読みやすい。各章末に参考文献と推奨文献があるのも、興味を持った部分の勉強を深めるためにはよかった。ただ、メインで取り上げている事例がスーパーだけのため、小売業を対象とするならコンビニや百貨店も1章ぐらいは割いておくべきだと感じた。

Posted by ブクログ

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