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続・氷点(上) 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2012/07/25 |
| JAN | 9784041003862 |
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続・氷点(上)
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商品レビュー
3.9
50件のお客様レビュー
人間は円みたいだと思った どこか一点を見て測れるものではない けれど人が人を評価する時は一点を見ている時であるし、その時はそれが人の全てに思えてしまう 自分に対してもそうであるのは救いでもあるように感じた 心はつくずく移ろいやすく面倒で面白いものだね 読後に続であることに気...
人間は円みたいだと思った どこか一点を見て測れるものではない けれど人が人を評価する時は一点を見ている時であるし、その時はそれが人の全てに思えてしまう 自分に対してもそうであるのは救いでもあるように感じた 心はつくずく移ろいやすく面倒で面白いものだね 読後に続であることに気づいた 順番がないことを願う
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それぞれの気持ちがよくわかる。考えすぎたり、思ってもない事をしてしまったり、後悔を引きずっているのが人間らしい
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「人生の一大事である結婚に、不真面目な人間は、その人生に不真面目な人間である」 確かに結婚は、どんな結婚でも、うまくいくかどうかの確率は五分と五分であろう。しかしそれはことの結果である。問題は、いかに結婚に対するかが、その人間の、自分の人生への姿勢なのだ。 陽子は自分さえ正しけ...
「人生の一大事である結婚に、不真面目な人間は、その人生に不真面目な人間である」 確かに結婚は、どんな結婚でも、うまくいくかどうかの確率は五分と五分であろう。しかしそれはことの結果である。問題は、いかに結婚に対するかが、その人間の、自分の人生への姿勢なのだ。 陽子は自分さえ正しければ、悪口をいわれようと、意地悪をされようと、胸を張って生きていける強い人間だったと、書いていた。なぜならそれは、自分の内部の問題ではなく、外側のことだったからだとも、書いてあった。確かに陽子はそんなふうに生きていたと、啓造も思う。しかし陽子は、殺人犯の娘であると、夏枝に罵られたことがきっかけで、自分の中にも罪の可能性があることを見出したのだ。陽子は、一点の悪も自分の中に見出したくない誇りに生きていた。それは少女らしい潔癖さだった。だがそれは、傲慢ともいえる潔癖でもあった。 多分、今の陽子の中を占めているものは、この罪の問題にちがいない。陽子は、その罪の問題に取組んで、一人悩みつづけているにちがいないのだ。それが解決しない限り、元の陽子はもどって来ないのではないか。それを夏枝は理解できないのだ。夏枝は自分中心にしか、物事を考えられない女なのだ。 「あの子は書いていましたねえ。ゆるしが欲しいと。わたしも辰子さん。この頃よく、そう思うんですよ。ゆるしてほしいとね」「なるほどね、陽子ちゃんが薬を飲んだ時、みんな痛かったわね」「痛かった!いやあ、今も痛い。痛いなあ辰子さん」 啓造は、苦い薬を飲みくだすような顔をした。 「だけどね、旦那。ゆるすって、人間にできることかしら?」 辰子は箸をとめて、啓造の顔をじっと見た。 想像力のないものは愛がない。 陽子、ぼくはまちがっていたんだ。ほら、砂浜や雪の野を、まっすぐに歩いたつもりでも、ふと振り返ると、足跡が曲ってついてることがあるだろう。 「自分一人ぐらいと思ってはいけない。その一人ぐらいと思っている自分に、たくさんの人がかかわっている。ある一人がでたらめに生きると、その人間の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑をこうむったりするのだ。そして不幸にもなるのだ もともとわたしは、許すという立場には立てない人間なのかも知れない。一体人間は、父のように、自分の子を殺した犯人の娘にさえ、すまなかったとわびる形でしか、許し得ないものなのだろうか。 許すとは、何と困難なことであろう。そして不可解なことであろう。そうだ。わたしには、それは、困難というよりも不可解なことなのだ。特にわたしにとってわからないことの一つに、人間同士、お互いに許し合えたとして、それで果して事はすむのかという問題がある。 ほうたいを巻いてやれないのなら、他人の傷にふれてはならない
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