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続・氷点(上) 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2012/07/25 |
| JAN | 9784041003862 |

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商品レビュー
3.9
48件のお客様レビュー
「人生の一大事である結婚に、不真面目な人間は、その人生に不真面目な人間である」 確かに結婚は、どんな結婚でも、うまくいくかどうかの確率は五分と五分であろう。しかしそれはことの結果である。問題は、いかに結婚に対するかが、その人間の、自分の人生への姿勢なのだ。 陽子は自分さえ正しけ...
「人生の一大事である結婚に、不真面目な人間は、その人生に不真面目な人間である」 確かに結婚は、どんな結婚でも、うまくいくかどうかの確率は五分と五分であろう。しかしそれはことの結果である。問題は、いかに結婚に対するかが、その人間の、自分の人生への姿勢なのだ。 陽子は自分さえ正しければ、悪口をいわれようと、意地悪をされようと、胸を張って生きていける強い人間だったと、書いていた。なぜならそれは、自分の内部の問題ではなく、外側のことだったからだとも、書いてあった。確かに陽子はそんなふうに生きていたと、啓造も思う。しかし陽子は、殺人犯の娘であると、夏枝に罵られたことがきっかけで、自分の中にも罪の可能性があることを見出したのだ。陽子は、一点の悪も自分の中に見出したくない誇りに生きていた。それは少女らしい潔癖さだった。だがそれは、傲慢ともいえる潔癖でもあった。 多分、今の陽子の中を占めているものは、この罪の問題にちがいない。陽子は、その罪の問題に取組んで、一人悩みつづけているにちがいないのだ。それが解決しない限り、元の陽子はもどって来ないのではないか。それを夏枝は理解できないのだ。夏枝は自分中心にしか、物事を考えられない女なのだ。 「あの子は書いていましたねえ。ゆるしが欲しいと。わたしも辰子さん。この頃よく、そう思うんですよ。ゆるしてほしいとね」「なるほどね、陽子ちゃんが薬を飲んだ時、みんな痛かったわね」「痛かった!いやあ、今も痛い。痛いなあ辰子さん」 啓造は、苦い薬を飲みくだすような顔をした。 「だけどね、旦那。ゆるすって、人間にできることかしら?」 辰子は箸をとめて、啓造の顔をじっと見た。 想像力のないものは愛がない。 陽子、ぼくはまちがっていたんだ。ほら、砂浜や雪の野を、まっすぐに歩いたつもりでも、ふと振り返ると、足跡が曲ってついてることがあるだろう。 「自分一人ぐらいと思ってはいけない。その一人ぐらいと思っている自分に、たくさんの人がかかわっている。ある一人がでたらめに生きると、その人間の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑をこうむったりするのだ。そして不幸にもなるのだ もともとわたしは、許すという立場には立てない人間なのかも知れない。一体人間は、父のように、自分の子を殺した犯人の娘にさえ、すまなかったとわびる形でしか、許し得ないものなのだろうか。 許すとは、何と困難なことであろう。そして不可解なことであろう。そうだ。わたしには、それは、困難というよりも不可解なことなのだ。特にわたしにとってわからないことの一つに、人間同士、お互いに許し合えたとして、それで果して事はすむのかという問題がある。 ほうたいを巻いてやれないのなら、他人の傷にふれてはならない
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正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。 うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。 そんな三浦マジックである。 続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。 じわじわと読者...
正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。 うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。 そんな三浦マジックである。 続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。 じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。 すっかり影がうすくなった陽子世代。 茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。 夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。 夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己的だという短所があるが、まあ、短所が深刻に見える。 上巻の終わりで、特に、誰も、何も、解決していない\(^o^)/ この先どうなるのか、下巻が楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
氷点の感動、衝撃冷めやらぬ間に読み始めた。 前作に比べてより「罪」というものに焦点が置かれている気がする。前作の、罪に対する意識が潔癖なまでの陽子から、少し価値観が変わりつつある。 そんな陽子の変化にきっかけを与えたのが茅ヶ崎のおじいさんの台詞だったのではないか。 個人的にもとても刺さる台詞だったので、既に多くの方が引用されているだろうが、他の印象的だった台詞と併せて、ここに記しておきたい。 本は、その時々の自分の悩みを見事に昇華してくれる。つくづく読書とは良いものであるなと思う。 ※以下本編からの引用 ① 「馬鹿ねえ、夏枝ったら。人間四十過ぎたらね、わたしの身にもなってみてなんて、そんな子供っぽいこと、いわないものよ」 辰子は、テーブルの上に頰杖をついた。 ② しかし陽子は、殺人犯の娘であると、夏枝に罵られたことがきっかけで、自分の中にも罪の可能性があることを見出したのだ。陽子は、一点の悪も自分の中に見出したくない誇りに生きていた。それは少女らしい潔癖さだった。だがそれは、傲慢ともいえる潔癖でもあった。 ③ 「だけどね、旦那。ゆるすって、人間にできることかしら?」 辰子は箸をとめて、啓造の顔をじっと見た。 ④ 中学卒業の時、陽子は答辞を読むことになっていた。だが、式場でひらいた答辞は意外にも白紙だった。満座の中で、陽子に恥をかかせようとする夏枝の仕業だった。そんな夏枝をも、陽子は憎まなかった。どれほど意地悪をされても、決して自分を歪めたりはするまいと、心に誓った陽子だった。 ⑤ 「おもしろいだろう。つまり、人を殺した、強盗に入った。これが吾々には大きな石なんだね。しかし、うそをいった、腹を立てた、憎んだ、悪口をいった、などという日常茶飯事は小石なんだな。つまり、ひとには始末のつけようがないんだね」 ⑥ それから、わたしがもう一つ驚いたことがあります。おかあさんがいつか北海道から送られたという木彫りの熊を、おじいさんは毎日朝夕、布で丹念に磨かれるのだそうです。それが送られて以来毎日だというのです。おかあさんは幸せだと、陽子はつくづく思いました。 「何度も手をかけることだ。そこに愛情が生れるのだよ。ほうっておいてはいけない。人でも物でも、ほうっておいては、持っていた愛情も消えてしまう」 ⑦ 「そうか、ありがとう。……しかしね陽子、おじいさんの育て方が、まちがっていたことはたしかだよ。夏枝は母親を早くになくしたものだからね。まあひとことでいうと、甘やかしたんだよ。恥ずかしい話だが、おじいさんは夏枝を叱れなくてね。何でもよしよしといって育てたんだ。注意すべき時にも注意せず、したいままにさせておく、これもひとつの捨子だね。手をかけないのと同じだよ」 何もかも、夏枝の父が知っているのを、陽子は感じた。 「一人の人間を、いい加減に育てることほど、はた迷惑な話はないんだね」 ⑧ 「自分一人ぐらいと思ってはいけない。その一人ぐらいと思っている自分に、たくさんの人がかかわっている。ある一人がでたらめに生きると、その人間の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑をこうむったりするのだ。そして不幸にもなるのだ」 おじいさんは、しみじみとこうおっしゃいました。そして、真の意味で自分を大事にすることを知らない者は、他の人をも大事にすることを知らない、ともおっしゃいました。 ⑨ 〈……でもね、おとうさん。陽子はいま、徐々に自分の生きる方向が変っているのを感じます。特に今日、おじいさんのおっしゃった次の言葉には、はっと目をさまされたような気がしました。 「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」 ジェラール・シャンドリという人のいったこの言葉が、なぜかしきりに頭に浮かぶと、おじいさんはおっしゃるのです。おじいさんはまた、自分は自分の功績やら、名声ばかりを集めようとして、生きてきたようなものだった。お前にも、一体何を与えただろうと、おっしゃいました。 おとうさん、わたしはまだ若くて「一生を終えたのちに残るのは」などと考えるのは、おかしいかも知れません。でも、陽子は去年の正月、この世を去ろうとした人間です。ですから、もしあの時死んでいたら、一体何をわたしは残したことでしょう。おじいさんはこうもおっしゃいました。 「おもしろいものだね。あくせくして集めた金や財産は、誰の心にも残らない。しかしかくれた施し、真実な忠告、あたたかい励ましの言葉などは、いつまでも残るのだね」と。 読了日:2025年10月25日
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