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俳句いきなり入門 NHK出版新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2012/07/09 |
JAN | 9784140883839 |
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俳句いきなり入門
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商品レビュー
4.1
15件のお客様レビュー
俳句は、モノボケと同じ。 ☓「ペットボトルの水」 ○「親分、今月分のお水です」 関係性が見える→ストーリーが見える 全部言わない、一部分だけ言う。残りは自分で決めずに、観客・読者に委ねる。モノボケも俳句も、自己完結していない。開放されている。対話なのだ 連句 川柳 意味がわかる...
俳句は、モノボケと同じ。 ☓「ペットボトルの水」 ○「親分、今月分のお水です」 関係性が見える→ストーリーが見える 全部言わない、一部分だけ言う。残りは自分で決めずに、観客・読者に委ねる。モノボケも俳句も、自己完結していない。開放されている。対話なのだ 連句 川柳 意味がわかる 俳句 よさがわかる 俳句は、外に預けるもの 第一段階 「自分のなかにある着想」を「自分のなかにある言葉」で表現しようとしている 自分のなかにある言葉とは、自分が制御できる言葉 言葉は自分の発想を表現する透明なツールだと思っている つまり、着想(こういう内容を言い表そう )が先にあって、その内容をあらわす言葉を自分のなかで探そうとしてしまう 人間のなかにある言葉などたいてい同じ。まして、同じ時代に同じような年齢で生きていたらなおさら同じ 第二段階 「こういう内容を言い表そう」と考えるのではなく、「☓☓☓という言葉を使おう」と考えて、それに合わせるためのべつの言葉(そのなかには季語も含まれる )を探す 言語論的転回 構造主義言語学 人間が言語を使って考えるというより言語が人間を使って考えているのではないか? 「俳句って自分を表現するもの」「俳句って風流なもの」などの思い込みがあるひとは、その「既知の着地点」から出られない 俳句をつくるときに「自分」の仕事を最小にすること。そして意味不明な句ができても「だれか読み手が意味をみつけてくれる」と信頼すること 第三、第四段階 いい結果を出すことが自分の意図。それ以外の意図(言いたい内容)は二の次 季語の説明をしない 季語は共時示義(コノテーション) 二物衝突 俳人は路上でギターを弾き語りするシンガーソングライターではなく、「季語」と「それ以外」という2枚のディスクを選んでつなげるDJだ つきすぎ 知覚動詞の使用、隠喩、待つ、猫、孫 独りよがり=ポエム化 落差で成功する隠喩 類似・共通点で縮める隠喩的思考と、隣接性でずらしていく換喩的思考 人間の思考に「類似性で考える部分」と「隣接性で考える部分」とがあって、たがいに対立しあいながら両輪となって人間の思考を支え駆動している(ヤコブソン)
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著者が本音で語った俳句の入門書です。俳句の作り方についてのアドヴァイスだけでなく、句会を「洗練された言語ゲーム」として捉えるという観点から、俳句の鑑賞の仕方についても参考になるところが多い本でした。現代の文学理論の成果をざっくばらんに解説しながら俳句の創作についての議論につなげる...
著者が本音で語った俳句の入門書です。俳句の作り方についてのアドヴァイスだけでなく、句会を「洗練された言語ゲーム」として捉えるという観点から、俳句の鑑賞の仕方についても参考になるところが多い本でした。現代の文学理論の成果をざっくばらんに解説しながら俳句の創作についての議論につなげるなど、読みやすい言葉で書かれているにもかかわらず、俳句という十七音の世界を超えて、広く文学や芸術についての著者の考えにも興味を惹かれます。 とりわけ興味深かったのは、桑原武夫の「第二芸術論」をそっくり裏返して、俳句の魅力を再発見しているところです。ちなみに著者は、「第二芸術」を「Art 2.0」と呼び変えて見せたりもしています。また、季語をデータベースに見立てたり、俳句の「型」を現代のサブカルチャーにおける消費のありように通じるところを見いだす議論なども、おもしろく読みました。
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かなり前に買って、読み始めたが「・・・じゃん」等々の浅薄な若者言葉が嫌で暫く放置していました。 ・・・が、図らずも某句会(ネット)で、俳句を作る破目になり、再度読み直した次第です。 俳句の業界(?)ではない人のラディカルな実践的俳句論。 「俳句は自分を表現したい人には向きません」...
かなり前に買って、読み始めたが「・・・じゃん」等々の浅薄な若者言葉が嫌で暫く放置していました。 ・・・が、図らずも某句会(ネット)で、俳句を作る破目になり、再度読み直した次第です。 俳句の業界(?)ではない人のラディカルな実践的俳句論。 「俳句は自分を表現したい人には向きません」 「俳句は一発芸だ!」 「俳人は季語とそれ以外を選んで繋げるDJ」等々。 この型破りな俳句論の背景には膨大な読書の蓄積があることが分かって改めて著者を見直した次第です。
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