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エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2012/06/06 |
| JAN | 9784309463742 |

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エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談
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エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談
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商品レビュー
3.6
28件のお客様レビュー
シニカルというよりブラックな作風の絵本作家(挿絵画家)であるゴーリーが編んだ名作怪談集。過去に借りて読んだが、入手出来たので再読。 「空家」A・ブラックウッド オーソドックスな幽霊屋敷もの。 「八月の炎暑」W・F・ハーヴィ 画家ジェイムズが散歩の途中偶然立ち寄った石碑工房で...
シニカルというよりブラックな作風の絵本作家(挿絵画家)であるゴーリーが編んだ名作怪談集。過去に借りて読んだが、入手出来たので再読。 「空家」A・ブラックウッド オーソドックスな幽霊屋敷もの。 「八月の炎暑」W・F・ハーヴィ 画家ジェイムズが散歩の途中偶然立ち寄った石碑工房で見つけた墓石には偶然にも自分の名と今日の日付が刻まれていて……符号が不気味すぎる有名な短編。結末が秀逸。 「信号手」C・ディケンズ 谷間にあるトンネル出口の詰所で信号手をしている男の恐怖譚を主人公が聞く。青空文庫でも読める、あまりにも有名な話。が、しかし、未だに理解出来てない部分があるかも。 「豪州からの客」L・P・ハートリー 作者名から期待したほどではなく……幽霊が復讐しにくる系の話。ホテルでの誕生パーティの描写が不気味。 「十三本目の木」R・H・モールデン 代々直系男子が早死にする家とその屋敷から見える十三本の木の幻覚(亡霊?)の話。 「死体泥棒」R・L・スティーヴンスン 外科教授の助手らが解剖用の遺体入手に苦慮し、不幸な偶然から犯罪に手を染めていく。 「大理石の軀」E・ネズビット 田舎の格安の家に越してきた新婚夫婦が、教会にある大理石の彫像にまつわる怪異に襲われる。関係ないけどお手伝いさんが一週間休む位でこの世の終わりみたいに嘆く新妻に苦笑。そんなに家事苦手なのか(笑)。 「判事の家」B・ストーカー さすがストーカー。『吸血鬼ドラキュラ』を読んだときも思ったけど、すごく視覚化した描写をする人なんだよね。悪辣な判事だった男の住まいを借りた学生の話。終盤かなり恐ろしい。 「亡霊の影」T・フッド 女性と恋人の間に横恋慕した男とその顛末。この男がなんとも言えず自分本位なやつで気持ち悪い。男の影が二つあるのに主人公が気づいた描写は不気味だった。 「猿の手」W・W・ジェイコブズ 何度か読んだけど、あらためてお手本のように上手い怪奇短編。ただ、曹長はそもそも猿の手をホワイト家族に見せるべきじゃなかった。もしかしたらわざと興味を惹くようなことを言って、この幸せな家族の壊れる様を見たかったのではとまで深読みしてしまう。 「夢の女」W・コリンズ こちらも何度か。夢で殺されそうになった女とそっくりな女性となぜか結婚してしまう主人公。お母さんがあんなに反対したのに…… 「古代文字の秘法」M・R・ジェイムズ これは面白かった。古代文字にたぶん呪いがこもっていたのだと思うけど、邪悪な錬金術師に逆恨みされた博物館職員らが対抗手段に出る。
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ホラー?怪談?ミステリー? いや、怪奇小説というのがしっくりくる。 いわゆる「怖い話」とは違う。短編でありながら、どの物語も世界観や時代の空気感が強く感じられ、ひとつひとつの物語がとてもシリアスでリアルなのが良い! なんだかんだ、正統派の「空き家」、ゾクゾクするよねぇ…「死体泥...
ホラー?怪談?ミステリー? いや、怪奇小説というのがしっくりくる。 いわゆる「怖い話」とは違う。短編でありながら、どの物語も世界観や時代の空気感が強く感じられ、ひとつひとつの物語がとてもシリアスでリアルなのが良い! なんだかんだ、正統派の「空き家」、ゾクゾクするよねぇ…「死体泥棒」は完全に犯罪の怖さだし「亡霊の影」「古代文字の秘宝」は、ヒトコワでもある。 「判事の家」「大理石の躰」はムナクソだった。 恐怖にも色々あるもんだなぁ、と感心しながら読んだ。 江戸川乱歩、アガサ・クリスティ、シャーロック・ホームズ、そのへん好きなら面白く読めると思う。 全体的に暗くて、昼も夜も灯りの届かない場所が必ずあって、建物は石造りで固く冷たい。 一流の作家が揃ったいかにもイギリス!な感じの短編が、エドワード・ゴーリーの挿絵とともに楽しめる贅沢、ぜひ堪能してほしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「猿の手」(W・W・ジェイコブズ)目当てに買ったのですが、てっきり「憑かれた鏡」という掌篇が収録されているのだと思って、鏡の話は好きだからわりと楽しみにして、本を開いて目次を見たら、なかった。「憑かれた鏡」はどこ? 挿絵は載っているからエドワード・ゴーリーの作品にあるのかな?(エドワード・ゴーリーは名前だけ知っていて、読んだことはないオタク) 「憑かれた鏡」読みたいな。 以下、12編のとてもふわっとした感想メモ (自分は海外のホラー作品に造詣が深くないというかほとんど読んだことがないので、見当外れの感想になっているかも) 「空き家」A・ブラックウッド 甥と叔母が「幽霊の出る家」へ夜に行って、その家で、恐怖体験し、終わる、という正統派の肝試し話。収録されているなかではいちばん普通のホラーなかんじ。 「八月の炎暑」W・F・ハーヴィ 解説とかネット書店のレビューではこれが傑出していると書かれている一編。本当に短い掌篇だが、12編のなかでは抜きん出て「これから何が起きるかはっきりしている(と読者は感じる)」不穏な終わりで、これがいちばん好きという人が多いのもわかる、筆致の空気感(?)。 「信号手」C・ディケンズ ネットのレビューでは上の「八月の炎暑」とともに評価が高いかんじの一編。これも正統派のホラーのように思った。未来に起こることの警告、つながり。 「豪州からの客」L・P・ハートリー これもわりと正統派のホラー……だと思った(自分はわらべ歌が出てくるホラーにあまり怖さを感じないオタクなので、感想が弱い)。 「十三本目の木」R・H・モールデン わりと好き。ワンシーンが。夜に、屋敷の窓から見えた庭の景色の描写が。 「死体泥棒」R・L・スティーヴンソン このかんじ、好みのほう。語られる昔の、解剖用の死体を調達するという行為の果てに、起こったこと。 「大理石の躯」E・ネズビット この空気、好みのほう。教会にある二体の横臥している石像(残忍な悪漢であった騎士)が、諸聖徒日の前の晩にだけ、動くという。 ただ、この話、なぜ前情報で、この晩に像が動くらしいということを聞いておきながら、その晩に妻を家に一人にして、のんきに散歩に行くんだという一点が気になってしまい、いや、なんで、よりによってその晩に愛する妻をおいて出歩くんだよ、なんで……としつこく思うオタク。 いなくなったシーン、欠けていた、握られていた指のあたりのギミック(?)は好き。 「判事の家」B・ストーカー 最終的に、ふるえる学生相手に幽霊が物理的に凶行に及んで、成し遂げている一編。絵画が出てくる話は好きなので、好き。なんとも力強い、凶悪な判事。 「亡霊の影」T・フッド 12編のなかではいちばん好み。 絵画が変化するとか影に異変があるとか好きなオタク。 「猿の手」W・W・ジェイコブス 正式に、これが読みたくて買いました。願いが、怖ろしい形で叶ってしまうアイテム「猿の手」。ギミックも好きだけど、話のラストのもの悲しい光景が好き。 「夢の女」W・コリンズ 容赦なくナイフを振りかざしてくる夢の女がまず怖いが、そこからの人生の流れ(現実的にも、その女と思われる女に囚われる)もつらい。 けどこの話、最後が第三者の「実際、誰にもわかりませんよね」「誰にもわからないよね」という漫才みたいな会話でしめられるのがよくわからなくてちょっとおもしろい(何か意味がある会話なのかな? 伏線を見逃している?) 「古代文字の秘宝」M・R・ジェイムズ 呪いのかかった紙切れを巧妙にさりげなく渡されたので、それをどうにか相手に気づかれないように返すチャレンジ。この話は、ホラーというより、紙を返すという物理アタック対抗手段に出るのが、よかった(?)。 個人的な好みでは、「亡霊の影」がいちばん好きかな。話の感じもなんとなく、いちばん心に残った。 自分でも、変化する絵画が出てくる話はよく考える。絵が変わる話、いいよね。
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