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ドーン 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/05/15 |
JAN | 9784062772631 |
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ドーン
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商品レビュー
3.8
78件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パリ五輪中、読書ペースがガクッと落ちていたが、漸く平野啓一郎の長編(640頁)を読み終えた。 2036年のアメリカ大統領選挙と有人火星探査におけるスキャンダルがもつれ合う。 米大統領選挙では「中絶の是非」がよく争点となるが、国家プロジェクトである火星探査の最中に本当に女性宇宙飛行士に対して中絶手術が行われたのか、父親は誰か(女性本人が言う通りノノなのか佐野明日人なのか)、女性宇宙飛行士の父親である共和党副大統領候補は、公人としての立場(中絶反対)と父親としての立場のどちらを優先するのか、と、人それぞれの立場に応じて悩みは尽きず、組織の中で生き抜くうえで、また選挙で勝つために、(加えて自分を納得させるために)対外的にどう語るか・説明するか、と言う点で、非常に高度なスピーチが多用されていて、面白かった。本当に選挙参謀が本作の製作陣に入っているのではないか、と思う位だった。 2009年の作品なのに震災の記述があったり、米国民主党大統領の広島慰霊訪問の記述があったり、予言的だ。 Individual(個人)の語頭の否定語inを取ったdividual (分人)という概念は、平野さんの独創だと思うが、確立した学術用語に思えてしまうくらいにしっくり来た。 2024年の米大統領選挙の直前に本作を読めて良かった。両党の主義主張の主な違いを(対象は未来の課題ではあるが現在の課題と酷似)両大統領候補の演説から生々しく感じることが出来た。 P597 (イアン・ハリスの台詞) 宇宙空間で、バクテリア一匹見つけただけで大騒ぎする我々が、人間というこの複雑にして精妙な生き物が、ただ生きているという事実を、なぜもっと尊べない?
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平野啓一郎さん近未来ワールド。2012年によくここまで将来の話を書かれたなあと感心です。しっかりと、虜にさせる内容です。
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英語の翻訳文のような表現の仕方を読みづらいと感じてしまうのでなかなか文章が頭に入ってこず 残念ながら断念しました ある男は面白く読み、マチネの終わりにも少々テンポが掴みにくかったもののの読めたのですが、私には少し内容が濃すぎたのかも また時間のある時に挑戦してみたい
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