天地明察(上) の商品レビュー
本屋大賞受賞作読破のいよいよしんがりとなりました。天変地異にスピリチュアルが絡み合うのかなどと想像をしつつ恐る恐るスタート。 生きることに真っ直ぐで聡明な主人公、渋川春海。囲碁棋士でありながら算術を愛する彼が、成し遂げるであろう偉業、「改暦」がテーマだった。 天下泰平の時代なの...
本屋大賞受賞作読破のいよいよしんがりとなりました。天変地異にスピリチュアルが絡み合うのかなどと想像をしつつ恐る恐るスタート。 生きることに真っ直ぐで聡明な主人公、渋川春海。囲碁棋士でありながら算術を愛する彼が、成し遂げるであろう偉業、「改暦」がテーマだった。 天下泰平の時代なのかな。自分がやりたい事を慎み深く究めていこうとする清廉さが良い。 渋川春海は実在の人物のようだ。それを知ってより下巻が楽しみになった。
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関がもっと早く改暦に関わってくれたらうまく行ったのかな。江戸時代はいろいろ面倒な人間関係ある中、最後通したのが見事だった。若い頃じゃうまく行かなかったろうな。改暦の重要さはピンとは来ないが当時、吉凶を占う元にもなってたから重要なんだろうな。囲碁命の道策のキャラもいい。こんてんぎをえんに抱かせるところよかった。夢が叶う直前に過去のつながりを思い出すシーンもよかった。
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私は小学生の頃この本をきっかけに囲碁を始めたのですが、ストーリーを忘れた今読み返すと主人公は家柄から周囲に期待される囲碁を拒んで自分が惹かれる天文・数学の道を選んでおり驚きました。一人の人生を描くという大きな主題の割に、主人公春海の挫折した時の心情描写が巧みで没入してスルスル読む...
私は小学生の頃この本をきっかけに囲碁を始めたのですが、ストーリーを忘れた今読み返すと主人公は家柄から周囲に期待される囲碁を拒んで自分が惹かれる天文・数学の道を選んでおり驚きました。一人の人生を描くという大きな主題の割に、主人公春海の挫折した時の心情描写が巧みで没入してスルスル読むことができました。何はともあれ趣味のなかった自分に春海の暦のように打ち込めるものを与えてくれました、ありがとうございました。
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数術に没頭する人の気持ちってこういうものなのかしらん。己にわざわざ高いハードルを課すのだから、無術には理解し難い。
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徳川第四代将軍の時代。 日本独自の暦を作るという事業が 立ち上がる。 歴史にも数学的な知識にも うとい私がわかるのかしら··· と心配したものの、 人物描写が素晴らしく、 ぐいぐい引き込まれました♡ 生真面目で、 天然な部分もあり、 なんだか頼りなげな青年が主人公。 い...
徳川第四代将軍の時代。 日本独自の暦を作るという事業が 立ち上がる。 歴史にも数学的な知識にも うとい私がわかるのかしら··· と心配したものの、 人物描写が素晴らしく、 ぐいぐい引き込まれました♡ 生真面目で、 天然な部分もあり、 なんだか頼りなげな青年が主人公。 いろんな人の熱い想いを受取りながら いずれ歴史的大事業の中心になるまでの 彼の成長の過程をじっくり描く。 難しそうなテーマだけど とても読みやすかったです♪
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主人公が純粋に、失敗しながらも好きなことに没頭している姿が好感が持てます。 今では当たり前となっている数学や天文学が、当時は道楽という位置付けで、一部の人にしか理解されていなかったことに驚きました。 いつの時代も、新しいことを理解してもらうのは大変なんだなぁと思いました。現代でい...
主人公が純粋に、失敗しながらも好きなことに没頭している姿が好感が持てます。 今では当たり前となっている数学や天文学が、当時は道楽という位置付けで、一部の人にしか理解されていなかったことに驚きました。 いつの時代も、新しいことを理解してもらうのは大変なんだなぁと思いました。現代でいったら、ゲームとか漫画とか道楽とされているものが、いつか学問になるのかなーなんて思いました^_^
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徳川四代将軍の治世、碁打ちの名門に生まれた渋川春海が改暦のプロジェクトに参画し、親子以上に歳の離れた建部や伊藤のあくなき探究心に触発されていく様が面白かった。改暦プロジェクトを予感させるところで上巻は終わっており下巻を読むのが楽しみ。
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碁の才能に恵まれながら御城碁の勤めに飽き、また寄る辺のなかった春海が、自分の存在意義を見つけて自己実現を果たす物語だと思います。昼行灯の天才っぽさはラノベ主人公的でありながら実はそうでは無く、春海が自分の未熟さにもんどり打っているのが印象的でした。 文章もイキイキとしています。...
碁の才能に恵まれながら御城碁の勤めに飽き、また寄る辺のなかった春海が、自分の存在意義を見つけて自己実現を果たす物語だと思います。昼行灯の天才っぽさはラノベ主人公的でありながら実はそうでは無く、春海が自分の未熟さにもんどり打っているのが印象的でした。 文章もイキイキとしています。特に春海が関孝和の稿本を前にして恐れ、その世界に飛び込もうとする描写がいいと思います。測地の旅での建部・伊藤との交流も面白く読みました。 上巻を読んでいる途中、既に2周目を読みたいという気持ちが湧きました。こんなことは初めてです。
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さすが本屋大賞の一言に尽きる。 囲碁打ちの渋川春海は徳川将軍の名を受け、新しい暦を作るべく奔走する! どこかナヨっとした晴海の人間臭さに惹かれ、謎の天才算術家、関孝和との算術問題を通したやり取りからも目が離せない。 江戸時代にここまで天文学や測量の技術が栄えていたのかということは...
さすが本屋大賞の一言に尽きる。 囲碁打ちの渋川春海は徳川将軍の名を受け、新しい暦を作るべく奔走する! どこかナヨっとした晴海の人間臭さに惹かれ、謎の天才算術家、関孝和との算術問題を通したやり取りからも目が離せない。 江戸時代にここまで天文学や測量の技術が栄えていたのかということは非常に勉強になる。また、技術者魂に何度も心揺さぶられた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
歴史小説だから読めるか心配だったけどキャラクターが立っててするする読めました! 伊藤さんと建部さんが観測中に二人ではしゃいでる場面と春海さんが二回目に貼り出した問いに明察と書く場面が気に入ってます。 下巻も楽しみ
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