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さよなら快傑黒頭巾 新潮文庫
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さよなら快傑黒頭巾 新潮文庫

庄司薫【著】

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さよなら快傑黒頭巾 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/04/28
JAN 9784101385334

さよなら快傑黒頭巾

¥495

商品レビュー

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2022/04/03

“赤頭巾”の薫くんは、この年の大学受験をやめて、自宅学習中。年度が明けてのゴールデンウィークの三連休のお話。 突然の兄の友人の結婚式への招待。学生服はもう着れない、買ってもらったダークスーツでお出かけ。 その結婚式のちょっと異様な雰囲気から大人たちの複雑な心情をはかり知る。 ほん...

“赤頭巾”の薫くんは、この年の大学受験をやめて、自宅学習中。年度が明けてのゴールデンウィークの三連休のお話。 突然の兄の友人の結婚式への招待。学生服はもう着れない、買ってもらったダークスーツでお出かけ。 その結婚式のちょっと異様な雰囲気から大人たちの複雑な心情をはかり知る。 ほんの少し時間が過ぎただけなのに、随分と大人のお話になりました。 今回は薫くんの青春というより、兄世代(しかも東大)の理想と現実との葛藤を垣間見る。薫くんは、大人達の言動に憤慨しつつ、理性を保ちわずかな抵抗を試みたり現実を受け入れたり。 さらりと、しかも数日間にぎゅっと社会心理(特に男性陣)を書いてしまう力量が凄いなあ。大人になる彼らは怪盗黒頭巾とさよならと持っていく。 最後の1ページは高校生のオトコノコに読んで欲しいな。

Posted by ブクログ

2019/05/26

薫くん3冊目。今回は、大人の挫折と撤退に直面する薫くん。男ってのは、何ともめんどくさい。負けを認めて別の道をえらぶにも、やたら儀式めいた段取りが必要。なるほど。そしてその隣にいる女の子たちは、自分たちも色々考えることはあるけれど、でも結局最後は男の子次第ってところがあって、だから...

薫くん3冊目。今回は、大人の挫折と撤退に直面する薫くん。男ってのは、何ともめんどくさい。負けを認めて別の道をえらぶにも、やたら儀式めいた段取りが必要。なるほど。そしてその隣にいる女の子たちは、自分たちも色々考えることはあるけれど、でも結局最後は男の子次第ってところがあって、だから女の子には男の子には分からない複雑な悩みがある。その通りなんだよ、薫くん。

Posted by ブクログ

2017/03/02

「怪傑黒頭巾」は1930年代に発表された小説で 何度も映画化されている 1966年には初のテレビドラマ化をはたしたらしいのだが それらのことについてはまったく触れられない 東大医学部の学生紛争は 研修医を無給でこき使うインターン制度の廃止を焦点にしたもので いちおう正義は学生の...

「怪傑黒頭巾」は1930年代に発表された小説で 何度も映画化されている 1966年には初のテレビドラマ化をはたしたらしいのだが それらのことについてはまったく触れられない 東大医学部の学生紛争は 研修医を無給でこき使うインターン制度の廃止を焦点にしたもので いちおう正義は学生の側にあったと言えるのだが むろん保守派には保守派の言い分があったし …まあ結局は、学生たちにとっても自分の未来が大切だったわけで 懐柔・裏切り・密告・制裁と そうとうにドロドロした抗争が展開された、らしい そんな中でひとつの結婚式が行われる 新郎に頼まれてそれに出席した薫クンの見たものは 誰が敵で誰が味方かわからず、誰もが疑心暗鬼にかられている きわめて政治的、かつ不気味な光景だった 誰かにとっての正義が、誰かにとっての暴力になるという 怪傑黒頭巾でも太刀打ちできないであろう現実 それを前にしては誰もが道化を演じるしかなかった ならば誰が道化を慰めるのだろう 薫クンはアトムの子供として 半ば無理矢理押し付けられる格好ながらも、その役割をこなそうとする 鉄腕アトム、それは 大人になれないことを理由として父親に見捨てられた少年ロボットだった

Posted by ブクログ

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