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ぼくがぼくであること 角川つばさ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店 |
| 発売年月日 | 2012/04/14 |
| JAN | 9784046312235 |
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ぼくがぼくであること
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ぼくがぼくであること
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
いやスゴイ。圧倒された。ハンマーで殴られたような読後感。元々は1976年刊行の作品(初版は1969年らしい)。それをアニメ風の挿絵+ふりがな付で2012年に再刊されたバージョンを読んだのだが、オリジナルの持つ強靭さでしょう、どんな味付けをされてもゆるがない核がある。かえってこうし...
いやスゴイ。圧倒された。ハンマーで殴られたような読後感。元々は1976年刊行の作品(初版は1969年らしい)。それをアニメ風の挿絵+ふりがな付で2012年に再刊されたバージョンを読んだのだが、オリジナルの持つ強靭さでしょう、どんな味付けをされてもゆるがない核がある。かえってこうした装飾のおかげで現代の子どもが手に取りやすくなっているなら、それは成功と言える。読まれたら作品の勝ちだもの。 ここしばらく「最近の子ども」を描いた本を中心に読んでいたので、秀一の、内にこもったりクヨクヨしたりせずにがむしゃらに進んでいく姿に圧倒された。といっても秀一はヒーローではなく、成績も悪い(平均3なので悪くないのだけど)、家族から馬鹿にされている男の子だ。ただそういう劣等感のような、やりきれない気持ちのようなものがふつふつとしていたのが、家出の経験をきっかけに、それを原動力に「自分の意思」で行動するようになる。 白眉は夏代宛ての手紙を盗んだのが母親であることを知った時に戻してしまった場面だろう。秀一には大切な手紙でそれを盗んだのは正直だと思い、徹底的に調べ上げるつもりが、母親だったときの衝撃。ありとあらゆる感情が一気に湧き出て、同時に全身の血の気が引いたようになったのだろう。登場人物は皆、感情豊か、表現豊かだが、この緊迫した場面が本当にすごい。 家族のこと、家出先の老人のこと、夏代のこと、秀一には背負いきれないくらいの事件・出来事が満載。最後の火事に、「岸辺のアルバム」を思い出したのだけど、この時代はそういう時代だったのかもしれない。 「ぼくがぼくであること」を激しく主張した作品。シュトゥルム・ウント・ドラング疾風怒濤という言葉を思い出した。
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2026.4.11市立図書館 先日山中恒さんの訃報に接し、名前や活動はよくきいていたけれど(こどものときはテレビの「あばれはっちゃく」なんかもよく見てた)、本は読んだことがなかったな、と思い追悼読書として一冊予約して順番待って借りてみた。 1976年2月に角川文庫から刊行された...
2026.4.11市立図書館 先日山中恒さんの訃報に接し、名前や活動はよくきいていたけれど(こどものときはテレビの「あばれはっちゃく」なんかもよく見てた)、本は読んだことがなかったな、と思い追悼読書として一冊予約して順番待って借りてみた。 1976年2月に角川文庫から刊行された「ぼくがぼくであること」に、ふりがなをふり読みやすくしたもの、と奥付にあるが、国鉄→JR、看護婦→看護師のような加筆修正も少なくないのではないかと思う。通知表の評価方法も、書かれた頃は相対評価だったのが、21世紀になってから絶対評価に変わっているので工夫して加筆していると思われる。が、それでも「蒸発する」とか「大学生の兄の大学は紛争で授業にならない」とか「反抗的な不良は全学連になる」とか、ちょっとアップデートしきれない表現も多々あり、現代の子どもにはちょっとついていけないかもしれない。 ⋯と思って調べたところ、実業之日本社から単行本がでたのは1969年。主人公は5人兄弟の4番目、母親はヒステリックで抑圧的な教育ママ、入婿の父親は存在感なし、家庭でも学校でも体罰あり、プライバシーなし(手紙の盗み読みもあたりまえ)、成績が悪いというだけで子どもの言動を信じず問題児として蔑ろにされ(こどもにほぼ人権なし)⋯というのは、いま60代後半〜70代前半ぐらいになってる世代のすごしてきた世界なわけだ。 一方的に問題児扱いしてくる親元からとびだし、夏休みいっぱい見知らぬ山村の老人と孫娘(同じ小6)の家ですごした主人公が、すこしたくましくなって家に戻り、そこから村の少女の母親探しのために奔走しつつ、一方的かつ独善的な母親と闘っていくという物語で、終盤はおどろくようなどぎつい展開の連続だった。 始めはきょうだい唯一のおちこぼれだった主人公の孤軍奮闘だったが、要領の良い優等生で母親の思う通りに育ってきた兄姉たちも、全共闘の現場でまちがってしょっぴかれた長兄、高校で教務主任と対立して闘っている次兄、母の姿に疑問を持ちはじめた姉、それぞれだんだんと味方になってくれたのはよかった。最後まで母親(大人)を信じきっている妹はちょっと不憫だけれど、それにしても母親の片棒をかつぎすぎだし⋯ この本が出たしばらく後だったか、予備校生が金属バットで両親を殺してしまうような事件があったのは。 子どもも個人として尊重されるのが当たり前にはなってきた今はじめて読み、ほんの何十年か前の世界がやたら荒っぽくみえることに改めておどろいた。 著者は反戦派でありつつ、言葉の通じない強者を相手に、抑圧からの自由や権利を勝ち取るための闘いは辞さないスタンスが登場人物の言動に感じられる。 つばさ文庫版は現代的なかわいい挿絵をつけているけれど、これはむしろ時代ものとして読みついだほうがいいのではないか(下村湖人「次郎物語」みたいな)、という気もした。 世代ごとの感想(この当時の親世代=80代後半〜、この当時の十代=60代後半〜70代前半、団塊ジュニア以降、平成の子ども⋯)が聞きたくなる作品だった。
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- ネタバレ
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何かで書評を見て、面白そうだな、と小5の息子用に購入。タイトルからしても、自我が育っていく今の時期にちょうど良いのではないかと思い、一緒に読みました。 1974年くらいに初版が出ていて、少し時代が古い。主人公の秀一の兄たちは、どうやら学生運動に少し足を踏み入れたりもしている。それを親が心配する場面などが出てくるので、「学生運動」や「反体制」について少し、息子に説明してあげる必要があった。主人公の秀一が親に反発して自立しようとする過程と、兄たちも学校や国の制度に疑問を持ち始めるということをリンクさせているのだろう。兄たちは家では母に従順で、いつも秀一は兄や妹と比べられ、叱られてばかりいる、という設定なのだが、そんな兄たちだって、何もかもに従順なわけではないのだ。 さて、怒られてばかりの秀一は、ついに家出を決意する。で、軽トラックの荷台に飛び乗ってしまうんだけど、なんとそのトラックがひき逃げ事件を起こす。このあたりから息子も、えー!どうなるの?と、物語に引き込まれました! たどり着いた先はかなり田舎の、おじいちゃんと同世代の孫が暮らす家。両親はおらず、訳ありの家庭のようだ。そこの孫娘「夏代ちゃん」は、秀一と違って、自分のこと(宿題やそれ以外の勉強)だけでなく、家事も農作業も、何でもテキパキと自分でこなしている。自分がいかに甘ったれだったか気づく秀一。夏休みの間、その家で過ごした秀一は、少しずつ精神的に成長していく。 さて、夏休みの終わりに家に帰った秀一には、家族(母)との対決が待っている。母は、秀一がついに家出までしたというのに、まだまだ全然改心していなくて、相変わらず秀一を支配しようとする。大切な夏代ちゃんとの手紙のやりとりにまで干渉してくる。それについては息子もかなり立腹していた笑。さすが令和の子ども(平成生まれやけどね)。人権感覚が育ってますね。 秀一と母との激しいやりとりに、きょうだいも入ってきて家は大変なことになる。また、夏代ちゃんの家も、財産を狙う(しかもひき逃げもしている)正直(まさなお)が、夏代ちゃんを騙そうとしていて大変。 最後までドキドキハラハラしながら読めて、面白かった。そして、家でも学校でも「ダメな子」と思われていた秀一が、自分のこと、大切な友達の夏代ちゃんを守ること、学校でも自分で問題を解決しようとすること、など、どんどんたくましく成長していき、少し大人に近づいていくのが読み取れた。 10歳くらいの子どもがこれを読むことで、大人だからってみんながみんな正しいわけじゃないとか、表面的に言うことを聞いて、うまく受け流す技もあるとか、母親だって弱い部分があるんだとか、いろんなことが気づけると思う。
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