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未来国家ブータン
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未来国家ブータン

高野秀行【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2012/03/24
JAN 9784087714432

未来国家ブータン

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商品レビュー

3.8

43件のお客様レビュー

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2025/07/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

未来国家ブータン これで4冊目のブータン本。ちょっと一端のブータンファンの竹蔵であります。 国王のフェローとしてブータンの公務員を務めた令嬢、御手洗珠子さんの「ブータン、これでいいのだ」がとても勉強になる本だったので、世界の珍獣ハンターの高野氏のこの本もとても期待して読みました。 高野氏は優れたエンターテイメント小説家でもありすが、世界の不思議な生き物を追いかける探検家でもありまして、今回は生物多様性の調査を隠れ蓑にした雪男(イエイティ)の探索のルポであります。 ほぼ全編にわたって、ブータンの辺鄙な村のルポルタージュですが、表題にもあるように、氏のブータンに対しての考察(=未来国家)が語られます。 御手洗さんの本が、コンサルタントらしく何故ブータンの統治が優れているか?ブータンにはどんな問題があるのか?ということがわかる本でしたが、高野氏の本書は、自らの体験を元に、日本の平行世界としてあるかもしれないブータンという世界を未来国家と表現していてとても面白い視点だと思いました。 近代史を見ていると、どこの発展途上国も、近代化→富国強兵→経済発展→地域社会・家族の崩壊ととても幸せとは言えない経緯をたどるのに、ブータンは周回遅れのフロントランナーと言われるように別の道を歩んで来ているのか?という疑問に対して、エリート層の聡明さによる「選択肢の狭い導き」があるのでは?と看過しています。とても鋭い指摘だと思います。自由がありすぎることによる悩み、情報がありすぎることによる迷い。 改めて、幸せとは何か?という問いは深くて遠いものがあるなあと思った竹蔵でした。 竹蔵

Posted by ブクログ

2022/04/12

「未来国家」というよりは「ロストワールド」ブータンだ、とつくづく思う。実際、高野秀行は今回の旅を称して「これは遠野物語的だ」と何度も言い放っている。「遠野」の人たちは昔話をするつもりで話したのではなかった。みんな「現実(リアリティ)」として喋ったのである。だから、みんな実在の地名...

「未来国家」というよりは「ロストワールド」ブータンだ、とつくづく思う。実際、高野秀行は今回の旅を称して「これは遠野物語的だ」と何度も言い放っている。「遠野」の人たちは昔話をするつもりで話したのではなかった。みんな「現実(リアリティ)」として喋ったのである。だから、みんな実在の地名と名前で喋っている。ブータンでも例えば「そういえば、つい2日前神隠しに遭った女の子が帰ってきた」という話が普通にドンドン出てくる。普通の民俗学者がこれを読んだら、「もう明日にでもブータンに行きたい!」と思うはずだ。私が未だ大学の常民文化研究会に居た若い20代ならば、きっとそう思ったはずだ。何故ならば、100年前の日本には其処彼処にあったそんな語り手は、現代では絶滅し(かかっ)ているからである。 2010年4月より遡ること数ヶ月前、高野秀行はブータンの農業省の国立生物多様性センターと提携して事前調査を依頼される。しかし、旅行費用は自前で。いくら辺境大好きだからと言って、それはない、と思った途端に彼にキラーワードが囁かれる。 「高野さん、ブータンには雪男(イエティ)がいるんですよ」 村人ではない。政府の高官が言っているのである。 高野秀行は即答する。「行きましょう!」 確かにブータンでは雪男(ミゲ)の話が其処彼処(そこかしこ)に語られる。でも決して映像に入るとか、実在の痕跡を見つけるとか出来ない。つい最近までの体験として語られる、というのは正しく「遠野物語」だ。 それどころか、謎の生物チュレイ(ロバやヤクに似ていて、赤い顔、赤い足の裏、長い前髪)の目撃譚も語られる。政府の役人と共に辺境を旅しながら、高野さんは伝統的な生活もきちんと記録し、人々の信仰、雪男や毒人間、精霊や妖怪も生き生きと伝えられてゆく社会を記録してゆく。 日本を含めたアジアの国々は悉く、近代化によって伝統文化を壊し、高度な教育や医療・福祉を実現し、環境を破壊して、知識人は国家を否定し或いは寄生し歪んで成長してきた。その一方で、ブータンは近代国家のいいところを吸収し、弊害を取り入れまいと意識的に努力しているかのようだ。それが高野さんが「未来国家」という根拠ではある。 ブータン国家論を展開すれば、また長い学術書になってしまう。私たちは「軽い読み物」として、高野秀行版ブータン版遠野物語を読んで「願わくばこれを語りて平地民を戦慄せしめよ(柳田國男)」となることを楽しみたいと思う。 表紙は、影山徹さんが本書のために描いた(と思う)、東京上空に天空の城ラピュタみたいに浮かぶブータンの山々。

Posted by ブクログ

2020/02/03

SFチックなタイトルですが、ブータンの現地人に取材した紀行文。ブータン人の文化に深く切り込んでいて、今まで触れたことのない価値観はとても面白い。

Posted by ブクログ