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まさに世界の終り/忘却の前の最後の後悔 コレクション現代フランス語圏演劇08
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | れんが書房新社 |
発売年月日 | 2012/02/01 |
JAN | 9784846203917 |
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まさに世界の終り/忘却の前の最後の後悔
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まさに世界の終り/忘却の前の最後の後悔
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
繰り返される中断、省略。『たかが世界の終わり』を観て、やはり映画ならではの"間"の効果があったのだとわかった。活字を追うだけでは、肝心の沈黙の時間で語られるものを読み取るのは難しい(当たり前だが)。その場の雰囲気、そこで生み出される人間の対話(になっているのか...
繰り返される中断、省略。『たかが世界の終わり』を観て、やはり映画ならではの"間"の効果があったのだとわかった。活字を追うだけでは、肝心の沈黙の時間で語られるものを読み取るのは難しい(当たり前だが)。その場の雰囲気、そこで生み出される人間の対話(になっているのかは微妙だが)があってこそ、彼らの「解りたいのに解れない」痛々しい距離感を感じることができるのだと思う。 『忘却の前の最後の後悔』の方が『まさに世界の終わり』より集う人々の背景が透けて見えた気がした。これも映画化したら、私は観に行きたい。
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1995年、38歳の若さでAIDS(後天性免疫不全症候群)に斃れたフランスの劇作家・演出家ジャン=リュック・ラガルス(1957年~95年)が遺した2本の戯曲を収録した一冊。その作風は一見難解だが、読み込めば読み込むほど、人間心理の機微に触れた展開に夢中になっていくだろう。「まさに...
1995年、38歳の若さでAIDS(後天性免疫不全症候群)に斃れたフランスの劇作家・演出家ジャン=リュック・ラガルス(1957年~95年)が遺した2本の戯曲を収録した一冊。その作風は一見難解だが、読み込めば読み込むほど、人間心理の機微に触れた展開に夢中になっていくだろう。「まさに世界の終わり」は、不治の病で余命幾ばくもない主人公の話だが、そこで繰り広げられる対話は、何について語られているの最後まで明かされないから、観衆や読者は混乱に陥るだろう。「忘却の前の最後の後悔」は、ただ同然で手に入れた家の売却を巡る3人の男女の話。だが登場人物の過去は最後まで明かされい。そのため、観衆は「彼らは何が言いたいのか」さっぱりわからないまま、彼らのやりとりに延々と付き合わされることになる。どちらの作品にも、戯曲につきものの「ト書き」というのが全くないため、読者は舞台を、自分で想像しなければならない。だからこの作品は「人を選ぶ」だといえる。
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