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満つる月の如し 仏師・定朝
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2012/03/07 |
JAN | 9784198633622 |
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満つる月の如し
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商品レビュー
4.2
18件のお客様レビュー
1000年も前に生きた人々の苦しみ、悲しみ、希望、宗教観、格差。そんなものが生き生きと胸に迫って来ました。こんな小説が大河ドラマ化されたら毎週見るな~。
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※このレビューにはネタバレを含みます
京都・平等院の本尊である阿弥陀如来像を彫った仏師・定朝の物語。 平等院はHPがとても良いので、ガイドブックさながらに阿弥陀如来像を拝すことができて◎、千年前の木造のものがこれだけ美しく残されていることはすごいことだなあ。 舞台は平安、仏師としての定朝の葛藤だけでなく、あの時代は高貴な生まれであっても庶民であっても狭く苦しい一生になるひとばかりで、読みながら心重くなってしまう。救われないけど学びはある。年末読んだアンソロジーで触れた澤田瞳子さんの作を読んでみたくなり手に取ったのだけれど、ちょっと難しかったなあ、時代も宗教も、読み手に素養が求められる背景の1冊かもしれない。人名の読み方すら何度も自信なくなり、あらゆることを調べながらじっくり読んだけれど、登場人物たちの思いに近づけなかった。隆範、その自発的冤罪には何より納得いかない。 ちょっと時代背景や和歌や仏教のことなど、鍛え直してからまた再読したいな。力不足(読み手の私が)を感じた一冊でした。
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(借.新宿区立図書館) 仏師定朝の平等院鳳凰堂阿弥陀像にいたる造像活動と皇女殺人事件を組み合わせて長編小説としたもの。殺人事件の犯人と名乗り出た僧を比叡山の学僧で朝廷でも重んじられたとして造形。ただその劉範の心理さらに定朝の心理の描き方がちょっと甘いように感じられた。最後の方の皇女殺人と犯人として名乗り出る部分の必然性に少々無理がある。そもそも尊容満月の如しと評された阿弥陀像が、小説で描かれた中務のはかなげな風情と合わないと思う。芥川の「地獄変」的な芸術至上主義を織り込んだりした部分も少々設定に無理がある。そして全体的に冗長(定朝だけになどとシャレを言っている場合ではないが)。悪い作品ではないと思うがいまいちピンとこないというのがこの作者の作品(特に直木賞作品を含む長篇)に共通する印象。
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