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メノン 徳について 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2012/02/14 |
JAN | 9784334752446 |
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商品レビュー
3.6
16件のお客様レビュー
徳は他人から教えられるものではない。最後には結局、徳とは何であるかという問いに戻る。人生において何が大切なのか気づきを得られた。
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意外と面白かった哲学の本。哲学は自分にとって難しいが、これは比較的読みやすい方だと思う。自分は、ソクラテスの考えにはメノンのように「その通りです」とか簡単に頷けなくて、それは違くない?と思ってしまう部分もあった。だが、哲学の考え方を教養として学べて良かった。 自分の友人がソクラテ...
意外と面白かった哲学の本。哲学は自分にとって難しいが、これは比較的読みやすい方だと思う。自分は、ソクラテスの考えにはメノンのように「その通りです」とか簡単に頷けなくて、それは違くない?と思ってしまう部分もあった。だが、哲学の考え方を教養として学べて良かった。 自分の友人がソクラテスを「屁理屈おじさん」と呼んでいたのが面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今作のソクラテスは、美少年を前にしていつになく優しい。「徳は教えられるものなのか」というメノンの質問から始まって、「徳とは何なのか」という大本の定義の問いと行き来しながら、対話を続けていく。最初はメノンのいい加減な定義をいちいち正していたが、メノンの逆切れから「想起説」のお披露目へとつながっていくなど新しい展開もある。あと、解説が懇切丁寧で安心した。 徳とは何か、徳は教えられるか、という話は「プロタゴラス」でもあったが、やはりメノンの若さなのか、プロタゴラスの方が切り返しはうまかったし、論点によっては議論をより進められているように思う。ただ常にソクラテス主導で進む分、「メノン」のほうが話はすっきりしている。解説の「プラトンは徳が『教えられる』ものではなく想起によって『学習する』ものだと示唆している」という話は自分ではそこまで読み取れなかったけれど、勉強になった。
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