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魚は痛みを感じるか?
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 紀伊國屋書店 |
発売年月日 | 2012/02/03 |
JAN | 9784314010931 |
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魚は痛みを感じるか?
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商品レビュー
3.8
32件のお客様レビュー
魚が痛みを感じるかについての本。痛みを考えるには、痛みとは何かを定義しないといけないし、意識とも深く関わってくる。読んでいるうちに意識とは何なのか、かなり大きなテーマに引き込まれていった。 俺自身、家畜などの「動物福祉」にはもともとあまり興味がなかったんだけど、死刑囚を劣悪な環...
魚が痛みを感じるかについての本。痛みを考えるには、痛みとは何かを定義しないといけないし、意識とも深く関わってくる。読んでいるうちに意識とは何なのか、かなり大きなテーマに引き込まれていった。 俺自身、家畜などの「動物福祉」にはもともとあまり興味がなかったんだけど、死刑囚を劣悪な環境に置いていいか、と問われた時のように、思ったより単純な話ではないと気づかされた。ペットには痛みを感じてほしくないという感情がある一方で、食用にしている動物には同じ感情が働かないことが、共感の選択的な働きなのかもしれない。魚が苦しむ表情を見せたり叫び声を上げたらこの議論は全く違うものになるだろう。意識や感情が本当に伝わっているのか、その反応を見られるかどうかが、俺たちの行動に影響を与える部分である一方、家具に愛着があるから壊したくないと感じるように、愛着の有無で痛みや意識に対する考え方や自分の反応も変わるのかもしれない。 魚にも侵害受容体があり、それが刺激されて脳まで信号が送られるという点。これは知覚に当たるわけだけど、この本では、その結果として魚の集中力が阻害されることから「痛みを感じている」としているんだよね。ただ、ここに疑問も残った。たとえば機械だって故障すればセンサーが鈍くなるし、動作がうまくいかないこともある。それが痛みと言えるかどうかは別問題だし、単なるシステムの障害と痛みをどう区別するのかという部分が引っかかった。本能、の定義があるにしろ、本能的な反応も関わってきそうだ。 中でも特に面白かったのは、魚も他の魚とコミュニケーションをとるという話で、これはちょっと驚きだった。これによって魚には意識があるかも、という疑問にはある程度のヒントが与えられると思う。 結局、魚が痛みを感じるかどうかについては、感じると言う事が確かにわかった。意識があるかもしれないという点も興味深かった。ただ、個人的にはそれで何か行動に変化を起こすかと言われればそういう話でもなくて、これは各自が自分の想像力と共感力で判断するしかないだろう、という結論に至った。
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犬や猫などに対しては当然のように意識している 「痛み」を、魚も持つかどうかを意識したことがなかったためとても新鮮な内容だった。
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やはり魚だって痛いのだ。 当然、生物の生存本能にもとづけば痛みを感じ、自分が生き延びる努力が必要になる。 だからといって魚を食べるのを諦めるのはさみしいし、ヴィーガンになったところで、じゃあ、植物は痛みを感じないのかと言われるとそこも問題である。 たとえばタマネギを切ると目がしみ...
やはり魚だって痛いのだ。 当然、生物の生存本能にもとづけば痛みを感じ、自分が生き延びる努力が必要になる。 だからといって魚を食べるのを諦めるのはさみしいし、ヴィーガンになったところで、じゃあ、植物は痛みを感じないのかと言われるとそこも問題である。 たとえばタマネギを切ると目がしみるのはタマネギの抵抗と言う説もある。 所詮、他者をいただいて生きるのであれば 科学を持って福祉を考え、かんしゃをもって、たべさせていただきたい。 ネイティブ・アメリカンのすべてのものに精霊は宿るので、常に感謝して暮らす思想が正しい。 食べ物は粗末にしない。日本のいいつたえもおなじこと。 おごれる人類は、まだまだ学びが足りない。
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