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火焔の鎖 創元推理文庫
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火焔の鎖 創元推理文庫

ジムケリー【著】, 玉木亨【訳】

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火焔の鎖 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2012/01/28
JAN 9784488278069

火焔の鎖

¥220

商品レビュー

3.2

12件のお客様レビュー

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2023/06/15

「逃れようのない猛暑が、巨大な羽毛掛け布団のように“沼沢地帯”をすっぽりと覆っていた」 前作『水時計』の「洪水」から打って変わって、「暑い」! 27年前、泥炭の地ブラック・バンク・フェンの農場に米軍の輸送機が墜落し、乗員と農場の住民が犠牲となった。 生き残ったのは農場の娘と乗...

「逃れようのない猛暑が、巨大な羽毛掛け布団のように“沼沢地帯”をすっぽりと覆っていた」 前作『水時計』の「洪水」から打って変わって、「暑い」! 27年前、泥炭の地ブラック・バンク・フェンの農場に米軍の輸送機が墜落し、乗員と農場の住民が犠牲となった。 生き残ったのは農場の娘と乗員の家族の赤ん坊の2名のみと報道された。 実は、農場の娘マギーは自分の生まれたばかりの子と乗員の家族の赤ん坊をとっさに取り換えていた……なぜ、自分の子を「死亡した」と偽ったのか。 週刊新聞記者ドライデンは、死に面したマギーの願いを実現するために取材を行うと同時に、少女失踪と組織的な不法入国行為を追う。 そして、これらのことが次第に絡み合っていく。 安価な労働力確保と不法入国という組織犯罪や、わいせつ画像販売という社会性をテーマにしているが、本筋は「家族」。 閉じ込め症候群の妻と主人公ドライデン、ブラック・フェン農場の人たち、不法入国者など、それぞれの“家族”への思いがすれ違いにより悲劇を生み出していく。 一つの嘘が、また一つ嘘を呼ぶ……。

Posted by ブクログ

2023/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なぜ、自分の子どもマティを、死んだ事にして他人リンドンと入れ替えて渡したのか。 彼女マギーは、自分の死を間近にして、告白を、カセットテープに録っていた。 最後の1本を、忘れずに持ち帰り、最後まで聞いていたら、 もう少し、違っていたんだろう。 聞いていれば、二人が、血が繋がっていない兄妹という事がわかったはず。 わかっていれば、二人は別れ話をすることもなかっただろうし、 知らなかった過去に、苦悩する事はあっただろうけれど、もう少し、明るい未来を選択する事も出来たはず。 悲しい結末。 他にも、この事件と関連しながら、問題が起きる。 小説の物語になる町は、本当に、どこの町も、米花町並に殺人事件が起きます。 マティの本当の父親は誰か。 誰かわかったら、彼が、どんな人物だったか、どんな事をして生きてきたかが語られ、それゆえに彼は拉致されたが、殺害したのは誰か? 彼がやってきた事のせいで、犯人候補が沢山いるわけだ。 そして実際に手を下したのは・・・。 これも、マギーの告白を全部聞いていれば、少し違っていたのだろうか。 今回の事件は、ローズの活躍(?)がありました。 マギーは、最後、ローズと同じ病室で過ごしていた。 マギーの告白や、周りの人の会話を、ローズは聞いていた。 そして、聞いた事で大切なことは、COMPASSを使ってドライデンに伝えていた。 事故の後、負い目を感じているドライデン。 今回の事件で、ローズが秘密にしていた家の事がわかり、消失してしまったけれど、二人の未来についてローズに語ることが出来た。 そして、物語の中のドライデンはまだ知らないが、ローズの気持ちが最後にCOMPASSを使って語られる。 悲しい物語の中、二人の未来は、希望あるもので終わったと思いたい。 まぁ、次の物語で、どうなってるかは、わかんないから、期待しすぎちゃいけないんだろうけれども。 ただ、この作家さんは、希望が出始めた二人の未来を、崖から突き落とすような事はしないと思うんですけれども、どうでしょう?

Posted by ブクログ

2023/02/13

シリーズ第二作目。二十七年前の米軍機墜落事故の渦中に発生した新生児すり替え問題を主軸に、そこへ違法ポルノ流出事件と不法入国者問題が絡み合い、物語はどんどん錯綜していく。それに加え、厳重警戒な米空軍基地やバグダッドからの帰還兵といったスパイスも更なる不穏なムードを煽り、否が応でも期...

シリーズ第二作目。二十七年前の米軍機墜落事故の渦中に発生した新生児すり替え問題を主軸に、そこへ違法ポルノ流出事件と不法入国者問題が絡み合い、物語はどんどん錯綜していく。それに加え、厳重警戒な米空軍基地やバグダッドからの帰還兵といったスパイスも更なる不穏なムードを煽り、否が応でも期待値が高まっていただけに、ラストのおざなりな展開にガックリきてしまう。マギーが我が子を手放した理由が流石に短絡的過ぎるし、散々風呂敷を広げた挙句、事の真相があまりに呆気ない。前作の様な謎解きミステリーの醍醐味が味わえず、只々残念。

Posted by ブクログ

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