- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 新書
- 1226-13-03
瓦礫の中から言葉を わたしの“死者"へ NHK出版新書
定価 ¥814
110円 定価より704円(86%)おトク
獲得ポイント1P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品【送料無料】
店舗到着予定:2/18(水)~2/23(月)
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
2/18(水)~2/23(月)
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NHK出版 |
| 発売年月日 | 2012/01/07 |
| JAN | 9784140883631 |

店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
2/18(水)~2/23(月)
- 書籍
- 新書
瓦礫の中から言葉を
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
瓦礫の中から言葉を
¥110
在庫あり
商品レビュー
4.4
24件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なかなかすごい本だ。 石巻出身の作家、辺見庸が、東日本大震災について書いたもの。詩もいくつかのっている。 3.11を経て、私たちはあの大災害で何を失い、何をまだ持っているのか。あれほどの大スペクタクルを目の前にして、私たちはあの恐怖と不安と悲しみに対して、それらに見合う言葉、それらを照らし出す言葉を持っていなかったのではないか。 そしてまた、言葉はどんどん空虚になっていく。 メディアも私たちも、誰も彼もが自主的に表現を自粛する。言葉と実体のつながりが破断される。他者の胸に生き生きと届くような言葉を、誰も生み出そうとしていない。 震災当初は、カメラを向けたらいやでも屍体を撮ってしまうほどといわれた現場なのに、テレビや新聞は丹念に死と屍体のリアリティを消した。災害や事件をただ数値化し、屍体を遠ざけ、感覚や肉感から得られる言葉もないまま、ただただ自粛のムードのなか、変わらない報道がつづく。 ベルトルト・ブレヒトの『亡命者の対話』を引き合いに出しつつ、辺見は警告する。 "言葉の全面的虚偽もしくは機能不全にうすうす気づいていながら、気づいていないふりをして、強制されてもいないのに自由な言説を自己抑制し、課されてもいないのにみずから謹慎してしまう、オーウェルやブレヒトもまさかここまでとは予想しなかったであろう、おのずからのハーモニアスなファシズム世界" "この言語管理世界では外圧よりも内圧がつよいことに注意すべきではないでしょうか。言論を弾圧する許しがたい敵は、鵺のような集合意識を構成しているわたしたちひとりびとりの内面に棲んでいる気がいたします。" 著者の言うことは、すごくわかる。しかし、なんて難しいことを考えているんだろうとも思う。 少なくとも、著者が本書にて、自分の心に残るような言葉としてあげているのは、小説家や詩人の言葉である。しかも多くが戦前戦後あたりのもの。その時代に生き、言葉の本当の強さや美しさを考えていた人間だからこそ、書けた、言えた、血の通った言葉たち。そんな強く鮮やかで独自の言葉と渡り合えるような言葉を、果たして現代の日本で誰が言えるだろうか。なかなか、市井の人々のうちに求めるのは無理筋だろう。べつに著者が、一般人みんなに、血の通った言葉を求めているわけではないが。 だが著者の言うように、少なくともジャーナリズムにはそれを期待してもよいのではないか。 そもそも、テレビや新聞やネットの空虚な言葉に、疑問を持たない人の方がきっと多いだろう。多いから今、こうなっている。 でも、これが当たり前だとは思いたくないし、何らかの抵抗は試みていきたい、と私も思う。 辺見庸のような危機感を持っている人は、果たしてどれくらいいるだろう。きっと多くの人は、本書を読んでも「しかしどうしろって言うんだ、仕方ないじゃないか」などと思うかもしれない。 私だって思う。具体的でわかりやすい方策などないだろうし、効果があらわれるのがいつになるかなんて分からないから。 しかしそれでも、著者の言うように、空洞のような言葉には過敏でいたい。全体主義的な流れにも、与しないよう気をつけたい。
Posted by 
出版から10年も経って辺見庸ということだけで買ってみたものの、時事問題をテーマに扱ったものとしては古くなるだろうし、石巻出身の作者の心情は今まで触れてきた本から割と想像ができてしまうものだから、長らく本棚に眠っていた。 ネットで辺見庸の文章にたまたま触れて、そもそも最も気に入って...
出版から10年も経って辺見庸ということだけで買ってみたものの、時事問題をテーマに扱ったものとしては古くなるだろうし、石巻出身の作者の心情は今まで触れてきた本から割と想像ができてしまうものだから、長らく本棚に眠っていた。 ネットで辺見庸の文章にたまたま触れて、そもそも最も気に入っていたその文体、言葉遣いを味わいたくてなんとはなしに紐解いてみた。 東日本大震災から広島の原爆、東京大空襲、果ては鴨長明の方丈記に至るまで、厄災の歴史上での考察を10年後の現在に当てはめて、エキスパンドしてみればそのあまりのフィット加減に慄いてしまうほどだ。いや言葉の主語は画一化され全体化され「絆」だの「思いやり」だの「団結」だのと言葉の間の屍どころかもはや何も言っていないに等しい空虚だけが飛び交っている。 そしてその空気をがより固まって出来ていくオリンピックなる象徴体すら用意されている始末。まさに今本書を読むことの意味が腹を抱えるほどの苦笑に涙するほど実感する。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初読。3.11を辺見さんが切り取るとこうなるのか。腫れ物に触るように鋭さを失っていたマスコミの言葉の中に潜む、日本の危うさをあぶりだす。自分の中にある集団主義に自主的に取り込まれる無責任さを指摘され、なるほどと納得させられた。
Posted by 