- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
- 1220-04-01
謎のチェス指し人形「ターク」
定価 ¥2,640
990円 定価より1,650円(62%)おトク
獲得ポイント9P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品【送料無料】
店舗受取なら1点でも送料無料!
店着予定:1/4(日)~1/9(金)
店舗到着予定:1/4(日)~1/9(金)
店舗受取目安:1/4(日)~1/9(金)
店舗到着予定
1/4(日)~1/9
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
1/4(日)~1/9(金)
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NTT出版 |
| 発売年月日 | 2011/12/21 |
| JAN | 9784757142848 |
- 書籍
- 書籍
謎のチェス指し人形「ターク」
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
謎のチェス指し人形「ターク」
¥990
在庫あり
商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
18世紀に一世を風靡したチェスを指す人形「ターク」の誕生から焼失を描く一代記。さらにはその末裔とも言えるディープブルーまで視野に入れている。 まず何よりもタークのチェス指しが図抜けた興業であったこと。そしてチェスを指すということが一種知性の証拠だと考えられていたこと。ほぼ正確で...
18世紀に一世を風靡したチェスを指す人形「ターク」の誕生から焼失を描く一代記。さらにはその末裔とも言えるディープブルーまで視野に入れている。 まず何よりもタークのチェス指しが図抜けた興業であったこと。そしてチェスを指すということが一種知性の証拠だと考えられていたこと。ほぼ正確ではないかと思われる後世の復原があったとは言え、結局正体不明のまま消失してしまったことなど読みどころの多い一冊だったのだが、何よりもワクワクしたのは、まだ作家になる前のあのお方のタークとの邂逅が、あの小説ジャンルの萌芽となったかも知れないということだった。その方が誰か、まぁ言わなくてもわかるだろうけど、ちゃんと知りたい人は読んでみてね(笑)。
Posted by 
1770年に作られた、通称「ターク(トルコ人)」というチェスをさすオートマトンをめぐるお話。本当に機械なのか、それとも中に人が入っているのか、たくさんの人がそれぞれの持論を展開していて面白かった。 タークは結局、中の人が動かしていたけれど、この発想が今のコンピューターにつながって...
1770年に作られた、通称「ターク(トルコ人)」というチェスをさすオートマトンをめぐるお話。本当に機械なのか、それとも中に人が入っているのか、たくさんの人がそれぞれの持論を展開していて面白かった。 タークは結局、中の人が動かしていたけれど、この発想が今のコンピューターにつながっているところが感慨深い。 以下メモ ・複雑なパンタグラフを備えてはいるものの、タークは基本的に技術者ではなく奇術師の工夫の事例だと考える。タークの内側の機械が動いていることはその一部であって、見ている人にどういう影響を与えるかが問題で、奇術師が講演するときに見せる劇的な演出が大切だと主張する。 ・タークの公開された初期には、それが完全に機械だけで動いていると信じることは法外な話ではなく、多くの教養ある観察者がそう信じていた。18世紀末という時代は、機械装置によって開かれる可能性は無限に思われた。 しかし、19世紀になると、人々は機械に何ができて何ができないかについて、より正しく評価できるようになっていったのだ。 ・世界で最も強いチェスの指し手を破るというケンペレンの夢はついにかなうこととなった。それは奇術ではなくコンピューターに託すことで実現した。
Posted by 
1770年、オーストリア・ハンガリー帝国の官吏ケンペレンがチェスをする機械仕掛けの自動人形を作り、女帝マリア・テレジアに絶賛される。そしてその指示のもとヨーロッパ中を周り大評判になった。人間との対局をするのだが中々強いのである。その人形はトルコ風の服装をしていることからターク(ト...
1770年、オーストリア・ハンガリー帝国の官吏ケンペレンがチェスをする機械仕掛けの自動人形を作り、女帝マリア・テレジアに絶賛される。そしてその指示のもとヨーロッパ中を周り大評判になった。人間との対局をするのだが中々強いのである。その人形はトルコ風の服装をしていることからターク(トルコ人)と呼ばれた。さらにケンペレンの死後、メルツェルが購入し、アメリカなどを興行してその仕掛けの謎とともに大きな評判を得る。メルツェルの死後も持ち主は変わっていくが1854年に火事で焼失してしまう。 AIはおろかコンピューターの影すらない時代にどうやって作られたのか?本当に機械仕掛けなのか?どうなってんだ!と。その謎にエドガー・アラン・ポーも挑戦した。それが「メルツェルの将棋指し」という作品なのだ。そしてこれがポーが初めて推理的思考で書いたものであり、このあとに「モルグ街の殺人」をはじめとする史上初めての推理小説をものにするのである。 チェス指し人形タークは、当時ヨーロッパで自動人形の発明が盛んだったとはいえ、王手のときに「エシェック(王手)」と声を発したという。ヴィリエ・ド・リラダンが「未来のイヴ」を書いたのが1886年。東芝の創業者からくり儀右衛門こと、田中儀右衛門が活躍したのも19世紀。それより100年前にケンペレンが発想したこと自体が見事だ。そしてその発想がポーの推理小説誕生を促したと言っても過言ではない! タークの85年の生涯を明らかにしていくこの本ではタークの仕掛けもある程度明らかにされる。ただ現物は燃えてしまったので謎は謎のまま残ったとも言える。
Posted by 
