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スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質
定価 ¥2,860
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2011/11/25 |
| JAN | 9784120043079 |
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スパイス、爆薬、医薬品
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スパイス、爆薬、医薬品
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商品レビュー
4.2
44件のお客様レビュー
化学物質という側面から歴史を見る面白さに気がついた。各分子が人類にどのように影響を与えたのか分かりやすく書いてありとてもためになった。分子自体は小さい変化でも作用として大きく変わるところが化学の面白いところ、もっと勉強しとけばよかつた。エピローグにあったように今の時代に最も影響し...
化学物質という側面から歴史を見る面白さに気がついた。各分子が人類にどのように影響を与えたのか分かりやすく書いてありとてもためになった。分子自体は小さい変化でも作用として大きく変わるところが化学の面白いところ、もっと勉強しとけばよかつた。エピローグにあったように今の時代に最も影響した分子がなんなのか未来の人たちに聞いてみたい。
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日記を見るにどうやら一か月以上、この一冊を読んでいたらしい。P・ルクーターとJ・バーレサンの共著であり、小林力訳「スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質」だ。初めは表紙がカッコいいと思って二階の本棚に飾っておいたのだが、次第にいつまでも置いておくことの罪悪感が芽生え...
日記を見るにどうやら一か月以上、この一冊を読んでいたらしい。P・ルクーターとJ・バーレサンの共著であり、小林力訳「スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質」だ。初めは表紙がカッコいいと思って二階の本棚に飾っておいたのだが、次第にいつまでも置いておくことの罪悪感が芽生え始め、一度手を付けたら非常に面白くて堪能してしまった。裏表紙を見たら定価が2600円+税金ということで、かなり高価な部類に入る著書なのだが、メルカリで買ったため半額くらいだったと思われる。タイトルから想像できるように化学物質と世界史のつながりを描いていて、全17章に分かれているのだが、このチョイスがすごくいい。本当に日常生活に溶け込んでいる物質から取り上げていって、次の物質を連想できるような構成になっている。例えば大航海時代を切り開いたスパイスの刺激物質であるピぺリンから、同時期に多発した壊血病の原因物質であるアスコルビン酸、ビタミンCを取り上げる。さらに大航海時代の奴隷貿易で莫大な利益を上げた砂糖の生成という観点からグルコース、グルコースの集合体ということでセルロース、セルロースはニトロ基が付くと起爆性が生じることから爆薬、主にニトロ化合物の話になっていく。こんな感じで、基本的に話が繋がっているから、読んでいて小気味いい。これが砂糖の話から爆薬の話になって、アスコルビン酸の話からモルフィネの話にでもなったら情緒が不安定で読みづらいことこの上ないが、そういう懸念はない。何よりもベースが世界史だから、その時点でストーリー性があって面白い。ただ思うのは、もう少し世界史の知識があればより楽しめたのだろうと思う。だから将来的に世界史を学んでから、改めて読み直したい本だ。あと非常にいいと思ったのは、化学構造式が明記されており、そのたびに読者に丁寧な説明が施されていたことだ。あくまでも一般書だから専門的な用語はあまり使わず、図解してくれている。いままでいろいろな本を読んだが、この本ほど図というものを巧みに使用している本はなかった。だからある意味では科学の本でもあるし、世界史の本でもあるし、一般の書でもある。ただそこに壁を作っていないので、新しい知識に触れるという新鮮さもあって、化学の入門という感覚もあり、非常に本作りがうまいと思った。それでいて訳者も上手だ。原文は読んでいないが、和訳に柔らかみがあり、図解も相まって硬いながらも柔らかい本になっている。歴史の中で化学物質のような微小な存在を意識することはあまりないのだが、生物兵器のようなものが作られ使用までされたことを考えると、その存在は極めて重要である。そのことに気づかせてくれるような本だ。本当に面白かった。
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世界を変えた化学物質について。 香辛料が世界をがらりと変えた、というのはそれなりに知られた話だ。 香辛料のおかげで、今までは塩漬けや乾燥させることでしか保存の利かなかった食料が、別の方法で保存され、味にもバリエーションが増えた。 それはたとえば、香辛料の持つ、とある化学物質の働...
世界を変えた化学物質について。 香辛料が世界をがらりと変えた、というのはそれなりに知られた話だ。 香辛料のおかげで、今までは塩漬けや乾燥させることでしか保存の利かなかった食料が、別の方法で保存され、味にもバリエーションが増えた。 それはたとえば、香辛料の持つ、とある化学物質の働きによるものかもしれない。 そういうものが17種類書かれている。 歴史を変えた、といってもたしかに過言ではないと感じる。 化学式もところどころ散見されるが、本当に一部で、内容を補足する程度、もっと言えば、読み飛ばしても大丈夫なくらいにしか出て来ない。 化学式にアレルギーがある人でも、興味があればチャレンジすべき。 形を見て、「似ている」とわかれば、ラッキーくらいの感覚で読めると思う。
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